高橋久美(たかはしくみ)
月間25万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっている。
過去にスピリチュアルに依存して多額の借金を作った経験から、依存せずに自分で考え体感して実生活を良くするスピリチュアルとの付き合い方を提案。
初めまして、日々自意識と戦うライター、高橋久美と申します。
自意識過剰は「あの人もしかして、私に気があるかも?」ぐらいならば笑い話で済みますね。
しかし、こじらせると仕事や生活に支障をきたして、下手すると虎に変身してしまう恐れがあります。
- スピーチなど人前に出ると極度に緊張してしまうあがり症(赤面・どもり・手足の震え)
- 皆に笑われているような気がして人に関わるのが怖い、陰口を言われているんじゃないかと不安になる被害妄想
- 自信のなさから来る対人恐怖症
- 挙動不審になってしまう
- 逆にプライドが高すぎるナルシスト
- 人間関係を上手く築くことができない
- 人の話に割り込んで自分の自慢話をしてしまう
- 皆が自分に気があると勘違いをする
- 思い込みの激しい「痛い人」
自意識過剰は本当に辛いものですね。どうしたら克服できるのでしょうか。
この記事では、すぐにできることからじっくり長期戦で取り組むことまで、自意識過剰を治すための具体的な方法20個をステップバイステップでご紹介しています。
20個順番になっていますが、取り組みやすいものから始めていただいて構いません。
どれか1つだけでも本気で取り組むと、3日後には「変われそうだ」という効果が実感でき、3か月続けると本当に変わることを保証します!
目次
自意識過剰だった私が気づいた自意識過剰を治すための「真実」
私も小さい頃にぶりっ子で挙動不審だったり、運動ができなかったりしてからかわれ、「自分がどう思われているか」をすごく気にしていました。
でも、気にすれば気にするほど、ますます自意識は強くなってしまうようでした。
よく自意識を無くすために言われることは「嫌われるのを気にしないようにしましょう」と言いますよね。
気にしすぎだよ〜って。
「いや、気にしちゃうから困ってるんですよ!!」
気にしないことが出来ないから自意識に悩んでしまうのだし、ボンヤリとしていて結局どうしていいのか分からないとも思います。
それでどうにか自意識過剰を直したい!と自己啓発とかスピリチュアルを色々勉強して来た結果、ある結論に至りました。
「自分のことを考えているから自意識なのであって、他の人のことを考えていればその間は気にならない」
当たり前のことですが、これは真実でした。
ここで紹介する「自意識を治す方法」は、ほとんど全て意識を他の人や自分以外のところに向けるためのものです。
つまり、他の人のことで頭をいっぱいにして、自分のことを考えるヒマをなくしてしまおう、と言う方法です!
それでは、さっそく最初のステップから見ていきましょう。
自意識過剰を治すために今すぐやる5ステップ
1.今日、出来たこと全部に感謝する
1.今あるものに感謝してみる
意識の方向を自分の外側に向ける方法として、「感謝」は非常に強力です。
自分自身に対する期待が大きくなりすぎて、「どうして自分はこんなにダメなんだ…」と自意識にさいなまれるときには、今の自分にあるものや、できていることに感謝してみましょう。
たとえば、今日一日または昨日「できたこと」を、小さなことも含めて思い出してみて下さい。
失敗して恥をかいてしまったこともあったかもしれませんが、できたこともたくさんあったはずです。
- 朝起きて目を開けられた
- 呼吸ができた
- 歩けた
- 目が見えた
- 耳が聞こえた
- 電車に乗れた
- 買い物ができた
- 漢字が書けた
当たり前のことですけれども、たくさんの人に支えられてできています。
体があるのは、あなたの両親がいて、生んでくれたおかげです。両親の前にも、祖父母やもっと昔のご先祖様が脈々と命のバトンを繋げてきてくれました。
遡ると何億人もの先祖が存在していたことになり、その誰かたった一人がいなくてもあなたは存在しなかったことになってしまいます。
他にも、生まれた病院でお世話をしてくれた人たちや、祖父母や親せき、兄弟にも助けられて育ち、学校の先生や友達に色んなことを教わってきました。
また、これまでに食べてきたものも、ほとんど誰かが作ってくれたものですね。
- 米や野菜、肉、魚を育てたり取ってきたりした人
- 加工してくれた人
- 料理してくれた人(家族や給食のおばさん、お店のコックさん)
食べた物に関わった人たち全員を数えたら、世界中に何人になるのか検討も付きません。
それから暮らす家を建ててくれた人、物を作った人、電気やガスや水道に関わっている人など、大勢の人に支えられて生きてきて、今日こうして暮らしていられます。
イメージすると大きな気分になってきませんか?
