心を育てる

不動心の鍛え方。もうビクビクしないための4つのトレーニング方法。

不動心を鍛える方法

動じない心、不動心。あったらいいなと思いませんか?

人前で話すときに緊張して言葉が出なくなってしまうとか、誰かに言われたことで動揺してしまうとか。

練習ではうまくいっているのに本番だとどうしても失敗してしまうと言う事はあると思います。

プレッシャーに強くて動じない人はどんなふうにしているんだろうと私はずっと不思議に思っていました。

緊張状態の中で結果を出さなければいけないのはスポーツ選手たちです。

緊張状態の中で結果を出さなければいけないスポーツ選手の多くは、プレッシャーと戦うために不動心を研究しているようです。

元プロ野球選手の松井秀樹さんは『不動心』という本を書かれていますし、またスキー・ジャンプの高梨沙羅選手も平昌オリンピックに向けて「何があっても動じない心」をつくるため、メンタル面強化の取り組みをしていることが報じられています。

本番の緊張するとき、アウェー環境、思わぬハプニングなど、何があってもいつも通りの実力が発揮できるような「不動心」は、どうやったら身に付けることができるのでしょうか?

今回は不動心についてまとめてみました。

 

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不動心のある人、ない人の特徴

不動心がある人の特徴

私の身近にいる不動心の人をご紹介したいんですけれども、私自身はだいぶ動揺してしまう人でした。

常に動揺しまくりだったので、もう今となっては何で動揺していたのかすら思い出しきれないぐらいです。

たとえば、こんなことがありました。

セミナーで一緒に勉強している仲間の飲み会に参加したときのことです。

何をして笑われたか忘れてしまったんですが、自分が笑わせようと思ったのではなく、意図せず笑われてしまった瞬間がありました。

私は「えっ、なんで笑われたんだろう?何か変なこと言ったかな? おかしい人だと思われたんだろうか?」と、ドキドキしてしまいました。

その後は上の空で、飲み会が終わった後もぐるぐると気にしてしまい、もう笑われるんなら飲み会に行くのやめようかなと思ってしまう位でした。

どうしても気になって、後日、その時のセミナーの講師でもあり今のメンターでもある先生に相談をしてみたところ、思いもよらない回答が返ってきました。

「高橋さんが何で笑われたかなんて、私は全然、覚えてないですし、あの場にいた誰1人気にしていないですよ。

変なのはいつものことじゃありませんか。

仮に、本当にバカにされて笑われていたのだとしても、それで自分が動揺したり不安になったりするか、平常心でいられるかは、自分で選ぶことができるんです

同じ物事があったとして、自分がその世界をどのように見るかは自分で決めることができるらしいのです。

確かにメンターが慌ててたり、動揺したりしてるところって見たことがありません。

でも、どうしたらそういう風になれるのか、選べると言われてもどうしたら選べるのか。わからないことがさらに増えていました。

死にかけた人は、心が動じない理由

死にかけた人は動じない


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ちょうど同じ講座の受講仲間の中に、不動心のヒントを与えてくれるNさんという人がいました。

Nさんは、もとは主婦をしながらヤクルトレディーをしてめちゃくちゃ売上を出していたそうなのですが、離婚を機に独立してハウスクリーニングの事業を始め、ビジネス系のセミナーに出るようになったそうです。

で、そのNさんなのですが、めちゃくちゃ肝が座っています。

まず、ヤクルト時代の営業の仕方がすごいんです。

営業と言えば、知らない人の家にピンポンを押しに行って、お客さんにどうやってアピールするか、どうやって気に入ってもらって、買ってもらうか、色々考えてしまいますよね。

私だったら、何か突っ込まれたり、追い返されたら、売れないで帰ったら後で上司に何を言われるかと思うと、とても平常心ではいられません。

実際、私が会社員で営業をやってたときは、すごく苦手でした。

ところが、Nさんには全然そういう発想がないらしいのです。

ピンポン♪

客「はい、どなた?」

N「ヤクルトです」

客「なあに、営業してるの?」

N「はい」

(ドアを開けて出てくる)

客「どれを買えばいいの?」

N「これが今キャンペーンで…」

客「あらそう、いくら?」

N「1000円です」

 

という具合に、売れてしまうそうなんです。

「買ってください」とも何とも言わないで、ただ「ヤクルトです」ってニコニコしているだけ。

そうするとそうするとお客さんの方から、声をかけてくれますが、商品をプッシュすることもない。

「だって、『帰れ』って言われたら帰るし、『要らない』って言われたら売らないし、それだけ」とのことです。

心理学でいうと、「一貫性の法則」でお客さんとしては自分から声をかけた手前、買いたくなってしまうのはうなずけます。

でも、そういうテクニックがあっても、実際にお客さんの前でできるかどうかとなったら別ですよね。

自分が冷静で、動じない心があるからこそ使える技です。


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ハウスクリーニングの事業の方でも、不動心が活躍しています。

