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神様・仏様にお願い事を伝える「願掛け」、受験のときの合格祈願や、初詣での恋愛成就祈願など、みなさん一度はやったことがあるかと思います。
「神頼みなんてタナボタを狙うよりも実力を鍛えたほうがいいんじゃないの? 」という意見もありそうですが、実は、願掛けはただの「おまじない」ではなく、自分の意識を変えて行動をうながし、実際に願い事が叶いやすくなる効果があるんです。
今回は、なぜ願掛けには効果があるのか、そして簡単な願掛けの方法「断ち物」について、事例や体験談もふまえてまとめてみました。
それでは、どうぞ!
目次
願掛けって意味あるの?
なぜ、神社やお寺で願い事をすると叶いやすくなると思われているのでしょうか?
実際に神の力でご利益があるかどうかは別にしても、「私はこれをやり遂げます」とコミットすること自体、願いを叶えるすごいパワーになってくれます。
「こうなったらいいなあ」とボンヤリ思っているだけだと、なかなか行動に結びつきませんが、「絶対にこうする!」と決定すると、目標に向かって動き始めることができます。
意志を集中することに意味があり、あれもこれも、と色々気になって気が散っているときは目標を達成する力は弱くなります。
たとえば同じ水の量の霧吹きよりも、水鉄砲の方が勢い良く遠くまで水を飛ばせるように、意志の力も何かを選択して、そこに集中することで願いを叶える力が何倍にも強くなります。
同じプロ野球選手を目指す子どもたちでも、「なれたらいいなあ」と思っているだけの子どもと、「なる」と決めている子どもでは、やることが変わってくるんですね。
ちょっといいなあ、と思うぐらいだと、「実際、なれないかもしれないし、勉強もしておかないとなあ」と塾に通って勉強も頑張ったり、ゲームとか友達と遊ぶとかもエンジョイして、脇道に逸れる時間が長くなります。
「自分はそれを達成する」と自分の未来を决めている人は、一本道でそれ以外の余計なことをしなくなり、イチローみたいにストイックにやり始めます。
願掛けには、神様の前で自分の願い事を「宣言」し、迷いを無くす意味があるのです。
合格祈願を例に取っても、「受かるかなあ、無理かなあ」と悩んでいる時間は無駄ですが、「絶対に受かる」と決めて迷いなく全力で勉強すれば結果、受かりやすくはなりますよね。
もう未来の合格した自分が見えていて、あの難関校に通う人が遊びにかまけてるなんておかしいぞ、と行動が修正されるためです。
願掛けの一種、「断ち物」とは?
迷いを無くす願掛けの例をひとつ挙げると、「◯◯断ち」といって何かを断つ、「断ち物」があります。
これは、禁欲によって願掛けを強力にできるという民間信仰で、断つのはお酒やタバコ、お茶、薬などさまざまあります。
古くは信仰対象の嫌うものを絶つ、女断ちや肉断ち等、身を清める意味合いが強かったようですが、最近では自分の好物を断つのが主流になってきています。
たとえば、受験の邪魔になるものを断つ「漫画断ち」や「ゲーム断ち」など、やってみた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
願掛けの期間は、ひとつの願い事が叶うまでの場合と、一生それを断つという場合があります。
願いごとをするときに、「一生これを断ちますので、どうか願いを叶えて下さい」とすれば、パワーアップするというわけです。
これが本当の「一生のお願い」ですね。
しかし、願掛けは苦行とは異なり、あくまでも生命に関わらない範囲で「好物」を断つものです。
修験道の修行では、穀物を断って木の実などのみを食べる「穀断ち」という修行がありますが、こちらは苦行が目的で、願掛けとは全くの別物です。
願掛けは、「自分がいちばん好きな物を断ちますから、願いを叶えてください」と意志の強さを示すものですので、食事を全部断って死んでしまったらいけません。
また、特に好きでないものを断つのも意味がありません。
例を挙げると、コーヒーが大好きで毎日欠かさず何杯も飲む人だからこそ「コーヒー飲みたいなあ…。あ、でも自分はこれのためにコーヒー断ちしてるんだった。頑張るぞ!」と思い出す効果があるわけです。
たまにしかコーヒーを飲まない人がコーヒー断ちしても普段と変わらず、願掛けにも何にもなりませんね。
というわけで、大好きなものを断って願いを叶える「断ち物」、みんながどんな断ち物で願掛けをしているのか事例を見ていきましょう。
