魂を磨く

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるには

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるには

今、とてもしあわせ。

それなのに、ふいに過去の嫌な出来事を思い出しては後悔し、気分が暗くなる。

自分でもその理由がわからず、過去に引っ張られる自分が嫌で、「早くこの苦しみから抜け出したい」と思っていました。

この苦しみの背景にはなんと、「親を許せない」という気持ちが隠れていました。

今回は、そのことに気づかせていただき、どうしたらその苦しみから抜け出せたのか、私の経験を通してお話していきます。

過去の出来事を思い出すたびに

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるには何気ない行動の中で、ふと過去のトラウマを思い出す。

「過去に目を向けても意味がない。

今、目の前にあることを大切にすること。

そして、明るい未来があることを信じて生きることが大事」

この言葉を自分に言い聞かせて過ごすものの、過去の出来事を思い出しては心がざわざわするということを繰り返していました。

そんな時、「許し」がテーマになっているという話を耳にしました。

どんなことがあっても、目の前の人、出来事に対して、許すこと。

許して、愛して、循環を起こしていくこと。

この話を聞いた時は、「ふんふん、そうだよな~」となんとなくわかったような、わからないような、という感じでした。

しかし、この言葉の意味を教えていただく機会が訪れたのです。

親を許せていなかった

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるにはとあるお茶会に参加した日のことです。

そこで思い切って、母親との関係性について相談させていただきました。

きっかけは、母から届いたある写真でした。

LINEで、突然母の自撮り写真が2枚送られてきたんです。

普通だったら「なんの写真?びっくりしたんだけど~」と軽くスルーできるような些細なことかと思います。

でも、これがわたしとっては心が大きく揺さぶられる出来事でした。

というのも、母は私が子どもの頃、何度か浮気をしていたからです。

悲しかったけれど、私にとっては母が必要で、母のことが大好きでした。

だから、なんともないふりをして過ごしてきました。

実際に、そのことに対してすごく腹を立てている自覚もありませんでした。

むしろ、あんなこともあったけど、気にせず今も一緒に仲良くできててすごいでしょ、くらいの気持ちでいました。(それはそれで傲慢、、笑)

それが、たった2枚の自撮り写真だけで過去に受けたショックから心を乱してしまうなんて。

当時相手の男性に送っていた写真と重なり、「母がまた浮気をしている…」とネガティブな思考で頭がいっぱいになりました。

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるにはお茶会の主宰者さんに、「これから、母とどのように関わっていけばいいですか?」

と、いかにも悲劇のヒロインのようなしょげた顔で尋ねるわたしに対してサラリと一言。

「お母さんを100%許しましょう」

その言葉を聞いて初めて、自分が母親を許せていなかったことに気づきました。

とっくの昔に許していると思っていたのに、まだ許せていなかったんだ・・。

許せていないから、母との間で何か問題が起きた時に、イライラしたり、もやもやしたりしてしまっていたのです。

「色めがねをかけて見る」という表現もありますが、まさにそれでした。

わたしは母のことを、過去のフィルターを通して見てしまっていたのです。

「過去にこんなことがあって嫌だった」
「過去にこんなことを言われて嫌だった」

母と関わるときに、そういった過去の嫌な出来事を無意識に思い出して、今回も、これからも、きっとそうなんじゃないかと、悪い方向に決めつけてしまっていたようです。

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるには続けて、こんな話もしてくださいました。

 

過去を見ている間は、循環が起こらないんだ。

過去を見て、立ち止まっていたら、循環を止めてしまうことになるの。

自然をイメージしてみて。

自然は循環で成り立っているよね。

今飲んでいるこの水も、天から降り注いだ雨が、山、川、海へ流れて、また空へと還っていく。

この循環を止めてしまうと、やがて滅んでしまうことにもなるよ。

 

自分の人生に重ねて考えてみたら、それは絶対やっちゃいけないことだと思いました。

せっかくこの世に生まれてきたのに、自分の人生を生きられないまま腐らせてしまうことになる。

この負のループを止めないと!と、目が覚めるような思いでした。

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親を許せない自分を許すこと

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるにはこのお茶会のあと、当サイトメンバーであるかっしーから聞いた話を思い出しました。

かっしーの知り合いの方のエピソードです。

その方は、色々あって過去の人たちを恨んで苦しんでいた時期があったそうです。

でも、ある日、いつも相談に乗ってもらっていた方から、

「もうそろそろ〝自分を許してあげなよ〟」

と言われてハッ!としたのだとか。

「相手のことを恨んでいたと思っていたけど、ずっと自分を許せなかったんだ…」と。

それに気づいたら、相手側の苦しみもはじめて分かって、今までの思いを手放せたと言っていたそうです。

この話を思い出して、わたしも同じだと気づきました。

そうして、「母親のことも、自分のことも、100%許す!」という修業が始まったのです。

「許す」を合言葉にしたら

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるにはちょうどこのお茶会があった数日後、実家に帰省してしばらく過ごすことがありました。

「許す」を合言葉に、いざ母親と会ってみたら、思ったよりも気楽に関わることができて拍子抜けしました。

また、数日間過ごしてみて、母親だけではなく、家族みんなに対しても過去のフィルターを通して見ていたんだな、ということにも気づきました。

兄弟に対しても、一緒に暮らしていた子ども時代のイメージで、こういう性格だから、と決めつけていました。

例えば、過去のケンカを根に持たれているかもしれないという不安からやけに遠慮してしまうこともありました。

「家族なのに、遠慮して、素直に思ったことが言えないなんて嫌だな」
「もっとフラットに話ができるようになれたらいいのに」

これもひそかな悩みの一つでした。

でも、今回、ことあるごとに心の中で「許す」を唱えていたら、子どもの頃のように素直な気持ちで兄弟とも話すことができるようになったのです。

「許し」のパワー、おそるべし!

