あなたは、運命は決まっていると思いますか? それとも自分で好きなように決められるものだと思いますか?
生きていると「こんなことってあるの?! もしかして神様が仕組んだことなんじゃないの? 」と思うような、小説や映画よりも出来すぎたストーリーや、奇跡的な出来事が起こることがあります。
かと言って、決められたシナリオを生きていて自分の意思が全く反映されていないと言うのも、なんだか味気ないような気がしますね。
果たして、運命とは決まっているものなのでしょうか?
スピリチュアルとか占いでは、よく「運命」と「宿命」の違い、と言う説明がされます。
目次
運命は決まっているの? 宿命との違い|スピリチュアルでは
占いや鑑定をしてもらうときは大抵、生年月日を見てもらいますね。
生年月日は、どう頑張っても自分で変えられないものの一つです。
他にも、生まれた国や場所、親、性別、遺伝子もどう頑張っても変えられませんね。
名前は頑張れば後で変えられますが、生まれた時の名前は親に勝手に付けられるので自分では選べません。
こういう自分で変えられないもの、背負って生まれてきたものを、スピリチュアルでは「宿命」と呼びます。
しかし、ぴったり同じ日付で同じ病院で生まれた同姓同名の子供どうしでも、全く同じ人生になるわけじゃありませんよね。
育つ家や学校のクラスも別々になるかもしれないし、家族・親戚・友達など人間関係も違ってきます。
大人になれば、もしかしたら一人は地元で結婚して、もう一人は都会に出て就職し、全く別の人生になるかもしれません。
現代の日本ならどこに住んでも、海外に移住しても自由ですし、仕事も基本的には自分で選べますからね。
そういう環境の違いで、同じ「宿命」を持った人でも別の「運命」を辿ることになるのです。
例えるなら、同じ遺伝子を持ったアサガオの種を、片方はちゃんと植木鉢に植えて、片方はそこらへんの花壇にポイっと撒いたら、きっと育ち方や花の付け方が変わってくるでしょう。
でも、どっちもアサガオはアサガオで、いきなりヒマワリやチューリップになったりはしません。
宿命とは持って生まれた変えられないもの、運命とは環境や仕事、関わる人によって変わるもの、自分で切り開いていけるものですよ、というのが占い師さんの説明です。
ただ、こんな風に思ったことはありませんか?
- 人生のいろんな選択を自分で決めてきたはずなんだけれど、振り返ってみると色々と出来すぎている。
- まるで、何かに導かれていたような、あらかじめ決められていたような気がする。
- 自分でも良くわからないけど、とっさに取った行動でその後の人生が大きく変わってしまった。
これは本当の本当に自分の意思なのか、何か神様とか宇宙とか「大いなる何か」に突き動かされているのではないか、と。
天のシナリオ
『天の茶助』という映画があります。
天の神様たちが、下界にいる人間たちの人生シナリオを一生懸命書いていて、人間の世界ではそのシナリオ通りに現実が進んでいく、という設定のお話。
その神様たちにお茶を出す係の「茶助」が主人公なんですが、一人の神様から「このシーン、場所はどこが良いと思う?」と聞かれて「カラオケでいいんじゃないですかね」と適当に答えます。
ところがそれでみんなの運命が大きく変わってしまい、結果的に一人の女の子が死ぬことになってしまい、阻止するために茶助が人間界に降りて奮闘します。
(設定は面白いけど映画はめちゃくちゃつまらないので見なくていいと思います。)
『天の茶助』の神様たちは思いつきでみんなの人生脚本を書いていましたが、現実世界の神様は、もっと素晴らしい、感動的なストーリーを私たち一人一人に用意してくれています。
正確に言うと、私は、そう言う世界観の設定を採用して生活しています。
信じる(設定を採用する)かどうかはあなたにお任せしますが、人生を充実させて、楽しめる設定でとってもオススメです!