自意識を消そう!と頑張るよりも、こんな風に感謝に積極的に意識を向けている間は自意識を忘れられますよ。
2.今日、迷惑を掛けた人全員に謝る
感謝は「謝る」を「感じる」 と書きます。
多大な迷惑をかけたのに、許してくれ関わってくれる人は滅多にいないので、「有り難い」のですね。
人は、自分が迷惑を掛けられたことはずっと覚えていても、人に迷惑を掛けたことは忘れてしまうものです。
特に「自分がどう思われているか」に意識が向いている間は、相手や周りの人が何を感じ、何を考えているかをほとんど意識することができません。
- 挙動不審だと思われないかな?
- 赤面していないかな?
- ナルシストに見えないかな?
すごく心配なことですが、自分に意識が向いているとかえって挙動不審になってしまったり、赤面したり、ナルシストに見えてしまったりするんですよね。
自意識から感謝の意識に切り替えるには、身近な人のことを思い浮かべましょう。
あなたの家族やパートナーや、職場の近しい人、友人に対して…
- 何かしてもらったことはありますか?
- がっかりさせてしまったことや、困らせてしまったことは?
- 余計な手間や面倒をかけてしまったことはないですか?
- 心配させてしまったことは?
- 無駄に気を引いて時間を取らせていませんか?
- 愚痴やネガティブな気持ちをぶつけていませんか?
迷惑を掛けたことに対して「謝る」気持ちを「感じて」みてください。
卑屈になったり、自分を責めたりする必要はありません。絶対に誰にも迷惑をかけずに生きている人なんていませんから、お互い様です。
「こんなに迷惑をかけている自分に関わってくれてありがとう」 という感謝が湧いてきませんか?
伝えられる人には、「いつもありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
時間があるときに、生まれてから今まで自分に関わってくれた人を一人ひとり思い出して、心の中で謝ってみるのも良いですよ。
3.相手や周りの人が考えていることを意識する
感謝しているときもそうですが、人のことを考えている間は自意識を忘れていられます。
たとえば、人前でスピーチをするとき…
「自分の話し方はおかしくないかな? 顔は赤くなっていたらどうしよう。緊張しているのがバレていないかな?」
などと自分のことばかり考えていると、緊張してしまいます。一生懸命考えれば考えるほど、かえって行動が不自然になってしまうんですね。
怖くて聞き手の方を見られないので目線が手前の方に落ちてうつむき加減になり、声もボソボソ、動きも小さく縮こまってしまいます。
そんなときは思い切って、観客の方をしっかり見てしまいましょう。また、観客は何を考えているのかを、考えてみましょう。
そうすると、皆も「自分のこと」しか考えていないことに気付きます。
スピーチを聞いている人たちが考えていることといったら、
- 話の内容を「自分が」どう役立てられるのか
- 「自分が」急に話を振られないかが心配
- 「自分が」たいくつしないでその時間を過ごせればよい
ひどいと、ぜんぜん聞いていなくて夕飯の献立のことで頭がいっぱいかもしれません。
実は、誰もあなたの話し方がTEDのように立派かどうかは見ていないんです。顔が赤くなっていようが緊張していようが、どうでもいいんです。
あまりに挙動不審だったら面白いなあと思うかもしれませんが、ただそれだけです。
目の前の人達が考えていることに意識を向けたとき、何を考えるべきかも自ずと分かってきます。
- どれだけ「皆」にとって役立つ話ができるのか
- どうすれば「皆」がリラックスして聞いていられるか
- いかに「皆」を楽しませることができるか
そこに意識を集中している間は緊張を忘れてしまい、自意識を消すことができます。
今、この瞬間の「皆」は、「相手」は、何を考えているのかに意識を向けましょう。
4.周りの人のために出来ることを全部やる
皆が何を考えているのか分からない場合はどうしたら良いでしょう?
