私はブログでもリアルで誰かと接するときにも、わりと素の自分を出しています。
「ベストセラー作家になって、ホテルオークラに缶詰になって暮らしたいです」等と欲望を正直に言ってしまったり、借金が2300万円ありますなどと公開していたりするので、ぜんぜんカッコよくないところがバレてしまいます。
私はそんなしょうもない人間ですが、何故かファンになってくださる方がいて、「素人っぽいのが良い」とか「自分をさらけ出してすごい」などと言ってもらえます。
以前は違っていて「良く見られたい」とか「こうじゃなきゃいけない」という思いがかなり強く、いかに自分を大きく見せるかに腐心していました。
でも、不思議な事に、自分をすごく見せようとして見栄を張っていた頃よりも、しょぼい自分を公開してしまっている今の方が、実際に人に褒められて承認欲求は満たされています。
今も虚栄心がゼロではありませんが、昔に比べると「人からこう見られたい」というこだわりがかなり減ってきたようです。
そこで今回は、私の虚栄心はいかにして克服されたのか、気づいたことをまとめてみました。
虚栄心を手放したい方のご参考になれば幸いです。
虚栄心の塊だったころ
私は子供の頃からめちゃくちゃブライドが高かったようで、損ばかりしています。
「まだ小さくてご飯が上手に食べられないころにね、前掛けを付けようとすると『いらないっ』て自分で外しちゃって、服を汚しながら食べてたんだよ」と、母親談。
どうやら、子供扱いが嫌で大人と同じ食べ方をしたかったようです。
大人になってからは、無駄にISSEY MIYAKEとかCOMME des GARCONSとかの高い洋服を買ったり、日用品もメイドインジャパンにこだわったりと、中身を誤魔化すかのように高級品で身を固めていました。
文章を書くライターの仕事をするようになってからも、自分の経歴を盛りに盛った名刺を配っていました。
「ブログランキングでカテゴリ1位に選ばれる」とか。(実はカテゴリの種類によっては、ただ自分でリンクを毎日ポチポチ押してるだけでもできちゃうんですけどね。)
それから、知識の面でもかなり虚栄心がありました。知らないこととか、みんなが読んでいる本を読んでいない、ニュースにうとい、などは恥ずかしいダサいことだと思っていたんです。
一時は新聞を3紙も購読し、さらにGoogleのアラート機能で専門分野のニュースは全部チェックしていました。
それでも知らない単語が話題に出てしまった時は、知ったかぶりしながら全力で話題を変えていました。
思えば、虚栄心のために随分とお金や労力を使っていましたね。
いかにして虚栄心は克服されたか?
虚栄心が克服できた一番の要因は、「ブログ」だと思います。
私はここのブログを始める以前から、合わせて2年以上はブログを書き続けてきました。
最初はこんなに何でもかんでも開けっぴろげに書いていたわけでなく、ぜんぜん違う名前のペンネームを使って、性別も年齢も職業も、全くの別人になり切って書いていました。
なぜなら、2年前の私は何も成功していなくて、そんな人が成功法則を書いても何の価値にもならないと思っていたからです。
だって、「私はこれで上手くいきました。だからこれをやってみてください」と経験をふまえて言えるからこそ、説得力があるというものでは?
当時は会社をやめたばかりで、ライターとしての収入はほとんどゼロ、牛丼屋とファミレスでアルバイトをしながらひたすらブログを書く日々でした。
ネット上の私は、「赤谷徹」さんという男性で、年齢は1個上、雀荘通いで単位を落としまくって大学を中退し、雀荘でメンバーとして就職するも鬱で退職、ビジネスで成功し年収は一千万円ぐらい、という設定でした。
それらの細かい設定は特にプロフィールなどを掲載していたわけではありませんでしたが、赤谷さんになり切ってノリノリで文章を書いていました。
文体は、堂々とした「だ・である」調、コンテンツはセミナーで教わったことや本からの受け売りですから、本物です。
中身はファミレスのキッチンでハンバーグを焼いているフリーターでしたが。
その「なり切り」ブログですが、ブログランキングに登録していたら予想以上の人気になってしまいました。
赤谷様〜とファンの方からメールが届き、「セミナーとかセッションとか無いんですか?」と問い合わせも来るようになってしまいました。
これはまずい、と思いました。お会いしたら、女で、フリーターで、お金持ちじゃないのがバレます!
いよいよ読者の方が一人、仙台にやって来くることになりました。
私はセミナーをやってなかったので、私の知り合いのセミナーに参加してもらうことになりました。
ダメなところを公開したら逆に褒められた!
もう隠しようがないので、正直にカミングアウトしてしまいました。
赤谷さんは架空のキャラであること、今はハンバーグを焼いているけれど、頑張って修行していること。
怒らせるか、失望させるか、とドキドキしていましたが、そのどちらでもありませんでした。
「まさか女性が書いているとは! すごい才能に驚きました」と好意的に受け取ってもらえたのです。
その一言のお陰で、「すごい人」が書いたものでなければ価値がない、というのは私の思い込みだったんだなあと、深い部分で気づけました。
このブログも、今日までずっと派遣で働きながら書いてきました
私自身はまったくの俗物ですし、お金は借金しかないし、結婚できてないどころか、今は彼氏もいません。
でも、こういう平凡な人間が書いたものだからこその価値もあるということを、読者の皆さまの温かなメッセージから教えていただきました。
とてもわかりやすくまとめられた記事と、飾らずに自身をさらけ出した(ように感じた)高橋さんの言葉(姿)にすぐにファンになりました。
高橋さんのフィルターを通しての表現はとてもわかりやすく、超越への旅人には優しい羅針盤になります。
さんが表に出ないぶん、高橋さんの親近感が重要な役割を果たしていると思います。
中には「結婚できてないブスが何を書いても信じられない」というご指摘をされる実績重視の方もいらっしゃいます。
まあ、今はパートナー引き寄せの実験中で、あと数年で検証できるので待っててくださいって感じなんですが(笑)。
そういう人は誰か他の「すごい人」の書いたことを信じてくれればいいし、私は「私がお役に立てる人」に向けて全力を尽くすだけです。
もっと虚栄心を治すには…
だいぶ虚栄心は減ってきましたが、まだまだ手放せていない部分もいっぱいあります。
いい人ぶっちゃうこともありますし、やっぱり服もGUばっかじゃなくて良いやつを着たいし、素敵な彼氏を作って皆に自慢したいです。
でも、虚栄心がある自分でもいいんじゃないかなとも思うんですよね。
昔、見栄で家を買っちゃって、今はローンで苦しんでいますが、それがあったからポジティブにお金をもっと稼ごうと思って、いろいろチャレンジできました。
もっと人から認めて欲しいと思ったから、頑張って勉強したり、新聞を3紙も読んだりして知識が付いて、文章を書くのに役立っています。
虚栄心は無い方が楽ですし、逆に人から認めてもらえて満たされた気持ちになれますから、克服できるならした方が良いです。
しかし見栄を張るために色々と背伸びして成長することは、必ずどこかで人生にプラスになっています。
「虚栄心を消すぞ〜」と自分の中で何かするというよりも、周りの人との関わりの中で少しだけ自分の弱みを公開してみるのが良いのではないでしょうか。
案外、受け入れてもらえるというか、逆に褒められるかもしれません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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