旧暦の10月は「神無月」。「かんなづき」または「かみなづき」「かむなづき」とも読みます。
2022年(令和4年)は10月25日から11月23日までが神無月で、この間は日本全国の神様たちが島根県の出雲大社に集結し、不在になると言われています。
だから神様が集まってくる出雲地方だけは「神在月(かみありつき)」なんですね。
そこで今回は、
- 神様たちは、何のために出雲に行くの?
- どうして伊勢神宮じゃなくて出雲大社なの?
- 全国の神社から神様がいなくなって大丈夫?
- スピリチュアルファンなら行っておきたい「神在祭」とは?
- 神無月は1年間の運気が決まる開運のチャンス!
などなど、神無月の由来やスピリチュアルな話を色々調べてまとめました!
意味を知って、神無月の過ごし方のご参考にしてもらえればと思います。
神無月の意味と由来
まずは、神無月の意味と由来から見て行きましょう。
神無月の由来
神無月(旧暦10月)に全国の神々が出雲に集まるという伝承は、平安時代末の「奥義抄」以来様々な資料に記されています。
神々は出雲大社や佐太神社などに集まり、酒造りや、縁結びについて合議されると民間伝承では伝えられています。
引用:神在月|出雲観光ガイド
出雲大社は島根県の出雲国一宮(いずものくにいちのみや)です。
写真のような、大きなしめ縄と縁結びの神社としても有名です。
佐太神社(さだじんじゃ)も同じく島根県の出雲国二宮(にのみや)です。
神様たちは年に1回、出雲国に集まって会議を行っているようです。
出雲以外の地域では神様が出張で不在なので「神無月」、出雲国だけでは神様が大勢いらっしゃるので「神在月」になったというのが通説です。
が、「水無月」が「水の月」なのと同じように「神の月」すなわち「神祭りの月」の意味ではないかという説も有力です。
他にこんな説もあります。
神無月の語源は、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力とされ、「無」は「水無月」と同じく「の」を意味する格助詞「な」である。
中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(現在の島根県)では反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる。
その他の説では、雷の鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じたとする説や、新穀で酒を醸す月なので「醸成月(かみなしづき)」が転じたとする説がある。引用:語源由来辞典
何にしても「神様」に関係の深い月のようですね。
なぜ神様たちは出雲大社に集まるの?
では、なぜ神様が集まって会議をするのは出雲大社なのでしょうか? (明治神宮とかの方が交通の便が良さそうなのに…。)
これにもいくつかの説があります。
幽(かく)れたる神事=全国神様会議説
出雲国はオオクニヌシノミコトが治めていました。
オオクニヌシは有名な因幡白兎を助けた神様で、スサノオノミコトの娘のお婿さんです。
ですが、高天原のアマテラスオオミカミは出雲国の繁盛ぶりを見ると、
「もともとはイザナギとイザナミが造った国で、本来なら私たちが治める国だったのに!」とブチギレます。
腕力の強い使者を送り込み、オオクニヌシに国を譲るよう迫ります。
オオクニヌシは降参して、こう言いました。
私の治めていますこの現世(うつしよ)の政事(まつりごと)は、皇孫(すめみま)あなたがお治めください。これからは、私は隠退して幽(かく)れたる神事を治めましょう
引用:神在月|出雲観光ガイド
この「幽(かく)れたる神事」が全国から神々を迎えて会議をすることだっのでは、という説です。
イザナギノミコトの法事説
神魂(かもす)神社には別の言い伝えが残っています。
それは、神々が出雲に集合するのは、イザナミノミコトの「法事」のためである、というもの。
ちなみに、イザナギ・イザナミの子の蛭児命(ひるこのみこと)、後の恵比寿様は、体が不自由なため出雲に出向くことができず、留守番をしていたとされています。
全国の神社でお留守番の神様もいる
恵比寿様の他にも、金比羅神、竃(かまど)神、道祖神などは出雲には出向かず地元に残っています。
また、神様不在の神社では、神様のお使いである狐や蛇、龍などの御眷属(ごけんぞく)さまが留守を護ります。
言うなれば、社長・会長は会議に出張してるけど、専務以下は残っててちゃんと仕事を回してますよ、っていう状態ですね。
というわけで、神無月に神様たちが出雲に集まっちゃって、出雲国以外は大丈夫なの? と心配はご無用です。
スピリチュアルファンが出雲に集結する「神在祭」とは?
八百万の神様が集まる「神在月」出雲大社では、「神在祭(かみありまつり)」というお祭りが行われます。
神様をお迎えする「神迎神事(かみむかえしんじ)」に始まり、「神在祭」「縁結大祭(えんむすびたいさい)」、神様をお送りする「神等去出祭(からさでさい)」まで、連日イベントが盛りだくさん!
出雲の神様と八百万の神様のパワーをいっぺんに受け取れるのは神在祭期間中だけ!ということで、全国のスピリチュアルファンが出雲に詰めかけ、宿が取れないほどになるそうです。
神在月限定のお守りも販売されるらしいですよ。
神在月には期間限定で販売される「神在祭御守」というお守りがあります。
このお守りは、開運と厄除けに効果があります
引用:経営者が出雲大社に行くべきは11月!神さまが出雲に集まるのでご利益大!
神在月の出雲大社、一度は行ってみたいですね!
神在祭のスケジュール・詳細は出雲大社のホームページをご覧ください。
神在祭期間は混雑が見込まれます。前泊しての早朝参拝が良さそうです。
また、お参りの前には大国主神話を予習しておくと、神在祭をより楽しめますよ!
『水木しげるの古代出雲』が分かりやすくておすすめです!
神社参拝については、こちらの記事もご参考にどうぞ。
神無月は開運のチャンス!
出雲大社の神様会議では、ひとりひとりの人間がどんな1年を過ごしてきたかによって運気が分け与えられる、とも言われています。
十月は神無月(かんなづき)です。神無月には日本全国の神様達が 出雲いずも の国の 出雲大社いずもたいしゃ に集まり、それぞれに今年の報告をした後に、来年の各地の様々な四季の成り立ちを相談し、それによって起こる豊作凶作の現象も相談します。
それに来年の人間達の一人一人の運気を見定める取り決めも行います。
八百万の神はそれぞれに全国の人達の約三人から四人を受け持って幸運の方向に導く為の管理をするのです。したがって大変忙しく、信仰心のない人は見捨てられる事があります。
引用:神無月の神様と仏様の話
つまり、神無月は1年間の「運気ボーナス査定」の月なんですね。
開運できた人も、イマイチだった人も、また来年のボーナスに向けて地道に徳を積みましょう!
神無月の由来まとめ
神無月の由来は、
- 神様が出雲に集まるので、不在になるため
- 「神の月」の意味
など諸説あります。
唯一「神在月」となる出雲地方では「神在祭」というお祭りが行われ、八百万の神様の御神気を求めてスピリチュアルファンが詰めかけます。
全国の神社には留守神様や眷属様が残ってお留守番していますのでご安心を。
神無月の神様会議では、みんなの1年間の頑張りによって運気の配分が決められる開運のチャンスの時期でもあります。
神無月の期間は、出雲神話に思いを馳せて過ごしてみてはいかが?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
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