これは、「周りの人のために出来ることはないか」と普段から意識を向けて、積極的に関わっていくことで直ります。
急に思いつかないだけで、いつも考えていると直観が働きやすくなるのです。
ここで、簡単なワークを一つご紹介しましょう。
自意識を消すワーク
① 新しいノート1冊用意して、身近な人や仕事で関わっている人の名前を、1ページに1人ずつ書きましょう。
例)
石木 花城(いしき かじょう)さん、バイト先の上司
② その人のために自分ができることを全部リストアップしましょう。
例)
- 笑顔で元気に挨拶する
- なるべく休まないで出勤する
- バイト先の雰囲気を盛り上げる
- 手を抜かずに働く
- 心を込めてお客さんに接する
- 忙しそうな時はなるべくタイミングを図って話しかける
- たまにお菓子をあげる
- アドバイスをもらったら、実行した後で報告する
- 頼ってあげる
- 立場を立ててあげる
どんな小さなことでも良いので、役に立てることや喜んでもらえることを思いつく限り書き出してましょう。分からない場合は、本人に尋ねても構いません。
③ 相手の反応を見ながら、書いたことを全部実行しましょう。
本当に喜ばれることもあるかもしれないし、「余計なことをするな」と怒られるかもしれないし、スルーされるかもしれません。
そのフィードバックを反映して行動を修正ながら続けていきましょう。
出来ることがあまり思い浮かばなかったり、書いても実行出来ないことも多いものです。
でも、それでもオッケーなんです。自分の無力さを感じるろ、開き直って「頑張ろう」という気持ちを起し、変なプライド=自意識を消していくことができます。
上級者編は、今関わっている仕事の「業界全体」に対してできること、「世の中一般の人」のためにできることも書いて実行します。
5.自分を俯瞰する目線に移動する
自分以外で「あの人は自意識過剰だなあ」と思う人はいますか?
特に思い当たらない場合は、高校の国語の教科書にも登場する『山月記』(中島敦)を思い出してみて下さい。
『山月記』のあらすじ
李徴は頭が良くてエリート官僚になりましたが、人に使われることに嫌気が差して詩人になろうと辞めてしまいます。
ところが、自分の詩の才能のなさに絶望して職場に戻るのですが、既に同期は出世していてバカにして相手にすらしていなかった連中の命令に従わなければいけなくなります。
耐えきれない李徴は、発狂して虎になってしまいました。
と、まあ自意識をこじらせてしまったお話ですね。
他人事なら、「誰も気にしていないのになあ」とか「勘違いしているなあ」と、自意識過剰になっていることにすぐ気がつきますよね。
「自分に期待しすぎですよ。下手な詩でも地道に書き続けたらいいのに、もったいない」「あなたが人をバカにするようには、他の人はあなたをバカにはしていませんよ」なんて、アドバイスしたくもなります。
これを、自分のことにも当てはめてみましょう。
もしも自分から意識だけ幽体離脱して、第三者の視点から自分のことを客観的に見たらどうでしょうか? 何をアドバイスしてあげますか?
