積極的に発言するよりも、自分の中で考えて納得する ことが多い。大人数がいる場では空気を読み過ぎて、隅の方で静かにしている。マイペースで1人で遊ぶのが好き。
意識が内側に向いている人、すなわち内向的な人は、大人しいと思われたり積極性がないと誤解をされたりしがちです。就活のグループディスカッションでは、考えて様子を見ている間にいい所を見せられずに終わってしまうことも多いタイプです。
でも、実はシャイなわけではなく、エネルギーの向きが違うだけ。内向的な性格の長所を生かした職業・仕事に就くとものすごい力を発揮します。
ところが、世の中の自己啓発本や仕事術の多くは外向的な人向けに書かれている ものです。目標を明確に決めましょう、そのために具体的にいつまでに何をするか決めましょう、という一般的な成功法則は内向的な人にとってはストレスとなり、長所も殺してしまいます。
このエントリでは、内向的な人・内向型の性格の特徴と向いている仕事、そして成功法則についてまとめました。
内向的な人には内向的な人のやり方があり、特徴やコツを正しく理解することで長所を発揮しながら大きく成長する事ができるでしょう。
目次
内向的な人の性格の特徴|内向型とは
外向的な人と内向的な人の違いは、意識やエネルギーの方向の違いにあります。
外向的な人は文字通り意識やエネルギーが外向きです。たとえばセミナーに参加したときには疑問点について「ここってどういうことですか?」と積極的に質問したり、参加者にも話しかけて仲良くなったりします。どんどん外側に放出するのでパッと見はエネルギッシュな印象になります。
内向的な人はその逆で、意識・エネルギーは自分の内側に向かっていきます。
セミナーで疑問が出てきたときも、まずは自分の中に答えを求めます。(こうかな、いや、こういう可能性もあるな。しかし…)と考えに考えて、「それって、こういう事ですよね?」のような質問の仕方になるか、もしくは自分の中で納得したら結局質問をしないで終わることもあります。
また、人との関わりではどちらかというと空気を読んで受け身になりがちです。大勢で群れると気を使いすぎてストレスになってしまうため、1人でマイペースに動くことを好みます。
なお内向的か外向的かは、仕事のときとプライベートのときで入れ替わることがあります。 たとえば、仕事では社交的で顔が広いけれど、プライベートでは家にこもっていることが多い、あるいは仕事では大人しい雰囲気なのにプライベートでは交友関係が広い、等。
内向的な人・内向型の長所
思考が内側に向かうため、物事を深く考えたり抽象化したりすることが得意です。クリエイティブなことや全体像を把握してコンセプトをつくるのにも長けています。
有名人の例:安倍晋三首相、桜井和寿さん(Mr.Children)、鉄拳さん
人間関係を良く観察していて、気配り上手です。少し考えてから発言します。
有名人の例:Perfume(3人とも)、能年玲奈さん
状況に応じて自分を変え、臨機応変に対応できます。変化に強く、時代の波に乗っていくことができます。追い込まれるほど潜在的なパワーを発揮します。
有名人の例:坂本龍馬、野比のび太
内向的な人・内向型の短所と対策
暗く見える
静かに見え、暗い・積極性がないと受け取られがちです。 たとえば、小学校で「これ解ける人~?」と先生が言って皆がハイ、ハイと手を上げているときに「これだけ皆が手を上げていれば自分が参戦する必要はなかろう」と遠慮してしまうような。
中には明るさを演じることができる人もいますが、裏表がある・演技っぽいという印象 になってしまうこともあります。実際、明るいときと暗いときの落差が大きい人は多いです。
≪対策≫
無理に明るくする必要はありませんが、聞いているようなリアクションを取る、笑顔でいるなどして周囲に「機嫌が悪いのかな?」と思わせないように振る舞いましょう。
気を使いすぎる
人間関係を広げると気を使いすぎてダメージを受けます。ずっとストレスをためて、たまに爆破することも。
≪対策≫
付き合いたい人を決め、むやみに人間関係を増やさないようにしましょう。また、意識的に本音を言って内側に溜め込み過ぎないようにしましょう。
優柔不断である
優柔不断で意見がハッキリせず、「どっちとも言えるよね」とぼやかしたがります。内向型ばかりが集まる会議では、ほとんど何も決まらずに話があっちに行ったりこっちに行ったりします。
待ち合わせの時間なども状況によって変わると思っているため「何時から何時の間ぐらいかも」等と曖昧にしたがる傾向があります。
≪対策≫
相手がハッキリ決めたい外向型の場合、あるいはその場の全員が内向型で誰も決める人が居ない場合はある程度具体的に「決める」ことを意識しましょう。
計画性がない
先々の見通しをせず、今が良ければいい、困ったときに考えれば良いという考え方 です。天気予報は見なくても、雨が降ったときにその辺でビニール傘を買えばよいと思っています。または、年中折りたたみ傘をカバンに忍ばせています。
ガッチリ目標を設定されたり、細かく具体的な指示で動いたりするのにストレスを感じます。計画性がなく、締め切りギリギリになってから一気にやろうとします。
≪対策≫
自分の中でいつも危機感を持って、仕事は前倒しで進めるクセをつけましょう。締切まで余裕を持って、気分がノッているときに一気に片付け、気が向かないときにはできないのは責めないことです。
内向的な人・大人しい人に向いてる職業&お仕事
内向型タイプの人は、決してコミュニケーションが苦手なわけではありませんが、人間関係を広げ過ぎると気疲れするため保険の営業や不特定多数相手のサービス業、ネットワークビジネスなどにはあまり向きません。
内向性が活かせる仕事や職業の代表的なものは次の通り。
全体を見る仕事
経営コンサルタント、医師、経理、現場監督、衛生管理者、舞台監督、美術監督、インテリアコーディネーター、ソーシャルワーカー、指揮者、軍師
クリエイティブな仕事
ミュージシャン、画家、イラストレーター、漫画家、建築士、大工、デザイナー、作家、脚本家、作詞家、コピーライター、写真家、映画監督、研究職、システムエンジニア、コンピュータ・プログラマー料理人、伝統工芸職人、ヘアメイク、美容師
気配りが求められる職業
秘書、事務職、接客業、看護師、介護士、ハウスキーパー、主婦/主夫
演技力が活かせる仕事
俳優、声優、ダンサー、教師、塾講師、保育士、テーマパークキャスト、占い師、ホスト/ホステス
臨機応変さが求められる仕事
コールセンタースタッフ、司会者、アナウンサー、マジシャン、パイロット、車掌、通訳、ボディガード、ライフセーバー
抽象思考が活かせる仕事
哲学者、宗教家、思想家、翻訳家
内向的な人・内向型の成功法則は「山登り」よりも「波乗り」「川下り」
内向的な人の場合は、自己啓発で良くあるような「具体的な目標を決める」「いつまでに何をするか細かく決める」といったことを行うとかえってモチベーションが下がり、逆効果 となります。
内向的な人が目標を立てる時には、自分の仕事や人生のテーマ・コンセプトを決めることが大切です。テーマやコンセプトだけを決めて、具体的に何をするかはその時の状況によって決めた方が力を発揮しやすいのです。
「あの山に登るぞ!」と山の上に目標の旗を立てるのではなく、「テーマに合うのはこっち!」と旗を持って川下りをしていく、あるいは波に乗っていくようなイメージです。
計画を立てるときにも、最初から全部を細かく決めるのではなくコンセプトと最低限の部分だけ決めてとりあえず始めてしまい、やりながら様子を見て細かい部分を作っていくやり方の方がストレスがありません。
内向型を活かして、お仕事でますます活躍していただければ幸いです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)