思考を鍛える

婚活の闇|結婚に興味ない人にすら精神ダメージを与える序列意識

婚活の闇
この記事を書いた人

高橋久美(たかはしくみ)

月間25万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっています。

この記事は、私がブログの相談に乗ったり、自分で婚活したりした体験から書きました。

プロフィール詳細

婚活の闇を感じる体験をしたので、ちょっと聞いてください!

私はライターをしていますが、たまに人に教えることもあります。

少し前に、サイトの作り方とか、記事の書き方とかを初心者の方向けに教えるオンライン講座を開催したことがありました。

その講座の中で、「上手な人のブログなので、お手本にしましょう」ってことで、勝手に人のブログを紹介したことがありました。

結婚相談所の職員さんが書いてるブログなんですけど、軽快なテンポで、アラサー&アラフォー女性が反応しそうなネタも満載で、ちょいちょいバズり、書籍化もされています。

内容はプロ目線での婚活アドバイスが主なんですけど、本当に職員さんや所長さんの人間味がにじみ出ていて、宣伝も全く嫌味がなく入会者が全国から殺到しているようです。

で、そのブログを生徒さんにも見せたんですけど、それから何ヶ月も経った後、生徒さんの一人から「実は、○月ぐらいにすごい気分が落ち込んで担です」という話を聞きました。

そして、精神的に落ちた原因というのが例の「結婚相談所ブログ」だったのです。

婚活の闇でメンタルが落ちた人の話

名誉のために言うと、そのブログはすごく面白いし、書いてる人も婚活中の男女に幸せになってほしいと言う思い何だろうな、と言うのが文面から伝わってくる、とても素晴らしいブログです。

でも、そこに集まる読者さんは婚活で疲れ切っていたり、不安だったり、しんどかったりして、正直あんまり精神状態が良いとは言えません。

そういう「想念の集合体」みたいなものが、ドーンと直撃してしまったらしいのです。

何かと言うと、「序列意識」、人と自分を比較・差別する心です。

ブログを読んで闇に落ちてしまった生徒さんはアラフォーの独身女性なんですけど、だいぶ変わっていてぶっ飛んでいます。

「この世にはね、ただ遊びにきたんだよ〜」などと言って、あんまり人間には興味がない、結婚なんかどうでもいい感じの、スナフキンの女版みたいな人です。

その彼女でさえ、結婚相談所のブログを見たら「自分の年齢だと結婚するのは厳しいんだなあ」と、結婚したい気もないのに煽られて、落ち込んでしまったと言うのです。

芸術肌で感性が鋭い人なだけに、いろんな人の想念がぐわっと入ってきてしまったのでしょう。

それで、数ヶ月単位で気分が落ちて大変だった人いうことでした.

同じような経験は、私にもありました。

表面しか見ない・見られない婚活の闇

私は今年で34歳になりますが、去年1回、婚活パーティーに参加したことがあります。

あれって、プロフィールを登録したり、アプリ上で男性とやりとりしたりっていう時点で、だいぶげんなりしてしまうんですよね。

殿方からは年齢とか見た目とかで見られてるのが分かるし、私自身も年収とか職業とか、なんかこの人はチャラそうだなあ、とか見た目でフィルタリングしてるのに気づいて「うわー」ってなるんです。

そうやって絞り込まないと人数が多すぎるので仕方ないのはわかります。わかってても、しんどいのです。

まるで「婚活市場における女性の魅力番付」みたいなのに参加させられて、あー、自分はギリ幕下ぐらいだから、相手はこのぐらいかなって序列に沿って計算してしまうのが嫌なんです。

いやいや、私はそんなスペックよりも相手の人間性を見たいんだ!と思っても無駄なあがきでしかありません。

だって、婚活パーティーを検索する時点で既に、このパーティーは年収いくら以上のハイスペック男性限定ですよ、とか受付嬢レベルの容姿の女性しか来ませんよ、みたいなキラッキラしたバナーが並んでいて、ものすごい煽られるからです。

そして「あー、私は市場価値がない不良物件だから、なんか妥協した相手を選ばなくちゃいけないのかなあ」って気分にさせられるのです。

いや、まだ会ってもいないのに妥協ってなんだよ!と思うんですけど、そのぐらい「婚活」という市場そのものが序列意識・差別意識に蝕まれていて、のこのこ入り込むと一瞬で飲まれてしまいます。

全然、結婚に興味がないという生徒さんですら落ち込んだのに、婚活パーティーで他の女性が全員自分より若くて誰からもデートに誘われなかった私の荒れ狂いようは言うまでもありません。

もっと言うと、既婚者の方が上、結婚できない独身者は下、みたいな序列も前提としてありますよね。

いい歳して結婚できない人は人間としてどっか欠陥がある、みたいな差別意識を持ってる人も未だに見られます。

で、結婚できたらできたで、婚約指輪がいくらだったとか、旦那の年収とか奥さんが美人だとか、タワーマンションの何階を買ったとかで、また新しい序列の中に組み込まれるわけです。グエエ。

ということで、私は

「いつか結婚はしたいけれど、ちょっとあまりにもしんどくて仕事に支障が出るので、今はやめておこう…。」

と思い、婚活は一時停止中です。(あ、結婚はしたいので紹介とか立候補とかは歓迎ですよ!)