自意識撲滅!じっくり取り組む5ステップ
6.『論語物語』を読む
『論語物語』(下村湖人)は、孔子の『論語』をストーリー仕立てで読みやすくまとまっているものですが、実は自意識過剰を直すためにオススメの本です。
孔子の言葉の教訓ももちろん勉強になりますが、登場する弟子たちの多くが自意識にまみれていて非常に反面教師になってくれるのです。
「師から褒められたい」、「病気で醜くなった顔を見られたくない」、「プライドが高くて皆の顔色や席順を気にしていることを悟られたくない」等と、どうでも良いことを考え、それを孔子に見抜かれてピシャリと諫められ、または一喝されて落ち込む。
…そんな自意識過剰な弟子たちが描かれており、自分にも似たところがあるのに気づくことができます。
- 自分は人から認められたい気持ちが強いんだな
- お金持ちに対して卑屈な気持ちがあるな
- 自分より何かの能力や立場で劣っている人に対して優越感を持っているのに、それを隠したいと思っているな
等、自意識のパターンみたいなものが見つかります。
そうしたら、孔子だったら今の自分になんと言うかを考えてみて、一つ一つ改善していきましょう。
自意識過剰を克服するのにおすすめの本をもっと知りたい人はこちらもどうぞ。
→自意識過剰を克服したい人におすすめの本・マンガ7冊を紹介!
7.自分の自意識過剰なところを100個書き出す
やっかいなプライドを破壊するためには、自分の自意識過剰だと思うことをシーンと合わせて書き出してみるのが良い方法です。
たとえば、
- 自信がない振りをしているのに、実は褒められたくて仕方がない
- 人と会話をするときにいい人だと思われたくて本音を隠している
- 友人からLINEがきたときに、ヒマ人だと思われたくないためにしばらくの間既読スルーする
- 他の人同士で雑談しているときに、自分の事だと思って割り込んでしまう
- 自分が自慢をしたい前フリとして人に質問をすることがある
- パートナーとケンカをしたときに自分から謝りたくないと思っている
など、具体的に書き出すと軽く100個ぐらいは出てくるでしょう。
書き出したら、まずは直すよりも自意識まみれの自分を許してあげましょう。これも含めて自分なんだなあ、と責めずに直視します。
そうしたら次は、いざそのシーンになって自意識が出てきたときに気づいて、やめるだけです。
すぐには難しくても、やめようと意識しているだけですごく変わっていきますよ。
8.コーチをつけてボコボコに言われてみる
自分でやってみてもイマイチな方は、毒舌なコーチをつけて自分のダメなところをボコボコにけなしてもらうのが良い場合があります。
実はそういった「ボコボコにけなす」コーチやセミナーは経営者や芸能人にも人気なのだそうです。
自分が上の立場になってしまうと、なかなか人から叱ってもらえないしプライドは高くなるので大変なのですね。
本気で本音で人を叱るということは、信頼関係がないとなかなか難しいことで、エネルギーも要ります。
近年では親や学校の先生に叱られた経験がないまま社会に出てしまう人も多いようです。「褒めて伸ばす」教育は一見良いようですけれども一歩間違えるとプライドや自意識を助長してしまいます。
そうなってしまった人が、お金を払って初めて愛情を持って叱ってもらう経験をしたときには、「ダメなどうしようもない自分でも、許して認めてもらえる」ということが体感でき、涙する程の感動 があると言います。
いちど、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
9.ブログを書く
もっと手軽に取り組める方法もあります。ブログを書くのが自意識過剰を直すのに有効です。
自意識があると、「人に読まれる」と思ったときになかなか文章を書くことができません。
文章には、自分の知識レベルや人となりがありありと現れてしまいます。
自分はもっと知的で、感性がある素晴らしい文章を書けるはずだ…
と大き過ぎる期待を持っていると、いつまでも自分の文章をボツにしてしまってアップできないのです。
あまりにもハードルが高ければ、最初は匿名やニックネームにしてみるか、オフラインで自分だけが読む用に書いてみるのがおすすめです。
書き続けてだんだん自分を認められるようになると、「下手でも、バカなことを書いてもいいや〜」と開き直ることができます。
なお、自意識に関係なくそもそも文章を書くこと自体が苦手な人は、動画配信にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
10.人前に出る何かをやってみる
一度吹っ切れてさえしまえば、人前で話す恐怖は誰でも必ず克服できます。
あがり症で会社の朝礼ですら緊張しまくりだった私が、セミナーや司会で大人数の前でも平気で話せるようになりましたので大丈夫です。
そうなるには簡単で、最初に大失敗して吹っ切れてしまえばいいんです。
「失敗したくない」「変なふうに見られたくない」と思うから緊張してしまうのであって、一回失敗して前向きに諦めれば大丈夫になります。
話す内容を多少間違えても、顔が真っ赤でも、噛みまくっても、オッケー!!と心から思えたとき、意識を自分から周りの人に向けられます。
自分を高く見積もり過ぎているので現実とのギャップに苦しむわけです。
ひとたび崖から飛び降りるような気持ちで自分のダメさを認めることさえできれば、「登っていくしかないのだな」と開き直れます。
手始めに、あまり危険でない崖から落ちてみましょう。気心が知れた仲間の飲み会で乾杯の音頭を買って出るとか、会社の朝礼でちょっとしたスピーチをしてみるのも良いですね。
人と話すときに自意識を消す5ステップ
11.絶対に自慢話をしないマインドを持つ
ここからは、人と関わりながらリアルタイムで自意識過剰を治していく「応用編」となります。
手始めに「絶対に自慢話をしない」誓いを立てましょう。
あからさまに自慢をすることはしていなくても、「私なんてこの程度で…」と謙遜するように見せかけて自慢をしてしまうことはないでしょうか?