それがどんなものなのかと言うと、「ストーリーの方向性は決まっているんだけど台本が渡されていない即興演劇」みたいな感覚です。
渡されない運命の台本
私たち一人一人の人生には、それぞれ「最高のハッピーエンド」になるストーリーが用意されています。
でも、その神様が持っている台本は演じている私たちには渡されません。
なので主人公は次、どんな行動を取ったらいいのか「脚本家の意図を汲み取りながら」多分こうじゃないかな?と選択していきます。
それはバッチリ当たることばかりではありません。
だって、映画の主人公って日常の世界を抜け出して怖いところに冒険に出たり、すごいピンチを乗り越えたりしないといけませんよね。
「怖いから嫌だ!」と逃げ回っていると、話が進まないので神様は困ってしまいます。
神様は実体がないため、カンペを出したり、こそっと耳打ちして教えたり、といったことができないからです。
そこで、神様がどうやって私たちにメッセージを送ってくるのかというと、周りの人や、起きる出来事を通して、「こっちだよ」と進む方向を正そうとしてきます。
例えば、たまたまビジネスが大当たりして一生遊んで暮らせるだけの財産を作った人が、もうヤル気がなくなってビジネスは人に任せ、毎日キャバクラに行って遊んで暮らしていたとします。
しかし、その人の脚本には次の章が用意されていて、まだまだ活躍して宿命を果たしてもらわないといけません。
「そのままじゃダメだぞ!」と伝えたい神様は、気づかせるような出来事を起こします。
例えば交通事故に遭って大怪我をするとか、信じていた人に裏切られるとか、大切な人が病気になったり亡くなったり、とにかく大変なイベントを発生させて、物語を先に進めようとするのです。
そこで覚醒して世のため・人のためにまた頑張り始めればハッピーエンドに向かって人生ストーリーが進行していくことになります。
ところが「そんな人生嫌だ、こっちに行きたい!」と抵抗していると、また物語がストップしてどんどん気づかせるような出来事が連発します。
神様からのメッセージは悪い出来事とは限りません。
例えば、ある学習塾の関係者の方から聞いた話なのですが、お医者さんを目指して医学部受験をしている女の子が、志望校から滑り止めからどこにも引っかからなくて泣いていたんだそうです。
そこえ塾の講師の先生が現れて、「あなた、ここが出来てないからダメなのよ! これを勉強しなさい!」と1枚の数学のプリントを渡しました。
そうしたら、びっくり。試験本番で、そのプリントとそっくり同じ問題が出題されました。
その子は国立の後期、志望校よりもずっと偏差値の高い学校に奇跡の大逆転合格を果たしたのです。
塾の先生も、なぜその問題を解くように言ったのか自分でも分からず「言わなきゃいけないような気がして…」と語ったそうです。
このように、身近な人がボソッと言ったことに、神様からのメッセージが隠れていることがあります。
神様は無茶振りがお好き
その神様のメッセージは、もしかしたら「うわー、大変そうだな」とか「キッツイなー」と思うことかもしれません。
これは、ごく最近の私の事例をシェアしましょう。
これを書いている日の先月下旬、私は仙台から横浜に引っ越しました。
毎月2日間、東京でセミナーを受講していて、仕事は別にどこでもできるので、交通費とホテル代を節約しようと思ったんです。
有難いことに、横浜在住の友人が余っている部屋を安く貸してくれると言うので、お言葉に甘えて居候することにしました。
ところが、です。引っ越しの手配が済んで荷造りも終わって、と言うタイミングで、大阪に住んでいる私の先生から
「高橋さんも大阪に引っ越して来たほうがいいですよ」
と言われたんです。ええーっ、そんなあ!ですよ。
だって、横浜に引っ越しを決める前に「私も大阪に引っ越したほうがいいですか?」って聞いたら、「うーん、別に東京でも会う機会あるし…」って言われたんですよ。
じゃあ、まあ、とりあえず東京近辺に行くか、と思って引っ越しを決めて、もう明日には業者さんが来ちゃう!アパートの退去もしなきゃいけない!って時に、大阪に引っ越すべしと言う指令が来たのです。
うわーと思いながらも、「待てよ、これは神様のカンペかな?」という直感がありました。
慌てて冷蔵庫や洗濯機の粗大ゴミ回収をキャンセルし、大阪の物件探しです。
フリーランスで保証人もいないので、賃貸で貸してくれるところあるかなあと思ったら、奇しくも奇跡的な立地に1件だけ、保証人不要の物件がありました。
早速問い合わせて担当の人に事情を説明すると、
「あー、そこなら審査も大丈夫ですよ!」と軽いノリ。速攻で手付金を振り込みました。
審査は無事に通り、引っ越しも同じ業者さんに安くしてもらい、全部がとんとん拍子に決まってしまいました。
フタを開けてみたら横浜には10日間しか滞在せず、翌月の初旬には大阪に引っ越しが決定。
なんで横浜に途中下車したのか謎ですが、これが映画だったら割と面白いエピソードになるんじゃないかな、と思いました。「引っ越し修行」みたいな(笑)
