一度きりの人生、できるだけ後悔のないように生きたいものですよね。
生きることは、決断の連続です。
どの学校に入るのか、仕事は何を選んで、どこに就職するのか。一つの職場で働き続けるか、転職するのか。結婚するかしないか、結婚したら今度は一生添い遂げるのか、途中で離婚するのか。
昔なら、そもそも選択肢があまりありませんでした。仕事は家業を継ぐか、地元の工場とか役場で働くか。結婚相手も勝手に決められていたり、お見合いだったりして、自由はありませんが「こういう生き方しかできなかった」とある意味で諦めがつくので、後悔のしようもなかったと思います。
今はそういうわけにはいきません。選択肢がたくさんありすぎるせいで、どれを選んだとしても後悔しやすいのです。

たとえば、レストランでデザートがチョコレートケーキとイチゴのショートケーキのどっちかしかなかったら、迷ってどちらか1つを選んで、よっぽどまずくなければ満足できます。
でも、スイーツパラダイスみたいに何十種類ものケーキがあって、どれか1種類しか食べられないとしたら、選ぶのはすごく大変ですし、たとえそのケーキがおいしかったとしても「あっちもおいしそうだったなあ」とか「珍しいやつにした方がよかったかなあ」とか何かしら未練が残る と思います。
お見合い相手の候補が3人だけだったら、どの人を選んでも、まあまあ普通の結婚生活ならば後悔はないと思います。
しかし、婚活パーティーで何十人、何百人にも会えるという状況だったら、目の前の人がどんなに素敵でも「他にもっといい人がいるんじゃないか」と迷いが生じますし、結婚してからも「この人は違ったのではないか」と後悔しやすいかもしれません。
医療にしても、昔は町のお医者さんに診てもらってダメだったらそれが天寿、と思えたかもしれませんが、今は病院もたくさんあり、薬や治療方法もたくさんの中から選べます。
この治療法で本当に良かったのか、別のお医者さんにかかった方がよかったのではないか、とどうしても後悔してしまうでしょう。
自由に比例して、迷いや後悔も多い時代になっていると言えます。
後悔しない生き方をするには、どうしたらいいのでしょうか?
選んだ方を正解にする、マルチエンディング式の人生を

AとBという選択肢があって、どっちがいいのかすぐに分からなくて悩んでいると、師匠のK先生からはいつも、
「どっちでもいいから、とりあえずやってみましょう」
と言われます。迷っていて行動しない方がエネルギーの無駄だと。
そして、どっちも間違いではなくて、「選んだ方を正解にすればよい」のだそうです。
元マジシャンの先生から聞いた話ですが、マジックというのは、万が一失敗しても、お客さんには失敗したように見せないように「マルチエンディング式」で構成されているのだそうです。
たとえば、4枚のカードの中からお客さんがどれか1枚を選ぶと、どれを選んでも何かしら不思議なことが起こるようになっていて、まるでそのカードを選ぶのを予言していたように見せる、など。
だから、失敗は「ない」 のだそうです。
人生の決断でも、どの選択肢を選んでも、選んだ方が正解になるようにすればいいんです。
思い切って選んだフルーツタルトがべちゃべちゃで美味しくなかったとしても、それを笑い話のネタにできればいい。
結婚も自分が選んだパートナーと幸せを感じられれば成功だし、もし上手く行かなくて離婚しても、その経験を生かして2回目、3回目ではもっといい関係を作れる人と出会えるかもしれないし、一人がいいなあって思えてもそれはそれで失敗じゃない。
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「失敗だった」と思っても、「こうすると上手く行かなかった」という経験値が得られたという成功ととらえることは可能です。
仕事とか、お医者さんにかかるのとか、子育てとか、何においても、選んだ方を全部正解にできるのです。
「勝ち」も「正解」も一つじゃない

「これが正解」とか「勝たないと意味がない」っていう制約が強いほど、人生は苦しくなっていきます。
私の場合は、「しっかりしてなきゃいけない」とか「みんなと同じじゃなきゃ嫌だ」という制約がすごく強くありました。
二人姉妹の長女だったということもあり、「何でもどんどん自分でできて、親に手をかけない」という点に謎のプライドを持っていたんです。そして、いつまでも実家に居座っている妹を「甘えてる」と軽蔑しながら、うらやましくも思っていました。
それは親に対してだけじゃなく、職場の人とか友達とか恋人に対しても同じで、弱い自分・かっこ悪い自分を見せられず、頼ったり甘えたりすることはダメだと思っていました。
それで、親しい人にもどこか一枚壁を作っていて本心を出せず、表面的な関係にしてしまいます。更にそういう自分を責めるという、よくわからないことにもなります。
また一方で、自分に自信がなく、「ちょっと変なんじゃないか」「おかしいんじゃないか」という気がしていて、いかに周りの人と同じになるかということに心血を注いできました。
実家の隣の家に1歳上のお姉さんが住んでいて、よく遊んでもらったのですが、服装から趣味から何から全部、マネっ子していました。他にも、幼稚園の友達がみんなピアノを習っていると聞けばピアノを習い、近所の同級生がスポーツ少年団のミニバスケを始めると言えばくっついて行き…という具合でした。
友達と仲良くならないといけない。何か共通の部分がないと仲良くなれない。変なのはダメ。
そういった色んな条件に縛られていて、自分でも何がしたいのかだんだんよく分からなくなっていきました。
本当は、別に仲良くする必要もないし、趣味が違っても気が合う人はいるかもしれないし、変でもおかしくてもいい。 頭では理解できても、長年の習性で体に染みついているので、今でも癖で出てきてしまうことがあります。
無意識に人から気に入られようとしていたり、自分だけ違わないように気を使ってしまったり。そういう自分をダメだと思ってしまったり(笑)。
「どっちでもいいや」「誰に何を言われても、自分はこれでいいんだ」と思えたら、きっとどっちに進んでも正解にできて、楽になれるんですけどね。
後悔しない人生のためには、今、目の前のことにベストを尽くそう

じゃあ、どうしたら自分が進んでいる人生の分岐を正解にして、後悔のない人生にできるのでしょうか?
ひとつのヒントとして、過去も未来もなくて「今」しかない、という考え方 があります。
「あの時ああしておけばよかったなあ」という過去を悔やんでいるとき、「もしも、こうなったらどうしよう」と未来の不安を思っているとき、「今」がおろそかになってしまいます。
たとえば将棋や囲碁では、相手の出方を予想して何手も先まで読みを進めて、次の一手を決めます。でも、自分ができるのは一手だけで、どんなに考えても相手が違うことをして来れば未来は変わっていきます。
そして、対局中に「あれは失敗だった!」と悔やんでいる時間はありません。 秒読みの中で、今、次の一手に何を選ぶかということだけです。一つの対局は、一手一手の積み重ねで出来ているのです。
人生も、今の一瞬一瞬の積み重ねです。 過去は「その時の今」だったもので、未来はまだありません。「待った」はできないし、どんなに将来を考えてもまた世の中の状況は変わっていきます。
将棋や囲碁なら対局が終わった後に「このときこうした方が良かったですね」「これが悪手でした」と反省会をしますが、人生の場合はもう死んでからのことになってしまいます。
だから、「今」考えられることは考えて、考えても分からないときは「とりあえずやってみる」、そして今に全力を尽くして、その分岐を正解にしていくのが良いのではないでしょうか。
いつも今を一生懸命やっていれば、もしも志半ばで人生が終わってしまったとしても、後悔は残らないでしょう。だって、出来ることは全部やり尽して最善手を選んできたのですから。
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