急に電話してきて人の時間を奪う「電話野郎」、あなたの周りにもいませんか?
プルルルル
ガチャ
しかも、だいたいメールで済む内容なのに。
こちらの都合も聞かずにいつでも構わず電話してくる人、「電話野郎」はどういう神経をしてるのでしょうか?
この記事では、困った電話野郎の心理と対処法についてまとめました。
目次
電話野郎とは、いきなり電話してくる迷惑な人の実態
ビジネスでも、家族や恋人、友達でも、電話していいか聞かずにいきなりかけてくる人が一定数存在します。
そんな「電話野郎」のあるあるをまとめました。
「今、ちょっといい?」←もう電話してるじゃん
電話をかけてきて、開口一番に、
っていう人、いますよね。
そして、その「ちょっと」が曲者で、たいがい30分とか拘束されることになります。
まあ、いきなりベラベラと要件を話し始めるよりは、相手の都合に配慮しているだけマシです。
ですが、ならば、なぜ急に電話してくるのか!
電話をかけるということは、相手の仕事を中断させ一方的に時間を奪うということです。
まして込み入った話しをするのに「少し」時間がかかるのだとしたら、事前に相手の都合を確認してから電話したほうが1回で済むのではないでしょうか?
着信だけ残して要件を言わない
そして、冒頭のケースでもあった、「妖怪・着信残し」も!
事前に電話をしていいか確認しないのはもちろんのこと、着信だけ残して放置するのです。
着信を入れられた方としては、「何の用事だったんだろう」とモヤモヤし、掛け直したり、こっちからメールしたり、という手間がかかります。
そして、掛け直してみると、大したことのない、急ぎでも何でもない用事だったりするんですよね。
それだったら、一言メールやLINEを送れば済むことなのに、なぜわざわざ電話なのか?!
人の気を引いて、手間を取らせる迷惑行為に他なりませんね。
電話野郎の問題点
ここで、論点を整理しておきましょう。
今回は、そもそも重要な連絡を電話でするべきか、メールでするべきかという「電話派VSメール派」の議論をするつもりはありません。
電話にもメールやチャットにも、それぞれメリットはあります。
- すぐに返答が得られる
- 相手の反応を見ながら話を進められる
- 話がまとまるのが早い
- 記録が残らない(記録を残したくない場合)
- 他の人に情報が漏れない、など
なので、時には電話が良い場面もあるでしょう。
問題は、「電話をかける前にアポを取る」「電話してよい時間帯を確認する」という手順を踏まず、突然一方的に電話をかけてくる行為です。
電話野郎の心理
いきなり電話をかけてくる「電話野郎」は、いったいどんな心理でそうするのでしょうか?
私が何人もの電話野郎を観察して発見した心理をシェアします。
そもそも失礼という認識がない
電話野郎の多くは、今の40代〜50代以上の人たちです。
彼らが青春を過ごした時代には、まだインターネットや携帯電話は一般的ではなく、電話といえば固定電話が一家に1台が当たり前でした。
ですので、そもそも電話以外で連絡するには「郵便」か「直接会う」しかなく、電話してもいいか確認する手段が存在しなかったのです。
相手の家や会社に「これから伺ってもいいですか?」と電話をかけることはできても、「電話をしていいですか?」と尋ねることは物理的に不可能でした。
よって、「電話はいきなりかけるもの」であり、電話をかけていいか尋ねないと失礼に当たる、というような認識がないのです。
電話の前にメールやLINEで都合を確認する、は比較的新しいマナーであると言えます。
携帯電話に慣れてない
また「家電」と「携帯」の文化格差も大きいと思われます。
昔は電話といえば、家の廊下とかオフィスの机の上に置いてある「固定電話」でした。
だから、外出中とかトイレに入ってるときは物理的に電話に出られないことになっていました。
逆に電話に出られるならば、在宅しているとき=都合の良いとき、という解釈になります。
これが携帯電話に変わって、外出して人に会っているときにも、トイレの中にいるときにも、いつでも電話に出られるように「なってしまった」のです。
上の世代の人たちはこの携帯文化にまだ慣れておらず、相手の状況を想像できずに急に電話をかけてしまうのです。
相手よりも自分の時間を優先したい
しかし、一部には相手に迷惑がかかるのを分かっていながら、自分の都合を優先する電話野郎もいます。
- メールを送るのが面倒、今すぐ返答が欲しい
- 迷惑なのは分かっているが、自分の都合を優先したい
などがその理由。
要するに、相手を下に見てナメているのです。
こういう人は、自分はなかなか電話に出ないくせに、人にはバンバンかける故意犯であることが多いです。
本来なら電話をかける前にメールを送って相手の都合を確認するべきなことは知っている。
だけれども、それが面倒臭い。急いでいる。
自分の方が目上だから・お客だから、相手の時間を奪っても差し支えないはずだ。
という発想なので、もっとも厄介なタイプです。
つぎでは、そんな電話野郎への対処法をご紹介します!