神様はだいぶ無茶振りが多いんですけど、そこに乗っかってみたほうが実はその後の人生が好転したり、大きな転機がやって来たりします。
私はまさに、明日大阪に行こうとしているところですが、きっとまた人生の物語が大きく進むんじゃないかな、と言う予感がしています。
思い通りの人生を超える、想像もつかなかった人生
神様はブンブン無茶振りをしてくるし、自分が望んでる「素敵な未来予想図」とは別のエンディングを用意していることがほとんどです。
でも、その未来は想像していたよりも、ずっと素敵なものになります。
私にも自分なりの人生設計がありました。
大学を卒業して、仙台の企業に就職した頃は、まさか横浜や大阪に引っ越すだなんて、夢にも思っていなかったし、定年退職前に会社をやめるなんてあり得ないと思っていました。
当時の私が思い描いていた未来は、仙台に永住して、会社でバリバリ働いて、結婚はしなくてもいいから好きな洋服を買って、ハイソな生活をしていたい、というものでした。
だから老後も安心なように家を買っちゃったりもしました。
ドラえもんのタイムテレビで今の私を見せたら、「ええー、こんなはずでは!」って寝込んじゃうぐらい、想像もできなかった未来になっています。
なんでフリーランス?!なんで大阪?? みたいな(笑)
全然思い通りではなかったけれど、思ったより良かったんじゃないかな、とは思っています。
別に、会社員で安定するのがダメとかそういうことではないんですが、選択肢がいくつかあった時に、よりダイナミックというか「話として面白い」方に進んだほうが、多分、神様の脚本に近いんですよね。
ちょっと怖いんですけど、メッセージがきた時に思い切って乗っかって行くと、想像とは全然違うかもしれないけれど、想像したよりももっと素敵な未来が待っています。
占いは運命の何を見ているのか?
で、最初の「運命は決まっているのか」という話に戻りましょう。
ここまでの話で行くと、宿命とか神様の脚本は決まっているけれど、それに乗っかるかどうかは自分次第、運命はどうなるか分からない、ということになります。
では、占い師は一体どの未来を見ているのでしょうか?
「あなた、このままいくと大変なことになりますよ!」
なんて言うように、占い師が当てられるのは「この調子で行ったら、こうなりますよ」という、現状維持した場合の未来です。
今のあなたの雰囲気や考え方のままだったら、という条件付きの未来予想なのです。
そうして予想された未来を大きく変えるには、今までにしてこなかったような選択をしなければなりません。
今までだったら、やらなかったことをする。今までだったら、関わらなかった人に会う。
または、今までのやり方を捨てたり、知らない土地に引っ越したり、変えられる部分を変えていくしかありません。
そう。「変えられるもの」は仕事や場所や、関わる人などの「環境」ですよ、という話をしました。
私も仕事が変わって、住む場所も、関わる人も変わって、モノも断捨離して、3年前から変わっていないものといえば、名前と生年月日と、自分の身体ぐらいです。
あれこれ忙しく変えてきましたが、その間に大きな人生の転機が何度もありました。
- きっと一生関わっていくであろうメンターや仲間との出会い。
- 自分の使命らしきものが見つかり、人生にも仕事にも本気になれたこと。
- 親のコントロール下から抜け出せたこと。
これらは、思い切って過去の自分を手放し、今までだったら選ばなかったような分岐に飛び込んで見たから得られた体験でした。
まとめ・運命は決まっているのか?
だから私は、「運命を切り開く」という言葉に対して「何でも思い通りの人生にする」というよりも、「神様が用意してくれている最高のハッピーエンドの脚本に気づき、主人公を演じる」というイメージを持っています。
- どっちの選択肢が、より主人公らしく、カッコいいか。
- どっちの選択肢が、より人生の物語が面白くなるか。
- どっちの選択肢が、より世のため・人のためになるか。
そして、RPGのゲームのように、「最初の村」でウロウロしていたり、中ボス戦を避けて通ったりしていると、いつまでも物語が先に進まないので、村人がヒントをくれたり、強制イベントが発生したりします。
私たちは一人一人、自分では選べなかった宿命を背負って、神様の作ったストーリーの主役を演じています。
台本は渡されていないけれど、出会う人々や、起こる出来事の全てが、「こっちに行くといいよ」と教えてくれます。
しんどいイベントもありますが、乗り越えた先にはまた次の面白いステージが待っています。
こんな設定(宿命)じゃない方が良かったなぁ、なんて言わないで!
せっかく神様が与えてくれた、他に二つと無いシナリオなんですからめいいっぱい楽しみましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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