意識の高い人は周囲からは「ウザい」「疲れる」などと思われてしまうフシがあるようです。
意識の高い人は真面目に頑張ってるだけなのに、どうして「意識高い系」などとウザがられてしまうのでしょうか?
私は大学生〜社会人の5年目くらいまでは、めちゃくちゃ意識低い系だったのですが、急に「副業だ、起業だ!」と意識高い系に鞍替えしたので、どっちの気持ちも良く分かります。
そこで今回は、意識高い人のための、意識低い人の心理と関わり方のコツをまとめました。
目次
意識高い人は意識低い人から「ウザい」「疲れる」と思われがち
意識の高い人・低い人は話が合わない
意識の高い人と低い人は、そもそも話が全くもって合いません。
たとえば、食べ物の話をひとつ取っても、意識の高い人は基本的に健康志向です。
健康法とか健康食品、サプリメントなどに興味を持っていて、新しい情報がでると飛びついて試してみます。
糖質制限や高タンパク、グルテンフリー、1日○食、ファスティング、1日○リットル水を飲む、などなど、「アレやってみたらこんな調子良くなったよ」とか「何キロ痩せた」とか、健康の話題が大好き。
一方、意識の低い人は健康なんてどうでも良く、自分の欲望に素直に、食べたいものを食べるということに幸福を感じます。
自販機のドリンクやコンビニのお菓子の新商品が出れば飛びつき、ファストフードもラーメンも、加工食品も砂糖たっぷりのスイーツ類も、意識高い人からしたらドン引きな食べ物を平気でパクパク。
なので、こんなすれ違いが起きます。
意識の高い人・低い人の仕事選び
就職や転職など、仕事の選び方も意識の高い人と低い人では全くコンセプトが違います。
意識の低い人が重視するのは、「給料」「家から近い」「楽そう」「休みが多い」などの待遇です。
そして、就職・転職サイトで条件を見て片っ端からエントリーして仕事を見つけようとします。
意識の高い人は、「学べることが多い」、「将来独立するための経験を積める」「これから飛躍する可能性がある企業かどうか」などを重視します。
活躍が評価され、知人の紹介やスカウトで就職することもあります。
意識低い人は変化を好まない
では、意識の高い人と低い人とで何が決定的に違うのかというと、それは「自己成長」に関する意識です。
意識の高い人は、「成長したい」「自分を変えたい」という思いを強く持っています。
だから、自己啓発本を読んだり、スキルアップやビジネス・経済の本を読んだり、ジムやヨガスタジオ、スポーツクラブに通ったりして、常に自分をアップデートしようとしています。
仕事においても「どうしたらもっと効率よくできるか」「もっと成果を上げられるか」ということを常に考えて、自分なりに工夫を重ねたり、自主的に勉強・練習・研究してどんどん改善していきます。
一方で、意識の低い人が求めるものは「省エネ」「現状維持」です。
無駄に体力を使うこと、疲れることはしたくないので、休日は家でダラダラしてネットサーフィンやゲームなどをして過ごします。
読む本も、頭を使う難しい本は嫌いで、もっぱら漫画やエンタメ小説ばかり。
仕事においても「余計なことをして仕事を増やしたくない」という方針を持っています。
なので、意識の高い人が「もっとこうしたら効率を上げられます!!」などと提案しても、意識の低い人は内心で「めんどくさい、仕事増やすなよ」と思っています。
意識の低い人は「いま楽できること」を好み、変化を嫌うのです。
小さい会社だと、社長一人が意識高くて「今度はアレをやろう」「これをしよう」と張り切りますが、意識の低い従業員は「また仕事増やしやがって…」と思っている、というパターンがよくあります。
僻み・劣等感をぶつけられる
留学とかインターン、学生団体のリーダーなどの経歴を「意識高い系だ」と言われてしまうこともあるでしょう。
ちょっとやっただけで偉そうにプロフィールに書くな、どうせ本人は大したことないんだろ、っていう人いますよねー。
そうやってバカにしていいのは、それ以上の経験をしている人だけだと思います。
いや、自分がそれ以上に経験してる人だったら、それがどれだけ大変なことなのか分かるので、きっとバカにはしないでしょう。
たとえ短期の語学留学だって、小さな団体のリーダーだって、実際に行動するのはそれなりにチャレンジだし、やってみて学ぶことはいっぱいあるはずです。
そういう経歴を見て「痛い」とバカにする人こそ、自分のプロフィールに何も書けないことを実はコンプレックスに思っているのです。
自分の限界まで全力でチャレンジして、それを誇って何が悪いのでしょうか?
「その程度でプロフィールに書くなんて承認欲求丸出しだろ」と言う人は、いったいどんな素晴らしい経歴を隠し持っていると言うのでしょう。
多くの場合は僻み根性や劣等感で言ってるだけです。
痛い「意識高い系」にならないために
では、意識の高い人が「意識高い系」という扱いを受けないためには、どのような自衛手段を取ったらよいのでしょうか?