古今の断ち物で願掛けをした人たちの例
上杉謙信の「女断ち」
上杉謙信は、戦の勝利祈願のために、生涯に渡って女性を断つ誓いを立てたと言われています。
実際、上杉謙信は正妻も側室も持たず、子どもは全員養子を取ったそうな。
正式な記録上は「生涯不犯」を守ったことになっています。
一生にコミットできるって、すごいですね。
あまりの超人ぶりに、謙信は女だったんじゃないか説や、男色だった説、遊郭には行ってた説などもあるようです。
春日局の「薬断ち」
もう一人、断ち物で有名なのは三代将軍徳川家光の乳母、春日局です。
病気の家光の命を助けるために自分の薬を断ち、生涯に渡って一切の治療を拒否したそうな。
そのおかげか、病気がちだった家光は48歳まで生きました。
現代の私たちの感覚からすると、春日局が薬を断っても家光の病状には関係なさそうな気もしますが、そのぐらいのエネルギーを遠隔でかけていたということなんでしょうね。
古今亭志ん朝の「うなぎ断ち」
現代では、落語の名人・古今亭志ん朝さんが「うなぎ断ち」をした逸話がのこっています。
若手時代、周りに良くないことが続いたので、寺にお参りに行ったところ、その寺の菩薩の使いが「うなぎ」だったのだそうです。
うなぎは大好物でしたが、その後はうなぎを断って一切口にしなくなりました。
名人に大成したのは、うなぎ断ちのおかげかもしれませんね。
Gacktの「米断ち」
Gacktさんは米を断っていることをテレビなどで公言しています。
元々は米が大好きだったそうですが、ミュージシャンとしてもっと成功するために「死ぬ時まで」米断ちをしてるとのこと。
ちなみに、同じく大好きなラーメンは年に1回、誕生日にしか口にしないのだそうです。
ストイックですね! なお、「寿司」はセーフなようです。酢飯だからでしょうか?
29歳女性の「砂糖断ち」
断ち物で調べていたら、1年間も砂糖を断ったという事例が見つかりました。
母親の癌がきっかけで、砂糖を断つことを決意した29歳の女性の体験談です。
料理などの味付けの砂糖をなしにするのは無理なのでやっていません。あくまで嗜好として食べていたお砂糖や菓子類をやめました。
しかし、毎日習慣のようにおやつにお菓子を食べていたのですから、突然一切甘いものをやめるのはつらいものでした。
引用元:願掛けとして1年間、砂糖断ちをしてみた結果…(29歳/女性)
それでも1年間の砂糖断ちを続けました。
その成果か、お母さんは無事に退院。食生活は元に戻ったとのことです。
正式には神社やお寺で。願掛けの方法
それでは、具体的な願掛けのやり方を見ていきましょう。
まずは、神社やお寺を参拝して、お願い事をします。
神社参拝のポイント
- 神社の鳥居をくぐるときは軽く一礼
- 参道は神様が通る真ん中を避けて端を歩く
- 『手水舎』(てみずしゃ)で手と口を清める
- お賽銭を入れ、鈴を鳴らして『2礼2拍手1礼』
寺社参拝のポイント
- お寺は山門で手を合わせて一礼し、右足から入る
- 『手水舎』は神社と同じ
- お賽銭を入れ、合掌して一礼、お焼香をする
願い事をしたら、実現するまで、または自分で决めた期限まで、断ち物をしましょう。
それが叶うのにふさわしい自分をイメージしたときに、捨てたほうがいい習慣や執着はなんでしょうか?
大好きなものだけど、願いを叶えるのと引き換えに手放すべきものを「断ち物」に决めるとよいでしょう。
このとき、神様に真剣さが伝わるように、ズルせず真剣に行ってください。
わたしも◯◯◯◯断ちをやってみました!
ここでもう一つ事例を紹介しますね。実は私も、ブログのアクセスアップを祈願して断ち物にトライしてみました。
私が大好きだけど、目標達成の妨げになるかもしれないもの…それは、からあげです。
わたしのからあげ好きは周知の事実です。
どの位からあげを愛しているかというと、仕事帰りにコンビニに寄れば、「からあげ棒」または「からあげクン」を欠かさず買い、定食屋でもからあげ、飲み会でからあげが出ればラスト1個を積極的に狙いに行くほど、からあげには目がないのです。
もちろん、油っぽいし、肉だし、あんまり体に良いものではないというのも理解してます。健康オタクな友人からは、「毒物ばっかり食べて…」と白い目で見られてました。
しかし、からあげが食べられなくて健康で長生きしたところで、そんな灰色の人生に何の楽しみがあるのでしょうか!