もしくは、言葉にしなくても人から褒められたくて、気を引くようにさりげなく物や行動を目立たせることはないですか?
そういう行為を含めて「自慢」は一切やめることにしましょう。
認められたい・褒められたいという承認欲求を手放し、良く見せたいという見栄やプライドを捨てる、と自分で決めるだけでいいんです。
実際、「やめるぞ!」と意識していても、自慢したい気持ちや言葉、行動はどうしても出て来てしまうことがありますが、気づいたときにすぐ止める癖を付けていけばあんまり出てこなくなりますよ。
12.相手がいかに気分よく話せるか・聞けるかを考える
自意識過剰なときは、「自分が何を話すか」また「それが相手からどう思われるか」を考えるのに頭の中が大忙しになっています。
その思考のエネルギーを、「相手がいかに気分よく話して、聞けるようにするか」という方向に向けてあげましょう。
似ているようで、これらは全く別なんですね。
「自分が」どうしようと考えている時は、意識が内側に向いていて相手を正しく見ることができません。「きっと、こう思われるんじゃないか」と勝手に決めつけて、変な風に受け取ってしまいます。
そうではなくて、ちゃんと目の前の相手に意識を向けて、ありのままを受け取りましょう。
- 相手が本当に言いたいことは?
- 何を聞きたいのか?
- どんな気持ち?
- なぜそれを言ったのか?
全神経と意識を相手の方に向けていれば、あまり考えなくても直観が働きやすくなりパッと言うべき言葉が出てきます。
13.「いや」「でも」などの否定語を使わない
口にする言葉も、頭の中で考えるときの言葉も、なるべくポジティブ(=肯定形)を使うようにしましょう。
ネガティブ(=否定形)の言葉を使って出来ないことの言い訳を考えるときに、自意識過剰のスイッチはONになります。
「いや」「でも」「だって」「だけど」「どうせ」「だめ」「~できない」等はNGワードとして、代わりに「どうしたらできるか」「何だったらできるか」 を考えると良いです。
- 「だって、恥ずかしいもん」→「どうしたら恥ずかしさを克服できるか」
- 「どうせ無理」→「何だったらできるのか」
- 「自分は、ここがダメだ」→「これから成長できる部分がある」
こうやって変換していくと、理屈抜きに機嫌よくいられるようになっていきます。。
自分が発する言葉や頭の中で用いる言葉を誰よりも長く聞いているのは、他の誰でもない、自分自身だかから、なんですね。
自分の機嫌が悪くて落ち込んでいたり、心配事があったりすると、意識はますます自分の内側に向きます。すると、周りが見えなくなって自意識過剰スイッチが入ってしまいます。
普段から意識して、たとえ落ち込んでいる時でも、言葉からポジティブに変えて、気分も良い方に引っ張ってあげましょう。
しかし、否定的な言葉が出て来てしまったら、すぐさまポジティブをつけ足しましょう。
たとえば、「だって、そんなの聞いてない…、けど、これからやります 」のように。
14.脳内で実況中継してみる
ステップ5の「自分を俯瞰する目線に移動する」が一人でいるときにできるようになってきたら、誰かと話しているときに、自分の意識を外にも置いておいて、自分の感情を実況中継するという技に挑戦してみて下さい。