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婚活の闇の正体は「序列意識」

何が悪いかって、序列を作って比較してしまうことだと思うんです。

序列意識に飲み込まれて、人と自分を比較すればするほど、どんどん不幸になって行きます。

なぜなら、比較すると人の幸せを喜べないからです。

私は大人になってからずっと、友達や職場の人の結婚式を全部欠席していました。

だって、わざわざお金を払って自分がヒエラルキーの下層であることを認識して、人の幸せ自慢を聞くなんて何が楽しいのかと。

ただ自分の惨めさを噛み締めながら中途半端な大きさの皿をもらって、どうするんだと。

ああ、愛されて結婚して、みんなに祝福される新婦が羨ましい。憎たらしい。幸せ太りでトドみたいになる呪いをかけてやる!!

…みたいな感じでした(笑)

こんなこと考えるのは私の性格が悪いからだろうなと思ってたんですが、案外、そういう人は多いみたいです。

先日、ウェディング業界のコンサルに関わっている方のお話を聞いたんですが、結婚式に参加するゲストで心から新郎新婦をお祝いしてる人ってほとんどいないんだそうです。

大半の人は「ちぇっ」て思いながら見てて、ブーケトスの時だけバスケのリバウンドみたいに超張り切るんだとか。

いやー、衝撃ですよね。

じゃあ、なんでそんな悲しい結婚式になってしまうのかと言うと、序列意識があるからです。

結婚してる人が上、結婚してない人は下、と思うから「あー自分は下で不幸なんだ、上の人たちが憎たらしい!!」ってなるんですよ。

例えばこれが、上下関係じゃなく「色の違い」だったらどうでしょうか?

結婚してる人は青、結婚してない人は黄色。

青と黄色、人によって好みはあるけれど、別に青が上で黄色が下、なんてことはありませんよね。

青が好きな人は青を取ればいいし、黄色が好きな人は黄色を取ればいい。

今は黄色だけど、青に行きたいなあって思う人はいても、いまの黄色がダメとか不幸ってわけじゃない。

そう思ったら、青になりたくてなった人たちに対してムカつくことはなく、「よかったね、おめでとう!」と心から言えるんじゃないでしょうか。

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序列意識をぶっこわせ!

序列意識といえば、今年『翔んで埼玉』という漫画が映画化され、埼玉県を中心に大ヒットしました。

『翔んで埼玉』は、東京の都心部を中心とした序列意識、ヒエラルキーを皮肉ったお話。

埼玉の田舎ものをディスっているように見せかけて、実は序列意識に蝕まれた東京都民、あるいは序列意識そのものをディスっています。

こういうテーマの映画が流行ると言うことは、人々みんなの意識が「もうヒエラルキーやめようよ」って方向性になってきてるんじゃないかな、と思います。

東京が上で、埼玉が下、なんてことはない。埼玉は埼玉でいいところがいっぱいあるし、幸せに暮らしていける。

同じように、結婚してる人が上で、結婚してない人が下ってこともないし、年収とか、容姿とか、あらゆる序列意識をぶっ壊せば、人と比べることなく、自分は自分で幸せでいられるし、人の幸せを喜べて、2倍幸せになれます。

じゃあ、そのためにどうしたら良いのか?

『翔んで埼玉』では、都庁に殴り込みをかけましたが、「婚活市場」には殴り込みに行くべき場所がありませんよね。

婚活の序列は、婚活に参加する人々の心が作り出したものだからです。

戦うべき相手は、自分自身の心以外にはいません。

自分は絶対に人をスペックで判断しないぞ!人間性や思いや本質を見るんだ!と、強く意識し続けることです。

スピリチュアルでは『鏡の法則』と言うのがありまして、自分が他の人を見ているのと同じように、他の人からも自分が見られます(ような気がします)。

例えば、相手のスペックを気にしていると、相手もあなたのスペックを気にします。

相手の本質を見ようとすれば、相手もあなたの本質を見ようとします。

あとは、ネットの変な情報を取らないことですね!

結婚相談所のブログはまだ良い方で、匿名掲示板なんかを除くと、ちょっとここには書けないような、序列意識・差別意識・被害者妄想・ルサンチマンがドロドロしています。

だから、あんまり婚活のこととか検索しない方がいいと思います!(笑)

周りの人とちゃんと関わっていれば、絶対に紹介されたりとかして運命の人に出会えますから!

って私が言うと説得力がありませんが、友人に「空」が大好きと言う人がいて、飛行機に乗ってるときに出会った同じ「空」好きの人と意気投合して結婚してましたよ!

婚活の闇|まとめ

婚活の闇の正体は、本当は存在しない「序列」を生み出し、差別意識を持つ人々の想念のかたまりです。

人を見た目や年収などのスペックで判断したり、既婚者は上で独身者は下、みたいな上下意識を持っていたりすると、闇に飲み込まれてしんどくなります。

かといって、「あの人は婚活パーティーに参加して、年収で選んでるから低レベルな人だわ」とか思うと、また新たな序列意識になっちゃいます(笑)

「あ、今自分はこの人より上だ/下だと、差別意識が出たな」と気づいたら、その都度すぐにやめて、その人の本質を見るように切り替えましょう。

そして、自分の中の序列意識から自由になったら、友達の結婚式で心から感動し、祝福でき、隣には自分のパートナーもいる…と言う状況になってるはずです。

あなたが婚活の闇・序列意識に飲みこまれず、魂が共鳴するような素敵なパートナーと結ばれて、幸せな日々を過ごされますように、お祈りしています!

ABOUT ME
高橋久美
会社を8年でやめてフリーライター4年目。たまたまブログから見つけた佐藤想一郎さんのご縁で最高の仲間たちと出会い、WEB媒体の他、最近はブックライティング、雑誌の編集など忙しくも充実した毎日を送っている。読んだ人の心が明るくなって、人生まで良くなってしまうような文章を目指して修行中。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。

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よろしければ読んでみてくださいね。

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