マインドセットから具体的な行動まで、いくつかのコツをご紹介しましょう。
人からどう思われるかは気にしないこと
まず、マインドセットとして持っておいた方が良いのは、「人からどう思われるかを気にしない」ということです。
人から何を言われようと、自分は自分。
世の中には色んな考え方の人がいますから、誰かが批判するのも自由ですし、あなたが批判を無視するのも自由です。
ありのままの自分と関わってくれる人と関わっていけば良く、わざわざ外野の声を拾う必要はないのでは? と私は思います。
特に、意識が低い人にわざわざ合わせて自分の価値を下げる必要はありません。
人は、自分の周りにいる人々から大きく影響を受けています。
普段よく関わっている人を10人挙げて、みんなの平均年収を出すとだいたい自分の年収がそれぐらいになるとも言われます。
なので、できれば自分よりも更に意識高い人が集まるところに身を置いた方が、より引っ張り上げてもらえます。
意識低い人の人生を理解する
ここで注意点は、「意識が低いヤツはダメだ」などと差別意識を持たないようにすることです。
あなたが「こいつら意識低いなあ」と差別意識を持って接すると、微妙に相手を刺激して「ウザい」と思われやすくなります。
かといって、共感したり、無理に相手に合わせたりする必要はありません。
みんながお昼休みにカップ麺とかコンビニ弁当とかを食べていて、タバコを吸って、コーラとか飲みまくっていても、自分は手作りの弁当を食べてて、タバコは吸わず、水を飲んでたら良いんです。
ただ、そこで「うわぁ、こいつらあり得ないだろ…」などと心の中さえでも非難はしないこと。
そういう人もいるんだなあ、と相手の人生を理解し、許して認めてあげることが大切です。
- もしかしたら、子どもの頃から両親が忙しくてカップ麺とかレトルト食品が家庭の味で育ってきたのかもしれない。
- 「タバコ=大人=舐められないために」という思考で、ちょっと無理して吸い始めたのかもしれない。
- 実はウォーレン・バフェットに影響を受けて、ちょっと意識が高いつもりでコーラを飲んでるのかもしれないし、そうじゃなくて普通に砂糖中毒なのかもしれない。
意識が低いからダメ、と相手を決めつけて下に見るのではなく、「そういう価値観なんだなあ」何もジャッジせずにそのまま受け取りましょう。
あなたが心をオープンにすると、相手も同じようにオープンになってくれます。
意識が低い人を変えようとしない
意識が高いか低いかは相対的なものです。
周りの人がものすごく意識が高いグループの中にいたら、あなたも意識が低い人になるかもしれません。
たとえば普通よりは少し食事や運動に気をつけている人でも、オリンピックを目指すような超意識の高いアスリート集団に比べたらだいぶ意識は低いわけです。
みんな「グラム単位で食事を管理する」とか当たり前にやっていて、「なんでこんなこともやらないの?」と言われても、うわー無理!ってなっちゃいますよね。
それと同じで、カップ麺やコンビニ弁当を食べちゃう人に、「それ不健康だから止めた方が良いよ」と急に言っても、意識を変えるのは無理なのです。
そして、そのぐらい意識が低い人は、普通の会社員や学生の中だったら9割以上はいると思います。
もしも、あなたが職場や部活・サークルなどのリーダー的ポジションにいるとして、その人たちを強引に変えようとしても「無理!」と反発を受けることになるでしょう。
意識の低い人は、自分たちの楽なスタイルやポジションをどうにか守ろうとするだけです。
では、どうすれば良いのかというと、周りの人をどうにかする前に、まずは自分がちゃんと成長していくことです。
あなたが成長して、本当に魅力のある人間になっていけば、周りの人も「カッコいいなあ、素敵だなあ」と、影響されて自分から変わろうとし始めます。
「いつも何食べててそんなにスタイル良いんですか?」
なんて、相手から聞いてきたら初めて「こうすると良いよ」と教えてあげましょう。
言葉よりも背中で語る
前の項目にも近いのですが、立派な言葉を並べ立てるよりも、小さくても行動を起こした方がずっとインパクトがあります。
・「いつか世界を旅したいんです」と準備をするのも良いけれど、それよりは、ちょいちょい格安のバックパック旅行で海外を飛び回っている人の方が説得力があります。・「自分は将来、起業してこういうことをやります!!」とコミットするのも良いことですが、「副業で、まだ規模は小さいながらこんなビジネスをやってます」と何か行動が伴っている方が、周りの人も「おお〜」となるはずです。
・誰かの本に書いてあった名言を引用するよりも、たとえ言葉はつたなくても、自分の経験から得た気づきは人の心に響きます。
なので、1を勉強したら10行動するぐらい、大量に行動して背中で語っていきましょう。
いつか黒歴史になっても…
しらべぇ編集部の調査によると、全国20〜60代の男女1,365名のうち、全体で27.4%「あの頃『意識高い系』だったなと思う時期がある」と答えたそうです。
そのうち、年収1,000万円を超える人では半数近くの47.4%が元・意識高い系だったと回答。
「意識高い系」とウザがられようとも、いつか黒歴史になっても、それで成長できれば結果オーライです!
まとめ
意識の高い人と低い人では、価値観がまるっきり違っています。
意識の高い人…成長・学びを重視、健康志向、自分を変えたい
意識の低い人…楽することを重視、欲望を満たす、現状維持
なので、意識の低い人から見ると、意識の高い人は自分たちのペースを乱す「うざい」存在に感じてしまうようです。
意識の高い人は、意識の低い人の価値観を否定せず、差別意識を持たず、相手を無理に変えようとしないことを心がけましょう。
そして、相手に引っ張られず、まずは自分が行動して成長する姿を見せることで、背中で感化していきましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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