今まで、帰省期間は、実家にいながらもどこか息がつまるような瞬間があったりして、帰省しているのに休まらない気がするなぁと思っていました。

それが、今回はゆったりと、のびやかな気持ちで過ごすことができ、いい感じ~と思っていたその時!

わたしを試すような事件が起きました。

母とケンカ!それでも許せるのか?

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるにはある日の夕方、近所の小学生が遊びに来てくれました。

家の中でかくれんぼをしていたら、「・・ゆっきちゃん。これ、踏んじゃった・・」と泣きそうな顔で部屋から出てきました。

手に持っていたものは、なんと母が大事にしているもの。

その子と話をして、母に謝りに行くと、話の途中で母がブチギレ!!

謝罪の言葉も受け入れてもらえないような状況でした。

このままでは収集がつかないと判断し、その子には、いったん帰ってもらいました。

母は不機嫌MAX!

お互いイライラした空気が漂う中、

「あーもー、母のこういうところが嫌だ!

って、思っちゃう自分も嫌!!」

と、相手や自分を責めるループに入りましたが、「今こそ許すとき!」と気持ちを切り替えました。

そして、いかに、この場を乗り越えられるか、一呼吸おいて考えてみました。

子どもの頃から母が怒ると、言い返すのも、その場にいるのもしんどくて、言われっぱなし、かつ、その場から逃げるようにしてきました。

でも、このままじゃ何も変わりません。

勇気を出して、自分が思ったことを伝えてみました。

「大切なものを壊されたら、そりゃ悲しいよね。

でもさ、あそこまで怒らなくてもよくない?

かくれんぼの範囲を遊ぶ前に指定しなかったわたしも悪かったよ、ごめんね。

だけど、あの子もすごく反省していて、ちゃんと謝ってたじゃない」

すると、母がなぜここまで怒ったのか、その理由を聞くことができました。

 

実はなんと、大切なものを壊されてしまったのは今回で2回目。

しかも毎回、自分以外の誰かに壊されてしまってすごくショックで・・。

「それなのに、誰も自分の辛い気持ちをわかってくれない。

誰も味方になってくれない。

それどころか、壊された被害者はわたしなのに、むしろ責められているようでとても悲しかった」

母はそっとつぶやいたのです。

寂しそうな母の顔を見て、私はハッとしました。

「そっか、そんなことを考えていたんだ。。」

私も、あの場に居合わせていた姉も、あの子を守ることばかり考えていて、母の気持ちはぜんぜん考えられていませんでした。

母の声から伝わる悲しみに触れたとき、改めて、心からの「ごめんね」を伝えられました。

初めて、本音と本音でぶつかり合えたような、母との関係性が変わった瞬間でした。

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許しからすべては始まる

親を許せない!苦しみの連鎖を止めるには「許す」

これを心の中の合言葉にするようになってから、母との関係性が変わっただけではありませんでした。

ずっと悩んでいた、「過去の嫌な出来事を思い出して気分が落ち込む」ということもほとんどなくなったのです。

ふいに、過去のことが出てくることがあっても、「許す」と言うと、過去に対するネガティブな思考のループが止められます。

これで、ずいぶんと心が軽くなったなと感じていた時、さらにその先の世界を教えていただきました。

それは、「許す」でいったん心を落ち着かせたら、次は自分の課題に向き合う、ということ。

たしかに、許すことで、モヤモヤの渦中から一歩外に出て、自分の感情を客観視できるようになりました。

「あぁ、こういう場面で感情が乱れるんだな」
「こういう人が苦手だと感じる自分がいるんだな」

など、自分の反応を冷静に見れるようになったら、次はその感情と向き合うことが、さらに心の成長へとつながるのだそうです。

その場しのぎの「許す」、ではなく、自分の課題を乗り越えることで、本当の許しになるのかなと思いました。

まとめ

今回は、「親を許せない」と思っていた自分に気づけたことで、親だけでなく、自分のこと、そしてすべてに対する許しにつながったというお話をさせていただきました。

  • 相手が許せない
  • 自分が許せない

心が優しい人ほど、その苦しみを感じていらっしゃるかもしれません。

でも、まずは心の中で「許す」と唱えてみてください。

「許せない!」と思ってしまう自分も許す。

繰り返していくうちに、ほんの少しでも気持ちが楽になっていくはずです。

わたしもまだまだ、ちょっとしたことで感情が乱れることがあります。

でも、そのたびに今回の話を思い出して、許していこうと思っています。

そしてもう一つ大事なことは、過去のフィルターで関わるのではなく、今、目の前にいるその人や自分が一番輝いている姿を見ること。

一緒に挑戦していきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ゆっき
ほっとする時間を大切にしている主婦ライター。理想の人生を追い求めていた頃、佐藤想一郎さんに出会い、学び始めました。佐藤さんのおかげで本当の自分に出会い、もっと心を磨いていきたいと思えるようになった今、「みんなと成長し続けたい!!」という気持ちで記事を書かせていただいています。→ 詳しいプロフィールはこちらから
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