電話野郎への対処法
ここまで見て来たように、いきなり電話をしてくる人は、
- いきなり電話をすることが悪いという認識がない
- 悪いとは分かってるが、それをしてもいい相手だとナメている
のいずれかです。
どちらの場合も、相手のペースに飲まれずに根気よく「教育」する姿勢が大切です。
電話がかかってきたら
まず大事なことは、基本的に「すぐには電話に出ない」ことです。
堀江貴文さんは、電話に出たくないために「電話に出ないキャラ」を確立したそうです。
「自分の時間」を奪う最たるもの。それは「電話」だ。
僕は「電話に出ないキャラ」を確立している。
電話で話す必然性のない用事なのに、やたらと気軽に人の電話を鳴らす者がいるが、僕は絶対に応答しない。
相手がどんなに偉い人であろうが、僕は「電話に出ないキャラ」になると決めている。
電話は多動力をジャマする最悪のツールであり、百害あって一利ない。
仕事をしているときに電話を鳴らされると、そのせいで仕事は強制的に中断され、リズムが崩れてしまう。
プライベートの電話や、個人のビジネスならこの方式で行けますね。
電話代行や秘書代行に受電業務を外注し、会社ぐるみで「電話に出ない」を実行しているところもあります。
電話代行サービスとは、企業などの依頼者に代わって電話応対を行うサービスです。
具体的には、オフィスを不在にしがちなどの理由で電話応対が難しく、問い合わせを取りこぼしてしまっている場合などに、顧客からの電話を代行会社へ転送し、専任のオペレーターに対応してもらうのです。
オペレーター側で顧客の名前や連絡先、用件を聞いて報告をしてくれるため、自社で電話に出れなくても折り返しなどで顧客対応が可能になります。
これにより、テレアポや間違い電話などに従業員の時間を取られることなく、必要な電話には都合の良い時間に折り返すことができ、生産性が上がるのです。
が、自分がいち平社員であり、会社にそこまでの提案ができない場合は、水際作戦となります。
とりあえずルールにのっとって電話には出ますが、
などと、逃げてワンクッション置くんです。
他の人が出てくれて「田和屋さんからお電話です」と取り次ごうとしたら、
で対処します。
「こいつに電話をしてもなかなか繋がらないなぁ、忙しいんだな」と学習させることが重要です。
あくまでも低姿勢で接しながら、主導権を渡してはいけません。
電話野郎は「電話にはすぐ出るべき」という価値観を持っていますので、それを否定することはしません。
一方で、自分はこうして欲しいという希望は伝えましょう。
これも、1回や2回のやりとりで相手が変わることはありません。
イライラしたら負けです。
不在着信があったら
携帯電話に不在着信があったときは、自分から空気を読んで折り返してはいけません。
着信を残して来た相手に、メールや電話番号宛のSMSを送ります。
- 先ほどは出られずに失礼しました。何時から何時でしたら出られます。
- 着信をいただいたようですが、どういったご用件でしたでしょうか?
こっちは急に電話されるのが嫌なんだよー、要件は先にメールで送ってくれよー、ということを学習してもらいましょう。
メールやLINE、チャットを使ってくれない
「記録が残るようにメールやチャットで連絡をください」と何度お願いしても頑なに電話をよこす取引先の人もいます。
それ以外の面では別にワガママでもないのになぜ?と思ったら、それは操作方法がわからなくて苦手なだけかもしれません。
昭和生まれのおじさんたちはメールやLINE、チャットといった新しいツールに苦手意識を持っている人も多いのです。
2018年の5月に経団連の会長が執務室に初めてパソコンを置いたことがニュースになりましたが、会社の偉い人でも、そもそもパソコンやスマホが使えない人は意外といます。
私もフリーランス時代には、取引先のアラフィフの社長さんにFacebookのメッセンジャーの使い方を超丁寧に教えたことがあります。
ちゃんと使い方が分かると便利さに気づいたようで、基本的にはメッセンジャーで連絡してくれるようになりました。
こちらからは電話の前にメールを
最後に、相手が電話野郎でいきなり電話してくる人だったとしても、「自分もいきなり電話しちゃお」と価値観に飲まれてはいけません。
この件でお電話で15分ほどお話ししたいのですが、何日にご都合の良いお時間はございますか?
などと、こちらからは「電話してもいい?」と事前に確認するスタイルをつらぬきましょう。
そんなの返信するのもめんどくさいから、すぐに電話しちゃえ!と、向こうから電話かけてきたり、「いちいメールで聞いてこなくていいよ」と言われたりするかもしれません。
それでも、適当にスルーして自分のペースを守りましょう。
何回も繰り返していれば、「今は電話してもいいかメールで聞くものなのか…」と、学習してくれるでしょう。
または、ナメてかかってくる人・マウントを取ろうとしてくる人も、「この人は自分のスタイルがあるんだな」とだんだん諦めてくれます。
まとめ
「いま電話していい?」とメールやLINEで聞かずにいきなり電話をしてくる電話野郎の心理は、
- いきなり電話するのが悪いことだと思ってない
- 悪い認識はあるが、あなたを配慮するべき相手と思ってない
のどちらかです。
相手の価値観を否定せず、しかし自分のスタイルを貫いて、事前にメールするように根気よく教育しましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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