3人きょうだいの子育てに日々奮闘している、あおいーなです。
子どもたちがそれぞれ小学生、中学生になり、だいぶ落ち着いてきたと思う反面、まだまだ子育てから学ぶことは多いものです。
今子どもはどういう気持ちなのか、背景にはどんな感情があるのか、自分の内面との対話でもあり、毎日が学びです。
今回は、ある日起こった兄妹げんかがきっかけで感じたことをお話させていただきます。
小さなきっかけが大きな怒りに
わが家には、3人の子どもがいます。
今回は、次男10歳と娘7歳、そして、最近飼い始めた子犬が少し関わる話です。
ある日兄妹げんかが起こりました。
次男は時々、突然スイッチが入ったように、感情が荒くなることがあります。
特に相手が何気ない一言や行動で自分が傷つけられた気持ちになると、急にカッとなってしまう性格。
その日もいつも通り、私と次男、娘の3人でお風呂に入っており、私は先にあがっていました。
しばらくすると、お風呂場から突然、
「ばーか!ぶす!」
「あやまれよ!!」
という、ものすごい大声で怒る次男の声が聞こえてきます。
いつもと違う雰囲気を感じながらも、私は「子どものケンカに親はあまり入らないほうがいいよね・・」と、放っておくことにしたのでした。
大きな声で怒鳴る次男と、何も反応していない様子の娘。
見えない姿が気になりつつも、知らないふりをして、私はその場から離れてしまったんです。
すると、先にお風呂から上がってきた次男が、何かに気づいたようにお風呂に戻ったかと思うとケロっとした様子で帰ってきました。
「間違えちゃったから、妹にあやまった」
と言う次男。
ただ、後からお風呂から上がってきた娘は泣くのをこらえながらも、耐えきれずにぽろぽろと涙を流しています。
ケンカの原因は一体何だった?
まずは次男に話を聞いたところ、「自分の手袋を妹に汚された」と勘違いしたということでした。
娘は、悪いことをした覚えもなく、でもすごい剣幕の兄が怖くなり、湯船につかりながら耳をふさいで堪えていたと。
次男は手袋が汚されてすごくショックだったのに、謝りもせずただ耳を塞ぐ妹に腹を立てたようです。
怒りがさらにエスカレートしてしまったんですね
原因は、ほんのささいなこと。
- 犬が粗相をしてしまった
- 娘はとっさに近くにあった手袋で拭いた
- 次男は自分の手袋で拭かれたと思って怒り爆発!
- 勘違いだったから妹には謝った
という流れでした。
(結局、手袋は夫のものでした・・)
今度は娘の話を聞くと、
「外まで聞こえるくらい大きな声でこわかった。。」
「もし、お友だちが聞いてたらどうしようと思った」
と泣きながら教えてくれました。
そもそもは、お風呂で2人になった時に「さっき、服が濡れちゃってね」と、娘の方から話をはじめたとのこと。
ただ、ここで娘の涙に反応した私に、怒りのスイッチが入ってしまったのでした。
娘をなだめつつ、次男には
「勘違いでも、あんなに大きな声で怒ることないよね?!」
と、怒鳴ってしまいました。
次男としては「謝ったから悪くない!」という言い分があったので納得できず、さらに怒りだしてしまいました。
しばらく口喧嘩になりましたが、冷静に考えると、もっと落ち着いて話をすればよかったと反省・・。
なのでその日は、私が次男に「さっきは大きな声出してごめんね」と話しました。
返事はありませんでしたが、ふてくされながらもハグをして眠り、朝にはけろっと元通りでした。
でも、お互いに怒りをぶつけあうのは苦しいことです。
なんでいつもこうなっちゃうの?