「おっと、今、後輩からちょっとバカにされたと思ってイラッとした様子。しかし、表情は平成を装っているが、内心はショックを受けている」のように。
自分の感情の動きを観察しながら、しかし神経は相手の方に向けなければいけません。集中力が必要なので、もはや自分の事を気にしている余裕はなくなってしまいますよ。
15.会話を録音して自分の話し方を分析する
自意識を撲滅する非常に強力な方法として、自分が会話しているところやスピーチ等で話しているところの音声を録音し、または動画を撮影し、後で自分で振り返るという方法があります。
これは、想像以上の苦行ですが、そのぶん自意識を消す修行になります。
まず、自分の声とはこんなにおかしな声なのか、と愕然とすると思います。自分が話しているときに効いている声と、録音して聞く客観的な声は全然ちがって聞こえます。
そして、話している間は気づかなかったこと、たとえば「なんか〜、なんか〜…」と同じ言葉ばかり使っていてうるさいとか、変な間が空くとか、舌足らずであったりといった癖が分かります。
同時に、思ったより部分もあるはずです。声が明るい、とか、テンポがいいとか、良いところも見つけるために我慢して聞いてみましょう。
自分の良いところと悪いところを、第三者の視点になって客観的にチェックし、良いところは認め、悪いところは練習するなりして直していきましょう。
自分の目線ではなく、客観的な目線でいると自意識を消せます。
完全に自意識を消して悟りに至る5ステップ
16.断捨離する
ここから先は、更に自意識を無くして悟りを目指したい!という人にチャレンジしてみていただきたい項目です。
ここまで自意識は承認欲求やプライドという意味で扱ってきましたが、抽象的に言うと自意識とは「自分という感じ」\を指します。
たとえば「自分の感情」「自分の肉体」「自分の家」「自分の子供、恋人」「自分の思考」などが自意識になります。
「こういう人だと見られたい」という自分に対するイメージが自意識とも言えますね。
自意識を完全に消してしまうとどうなるでしょうか?
感情も思考も肉体も何もかも自分の物ではなくなることをイメージしてみてください。
全ては自分が所有しているものではなく、「天からお借りしているもの」と感じになるかもしれません。
ここで、自意識がほとんどない「悟っている人」について見てみましょう。
ヒマラヤの修行僧だけが悟っているわけではなく、普通に暮らしながら悟っている人もいます。ごく普通の服を着て、快適な家に住んで、お金も持っているしパートナーや子供を持つこともあります。
でも、悟っている人には何もかもが「自分の物」だとは思っていません。
来ている服も、住んでいる家も、お金も、パートナーや子供、自分の肉体や心にも執着がゼロなんですね。
だから、財産を失う不安もないし、肉体を失う「死」への恐れもありません。
自意識・所有意識・執着さえなければ、物を持つことは問題がないのですが、現時点で執着している物理的な「物」があり、それが生きていくのに必要のないものならば一度手放してみるのが良いでしょう。
いつの間にか自分と物が一体化して、「これがないとダメ」と思ってしまっていることがあります。物と物への執着を捨てた時、自意識が少し減って心は軽くなります。
何となくためてしまった不用品、捨てられなかった物などは、この際一気に断捨離してみてはいかがでしょうか?