物件を持っている得意先の社長さんや、仕事を紹介してくれる大工の親方、雇う従業員も、みんなガテン系の男性なのですが、Nさんが一番発言力が強くて皆を振り回しているとのこと。

ときにはトラブルになり、「おめぇ、ぶっ殺すぞ」みたいなケンカ腰で来られることもあるそうなんですけど、Nさんは「じゃあ殺せば?」と涼しい顔。

怖くないんですか、と聞くと、

「別に自分が死んでも、じいちゃん・ばあちゃんもいるし、お金は入るし、子供たちは守られているんです。『だから何』って感じ」

と、どうってことなさそうに言います。強いですね。

Nさんがなぜ、そこまで不動心になったかというと、実は昔、自殺未遂をしたことがあったそうです。

まだ結婚する以前、水商売をしていたころに、ちょっと病んで4階から飛び降り自殺を図ったそう。

幸い大怪我で済み、車椅子に乗せられて精神科と整形外科を行き来していた、とまるで他人事のようにケラケラ話します。

で、その時に「普通の自分」と自分を上から見ている「もう一人の自分」が別れて、いろんなことが怖くなくなってしまったそうな。

死にかける体験をすると、どうも何かのネジが外れるというか、恐怖心が手放されてしまうみたいです。

「死」は良くわからないですし、生きている人間にとって一番怖いものではないでしょうか。

「死んだらどうしよう」に比べたら、他の小さな事なんて動揺するほどのことではなくなってしまうのかもしれません。

とはいえ、わざわざ死にかける体験を自分からしに行くのもおかしな話ですので、死にかけなくても精神的に恐怖や執着を手放して不動心を育てられる方法をいくつか調べてみました。

不動心の鍛え方

現実を冷静に直視する

1つめは、もしも「恐れていること」が実際に起こった時の気分にあえて浸ってみる、という方法です。

「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と思っているとき、妄想は膨らみますが、実は目を背けてちゃんと見ていないですよね。

思い切って、それを直視しすると「あれ? こんなもんか」と思えるようになります。

例えばヤクルトの営業で、「ピンポンをして出てもらえなかったらどうしよう、帰れって言われたらどうしよう」とか、ボンヤリとした不安があったとします。

次の家に向かう途中、悲しくて、ションボリすることでしょう。

その時の感情をイメージして、思いっきり味わってみてください。

うわー!売れなかった、拒絶された、自分はダメだー!

みたいにネガティブを爆発させてください。泣いてもいいです。

いかがでしょうか? だんだん、バカバカしくなってきませんか?

もしも営業できなくて、上司に怒られ、仕事をクビになって、家族からも白い目で見られて、お金がなくなって…と、更に妄想が膨らんでいたら、それらも1つずつ、味わってみましょう。

怒られたときの無力感、屈辱、恥ずかしさ。クビになったときの不安、家族への申し訳無さ、情けなさ、お金がなくて食パンしか食べられない味気無さ、目を背けずに、直視してみます。

でも、意外と大丈夫かもしれない、と思えるのではないでしょうか。

お金がなくて、家族からも愛想をつかされて、ホームレスになったとしましょう。

それでもボランティアの炊き出しとかがありますし、なんなら堂々と万引きして警察につかまえてもらえば、刑務所の中でご飯は食べられます。

それがどうしても嫌だ、と思う自分の恐怖心さえ超えてしまえば、どうってことはありません。

妄想上で怖がるのではなくて、現実をきちんと直視すれば、どんなことだって意外と大丈夫なんですよね。

注意点としては、妄想のイメージを膨らませるのではなく、冷静に「こうなったらこうなる」と現実的に考えることです。

ネガティブなものはしっかり受け止めてなっても大丈夫だなと言う自信ができてこそ初めてポジティブが力を持ってきます。

ポジティブなイメージをする

ポジティブ思考で失敗するのは、失敗したときの恐怖やネガティブから目を背けて、本当は怖いのに「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせるからです。