今回次男が怒った原因はシンプルで、自分のショックな気持ちを理解してもらいたかったのでしょう。
それにきっと、「どうしたの?」とお母さんに話を聞いてほしかっただけだったのです。
でも、私はいつもと違う空気を感じながらも「まぁ、放っておけば収まるかな、このあと片づけや寝る準備もあるし・・」と、少し面倒に感じて逃げる態度をとってしまった。
そして結局、娘をかばうように大きな声を出してしまったんですね。
ここで私の怒りを深掘りしてみると、ある理由が見えてきました。
自分を守るための怒り
怒りの奥には、別の感情があると言われます。
今回、私の怒りの感情の奥にあったのは罪悪感です。
考えれば子犬がそろそろトイレの時間だった
→なのに先にお風呂に入ってしまった
→ケンカの原因になったのは私‥
いつもと違う様子の2人をすぐ仲裁しなかった
→「まぁいいか」と聞こえないふりをした
→あれほど次男を怒らせたのは私‥
と、無意識に自分を責めて罪悪感を感じていました。
誰でも過ぎたことは変えようがないし、言ったことは戻りません。
なのに「やってしまった・・」と自分を責める気持ちでいっぱいになると、心は重たく、苦しくなっていきます。
そんな気持ちを隠すようにして、感情が爆発してしまったんですね。
以前の記事でも、目の前への意識が足りなかった失敗談をさせていただきましたが、この日も同じ状況。
自分のこと優先で、予定通りにタスクをこなすことばかり考えていたようです。
子どもは「お母さん、もっとちゃんと私たちを見て」と教えてくれたのかもしれませんね。
子育てで学ぶことは多いのですが、今回もう一つ感じたことは「もっと感情を言葉にしていいんだよ」ということです。
自分の本当の気持ちに気づこう
実は私自身、小さいころから親へ意見を言えない子どもでした。
嫌な気持ちを抱えていても、上手く口に出せないんです。
何かと口ごもる私に、母親からはよく「言いたいことがあったら言いなさい!」と怒られていました。
「そう言われても、うまく言葉にできないし、黙っていよう・・」
と、自分の気持ちをはっきり口に出すのを避けて生きてきました。
子育てをするまでは、学校や職場でもあまり主張することなく、基本的に意見は周りに合わせるタイプ。
何かモヤモヤした気持ちがあっても我慢したり、言葉にする自信がなくてあきらめてきました。
自分では特に不便を感じているわけではなく、周りからも「穏やかな性格だよね」と言われてきました。
いわゆる、ことなかれ主義ですね。
ですが、子育てを始めると今まで通りとはいきません!
思えば子どもを産んでから、「自分にこんな感情があったなんて!」と驚くほど、喜怒哀楽では表せない経験をさせてもらってきました。
子どものちょっとした仕草や笑顔は、心の底から可愛くて、こんなに愛しい存在が世の中にあったのか、という何ともあたたかい気持ちになります。
理想の母親として振舞えずに、子どもを泣かせてしまったときには「本当にごめんね・・」と、胸が苦しくなりました。
子どもが何かに夢中になっている姿には感動し、思いがけない素直な行動にも何度笑わせてもらったか分かりません。
そして、自分に余裕がなく、子どもと衝突してしまうときには「なんで上手くいかないの!?」と、どうしようもない怒りがこみ上げてきます。
特に怒りの感情はつらいもの。
ただし、表面には怒りとして出ているだけで、その奥には悲しみや寂しさが隠れています。
「安心」で満たされると変わる
この日の出来事を反省した数日後。
何かの一言がきっかけで、また次男の怒りスイッチが入りかけたことがありました。
「あ、心配が膨らんできたな・・!」
直感的に、次男の心が爆発しそうだなと感じました。
次男の怒りスイッチは、「自分の気持ちを理解してもらえない!」と感じた時に入ることが多いのです。
荒々しい言葉に反応して感情的になってしまえば、今までと同じ。
そこで、彼の変化に気づいたタイミングで、「もしかしてこんな風に思ってる?お母さんは味方だから大丈夫だよ」と伝えました。
すると、しゅるしゅるーっと感情が収まり安心した様子で、前回のように怒って苦しむことはありませんでした。
きっとこの時は私の気持ちにもゆとりがあり、冷静に話をすることができたんですね。
また、次男も「お母さんが気づいてくれた。僕のことを見てくれていたんだ」と思えたことで、心が怒りから安心に変わったのかもしれません。
だれだって、何か不安や不満、心配を抱えているとイライラして腹が立つことはあるもの。
感情的になることもあるけれど、「悲しいんだね」「寂しいんだね」と根底にある感情を認めてあげることでふわっと楽になれるんですね。
まとめ
今回は、子ども同士のケンカから、自分の気持ちと向き合う大切さを学ぶことができました。
特に怒りの奥には、悲しみや寂しさといった負の感情が隠れています。
何かにイライラしたり、怒ってしまうときには
- 怒りの背景はなんだろう?
- 本当はどんな気持ち?
と探ってみると、本当の想いが見えてくるかもしれません。
何かグッと怒りが湧いてしまった時には、その裏にある本当の想いに目を向けてみてください。
もしドロドロした思いがあっても、認めてあげることで気持ちが軽くなるはずです。
私も自分の嫌な気持ちに向き合うことはまだまだ足りていないので、これから広くあたたかい心で見つめていきたいなと思います。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
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