自分に対するイメージが変わって、自由を感じられますよ。
17.神社に参拝する
今、神社参拝が密かにブームになっています。
神社といえば、初詣でお願いごとをして絵馬をぶら下げて帰ってくる…というイメージが一般的ですね。しかし、実は神様への感謝を伝えたり、人のために祈ったりするのが本来です。
できれば朝早く、人の少ない静かな時間に参拝してみましょう。
辺りはしんと静まり返り、木々の間からは朝日がこぼれ、掃き清められた参道を歩きます。慌ただしい日常の世界を離れて静寂に包まれ、心が洗われるような気持ちになりますね。
自意識という雑念を忘れ、「ただ生きているだけでありがたい」…そんな気持ちで、神社の神様に感謝の言葉を述べ、大切な人や仕事で関わっている人たちが良くなるように祈りましょう。
なお、観光地や初詣シーズンなど、人が多い時と場所では邪気も多くなるためご注意下さいませ。
18.仕事に打ち込む
祈るのは大切ですが、祈ってばかりで行動しなければ何も起こりませんよね。
自意識を消すにも、自分に与えられた仕事・役割を通して人の役に立つこと、己を滅して世の中のためになることが必要です。
悟りに至るためには、山で修行をするなどの何か特殊なことを行う必要はないそうです。
会社員をしながらでも、主婦をしながらでも、その仕事を極めて世の中に貢献することによって魂を磨いていくことは可能です。
何をしているかよりも、「何のためにしているのか」「どういう気持ちで行っているのか」の方を意識しましょう。
「仕事」は「仕える事」と書きます。
どのような仕事であっても「神様に使えるためにやっている」という気持ちで行えば、それが修行になります。
19.仕事の本質を追究し、生き方として極める
仕事を「神様のため」に行う事、と捉え直したときに、それは必ずしも給料をもらったり、お金を稼いだりするものだけとは限らなくなります。
24時間365日の生き方・在り方を神様に恥じないものにしよう、人生全部が仕事、という考え方に変わります。
たとえば本当に世のため人のためを思って仕事を極めているお医者さんがいたら、きっと白衣を脱いだ時でも医者らしい雰囲気 ――その人がいるだけで周りから病が無くなりそうな安心感――をまとっています。
人の病を治す、命を救うということについて、働いている時もそうでないときも考え、学び、研究し続けているからです。誰も見ていないところで努力を怠らないのがプロフェッショナルです。
もはや医者が職業ではなく人生そのものとなったとき、その意志や責任感がオーラとなり重みを増します。
まずは、今の仕事の本質や究極の姿とは何かを考えてみましょう。
そして、それを達成するためにはどのような能力やスキルや人間性が必要なのか分解してみてください。
それらを勉強しながら、仕事の中で人のために活かしていくと、だんだんプロ意識が育っていきます。
20.ヨーガを習得する
仕事そのものを通して修行できますが、精神や肉体を直接鍛えて意志力を強めることも可能です。
ヨーガは、まさに自意識を消すために体系化された行法の一つです。
ヨガというと、ストレッチのようなものと思われる方も多いが、本来の目的は心の作用(自意識)を止滅させ悟りに近づくことです。
瞑想法や哲学などの精神的な部分がむしろメインで、体を動かすヨガは瞑想の準備として肉体を整えるものでした。
精神統一のため、ヨガにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自意識過剰を治す方法・まとめ
1.今日、出来たこと全部に感謝する
2.今日、迷惑を掛けた人全員に謝る
3.相手や周りの人が考えていることを意識する
4.周りの人のために出来ることを全部やる
5.自分を俯瞰する目線に移動する
6.『論語物語』を読む
7.自分の自意識過剰なところを100個書き出す
8.コーチをつけてボコボコに言われてみる
9.ブログを書く
10.人前に出る何かをやってみる
11.絶対に自慢話をしないマインドを持つ
12.相手がいかに気分よく話せるか・聞けるかを考える
13.「いや」「でも」などの否定語を使わない
14.脳内で実況中継してみる
15.会話を録音して自分の話し方を分析する
16.断捨離する
17.神社に参拝する
18.仕事に打ち込む
19.仕事の本質を追究し、生き方として極める
20.ヨーガを習得する
これだけやれば、自意識は完全に撲滅です…!
全部は大変ですが、1個でも良さそうって思ったのをやるだけでもかなりスッキリすると思います。ぜひ試してみてください。
あなたの自意識が少しでも軽くなり、心安らかな日々を過ごされますようにお祈りしています!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)