100%ネガティブを受け入れて、「そうなっても、ならなくても、大丈夫」と心から思えるのが本当のポジティブ・シンキングです。

ネガティブを味わって、別に大丈夫と思えたら、今度はポジティブなイメージをしましょう。

人に会うと緊張してしまうなら、みんなが自分の話を聞いて笑顔になっている様子を思い浮かべてみてください。

スポーツとか音楽の発表とかがある人は、体が最も調子の良い感覚で思うように動き、最高のパフォーマンスを出せて、大歓声を浴びているシーンをイメージしてみましょう。

「こうなったらいいな」とボンヤリ思い浮かべるだけでなく、その時はどんな景色が見えていて、皮膚にはどういう感触があり、どんな音が聞こえているか、五感をフル動員してそのイメージを感じてみてください。

イメージがあまり得意じゃないなと言う形は言葉の力を使う方法もあります。

「大丈夫、大丈夫」と繰り返し言うだけでも、本当に効果のある方法です。

失敗しても大丈夫だけど、絶対うまくいくから、やっぱり大丈夫、のようなな感覚ですね。

深呼吸をする

動揺した瞬間に不動心を取り戻す効果的な方法としまして「深呼吸」があります。

腹式呼吸をしていると体が自動的にリラックスモードに入ってくれて、自然に脱力できます。

これは科学的に証明されていて、腹式呼吸をすると副交感神経が優位になる仕組みになっているようです。

慌てたり、不安が出たりして動揺してしまったときには、一度すーっと息を大きく吐いて、お腹から深く吸ってみてください。

私もコールセンターで働いていた時に相当やってたんですけれども、これだけで、激怒したお客さんとかと話しててもかなり冷静に戻れます。

ただ、いざというときに急にできませんので、普段からお腹でゆっくり息をする練習してみましょう。

感情を実況中継する

自分の感情を実況中継してみるという方法もオススメです。

アナウンサーにでもなった気分で、「今、自分はこう思っている」と自分の感情を常に実況中継をするという方法です。

やってみるとけっこう面白いんですが、例えば、上司に大声で怒られちゃったときには…

「自分は、びびっている。しかし、毎回同じことで怒られるので、またかと思ってちょっと飽きてきている」のように。

微妙な感情に名前をつけるとしたらどうだろう、などと「自分の感情を言い表すこと」に意識を向けてみてください。

これの何が良いかというと、自分は感情とイコールではない、ことに気付ける点です。

不動心の本当の意味は、感情が動いてしまうのが問題ではなく、感情と自分自身が一体化してしまうのが問題なんですね。

私の先生は、感情と自分について、よく映画のスクリーンにたとえます。

映画館のスクリーンには、いろんな映画作品の様々なシーンが映し出されますよね。

でも、上映が終われば、まっ白なスクリーンだけが残ります。

映像が見えているときでも、実際にスクリーンはずっと真っ白のままです。

私たちの心も、スクリーンに移る映像のようなものであって、本当の自分は何が起こっても、どんなに感情が動いても、常に真っ白で何も影響はされません。

信じられないなと思うかもしれませんが、感情の実況中継を練習することによって、感情の裏には冷静にただ眺めているずっと変わらない自分がいるんだなと実感できると思います。

不動心は少しレベルアップしただけでやばい

私はめちゃくちゃ動揺しやすいタイプだったんですけど、上記の修行をやっていたら、やっと人並みに成長できました。

最も変わったのは、人間関係でのポジションです。

昔は、職場の慣れている人でも「こう思われちゃったらどうしよう」など動揺しちゃって人の顔色を伺う日々でした。

不動心を鍛えていったら、周りの人の動揺が手に取るように分かるようになったんです。

「お客さんがこんなこと言ってる、うわー大変だぁ」とか言ってオロオロしてるのを、なんか冷静に眺めてしまっている自分に気づきました。

もちろん、言いはしませんが「何がそんなに大変なの? 怒られるだけじゃん」っていう感覚になっちゃったんですね。

上司とのやりとりでも面白い出来事がありました。

その職場はシフト制で今日は朝、明日は夕方とか日によって勤務時間が違うんですけど、ある日、私は勘違いして別のシフトに出勤してしまいました。

昼休みにたまたまシフト表を見て自分で気づいたのですが、上司に確認すると、

「あれ、こっちが間違ってるのかと思ってた」

とのこと。自分が感情がブレにくくなると、人から影響されにくくなり、逆に人に影響してしまうみたいです。

不動心の鍛え方まとめ

不動心を鍛えると、動揺せず心穏やかに過ごせるようになり、自分の影響力を高めることができます。

不動心を鍛えるには、

  1. 恐れていることを直視し、そうなっても大丈夫と思えるようにしましょう
  2. うまくいくポジティブなイメージをしましょう
  3. 深呼吸をして、リラックスしましょう
  4. 自分の感情を実況中継して、感情と自分を切り離しましょう

これで、あなたも不動心!

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