それはそうと、ブログを書くライターの仕事の方は思うように伸びず、モチベーションが上がらずにいました。
バイトに行って、コンビニに寄って帰ってきて、からあげを食べながらダラダラとYouTubeを見て過ごす日々です。
ですが、あるとき「変わりたい」と思い立ちました。
本気でライティングやります!
あんなに幸せだった、からあげを食べてダラダラしている時間に、違和感を感じるようになっていたんです。
本当はもっとやるべきことがあるんじゃないか。このままダラダラ過ごしていて、死ぬ時に後悔しないのか。
そこで、私は神社じゃなくて友人にコミットすることにしました。
「ブログで月間50万PV(閲覧数)が出るまで、からあげ断ちします! 本気でライティングやります!」
宣言した結果、「目標を達成できたら、からあげおごってあげますよ」とのこと。やったー!
からあげを断っていることは友人や周りの人にも宣言してしまったので、後に引けなくなりました。
願掛けの例と得られた効果
実際、からあげを避けて暮らしてみたら、自制心が相当鍛えられました。
まあ、単品で売っているからあげは買わないで我慢するだけなんですが、からあげがメインではない弁当やおむすびセットなどにも、ちょろっとからあげが入っていることがあります。
それらも買わないように気をつけないといけないんですね。
飲み会なんかでも定番メニューとしてからあげが登場しますので、なるべく見ないように目を逸して耐えました。
そうしたら、実際ライティングの仕事の方でも、気が散らないようにしたり、早起きして時間を决めて取り組んだりするようになりました。
自分で一本道にして、フルコミットできるようになったのです。
やってみて思ったのは、願掛けでやる「断ち物」には、まあそれ自体が悪影響なものを断って集中する意味もありそうですが、それよりも自分を律してコントロールする意志の力を強くする効果が大きいのではないか、ということです。
成功には「我慢するスキル」そのものが必要になります。
自分をコントロールして、何かをしたり、しなかったりすることができなければ、どんな目標を立ててもそこに向かって行動し続けることはできません。
自主的に何かを我慢するのはけっこう大変ですが、神様の力を借りればやりやすくなります。
神様に宣言してしまった手前、一人でやっているときでも神様に見られているような気がして、ちゃんとやろうと思うからです。
願掛けで、副業をやりながらでもブログが書けた
最終的にまだ目標は達成出来ていないので、現在もからあげ断ちは継続中です。
でも、その手前の目標をどんどんクリアして前に進むことはできていて、正直、からあげはどうでもよくなっています。
達成したらからあげ!という楽しみよりも、目標に向かって取り組んでいること自体が楽しいからです。
以前は疲れてしまったりして、なかなか毎日継続して書き続けることが難しかったのですが、願掛けをしてフルコミットになってからは、同じようにバイトをしながらでも記事を毎日上げることができるようになりました。
願掛けは、「できるかなあ」から「やる」に意識を変えてしまう、すごい方法だなと思います。
好きなことを我慢するのはちょっとしんどいですが、慣れれば思ったより平気ですし、目標に近づいて自分の成長を感じられるのも良いものですよ。
願掛けの断ち物まとめ
- 断ち物とは、自分の大好きなものを断って願いを叶える願掛けの一例です。
- 願掛けを行なうと、願望成就にコミットして意志の力を集中し、それに向けて迷わず行動できるようになります。
- また、好きなものを我慢することでセルフコントロール力が磨かれる面でも目標達成を後押ししてくれます。
- 願掛けの方法は、神社やお寺で願い事をしたあと、自分の好きなものを1つ断つだけ。
- 断ち物は自分が本当に好きなもので、断っても生命維持に影響がないものにしましょう。
- 期間は「願いが叶うまで」が一般的ですが、大きな願い事を叶えたい場合は「これが叶うなら一生◯◯断ちします」とコミットするのもありです。
断ち物の願掛け、とても強力ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
もしよかったら、こちらの記事もどうぞ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
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といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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