大学生の頃、早く社会に出て働きたいと思っていました。
中学の同級生で卒業後も仲の良い子が2人いたのですが、1人は工業高校を出てすぐに市役所の土木課で働き、もう1人は服飾の専門学校を出てから実家の家業を手伝って働いていました。
3人の共通の趣味は、ビジュアル系ロックバンドの追っかけ。
私はバイト代でなんとかライブのチケットを買って夜行バスで往復しているのに、社会人組は全国ツアーを何箇所も回って、グッズもいっぱい買って、服も原宿とかでカッコいいブランドのやつを買って、なんだかすごく自由で、輝いていて、羨ましく見えました。
だから、大学院に進学するなんて頭はサラサラなく、なんの疑いもなく就職活動をして、受かった会社で働き始めます。
やった、これでお金が稼げる、自由だ!と思いました。
正社員で初任給は手取りが15、6万円ぐらいでしたが、当時の私にとっては大金だったのです。
仕事が好き。だって、お金がもらえるから。
最初に働いてた会社は、学習塾の小さな会社でした。
社長夫妻の他に中途採用の社員が5人、あとはアルバイトの講師で回していて、ブラックな社風ではないものの仕事量は多め。
あと、教育サービスだからって、敬語とか、手書きの文字の書き順とか、間違えると都度直されて厳しいなあという印象でした。
でも、基本的に土日が休みで、独自の休暇制度もあって休みは取りやすく、ライブには割と自由に行ける環境です。
ストレスもあるけど、お給料がもらえるから仕事は好きでした。
これでハッピー!
・・・と思いきや、その頃私はすでにビジュアル系に興味を失ってい着ます。
代わりにスピリチュアルなおばさんにお金を貢ぐのが趣味になっていました(笑)
おばさん曰く、「ちゃんとしたOLさんはビジュアル系とか行かないでしょ」という謎理論。
全然、そんなことないと思うんですけど、当時の私は「そうなんですね!」と素直に感化されて、お品良い趣味ということで書道とか着付けとかを習ってみたりしました。
あと服もイッセイミヤケとかミスアシダとかおばさんの趣味に乗り換えました。
お布施に月々3万円+ボーナスのほとんどを払い、その上に高い洋服とかを買うのでいつもお金が足りません。
私にとっての憧れ、キラキラした世界が「思う存分ビジュアル系の追っかけをすること」から「思う存分スピリチュアルおばさんに貢ぐこと」に切り替わり、そのために必要な金額もバージョンアップしたのです。
もっと稼げる仕事!!
会社のお給料だけでは間に合わないので、私はもっと稼げる方法はないか、とネットとかで色々調べて見ました。
その結果、どうやら「士業」が良さそうでした。
社労士とか司法書士とか、資格をとって事務所をやったら1人でも年収1000万円は行けるよ、みたいな情報を見つけてしまったんですね。
しかし、よくよく話を聞いてみると、士業もただ資格をとっただけではダメで、ちゃんと集客をしないと稼げないらしいことを知ります。
それでまたコピーライティングだ、マーケティングだ、と色々セミナーとかに出て勉強していたら、「あれ、資格なくてもライターで稼げるんじゃん」となって、今に至ります。
だから私は「文章を書くのが好きでライターになりました!」みたいなのではなくて、純粋にお金を稼ぎたくて成り行きでライターになったのです。
この時、コピーライターとしては成功できなかったのが、私にとってラッキーだったと思っています。
もしもここで年収1千万とか稼げてしまっていたら、またさらにグレードアップした「キラキラした憧れの世界」を追いかけて、2千万、3千万・・・と無限ループになっていたはずだからです。
幸い、私にはそこまでの能力がなかったので、気づくことができました。
ビジネスのセミナーに出て、もっと稼ぎたいんですけど、と講師の人に相談したら、
「そもそも、スピリチュアルおばさんにお金を貢ぐために稼ぎたいという動機がおかしい」
と言われたんです。確かに!(笑)
でも、それだけが生きがいになってたので、楽しみがなくなっちゃったら何のために働いてお金を稼いだらいいのか、分からなくなってしまいました。
仕事の意味が変わる
欲しいものがあって、お金が必要で、お金のために仕事を頑張ってきました。
でもここに来て、欲しかったもの(おばさんに構ってもらうこと)がつまらないこと、どうでもいいことになってしまい、生活するためだけだったらそんなにお金も要らないので、私はすっかりヤル気を失くしてしまいます。
適当にバイトでもしてれば、自分1人食べていくぐらいは稼げますからね。
お金を稼ぐモチベーションを見失った時、「修行のため」にブログを書くと良いと言われました。
勧めてくれたのは、脱・スピリチュアルおばさんのキッカケを作ってくれたセミナーの先生でした。
セミナーで勉強したことなどをブログに書くようになって、私の中で大きく変わったことがありました。
それは「みんなは何を考えてるんだろう?」と考えるようになったことです。
今まで、自分がライブに行って楽しみたいとか、おばさんに認められたい、ということしか考えていなかったんですが、ブログを書くとなると、読者さんのことを考えないといけません。
何に興味があって、何に困っていて、何がしたくて、何が嫌なのか、どこまで知っていて、どんな言葉を使っているのか。
恥ずかしながら、私はずっと自分のことで手一杯で、人のことなんかどうでもよかったんです。
なんか自分だけが可哀想な、悲劇のヒロインみたいな気分に浸っていて、みんなも同じように、またはそれ以上に悩んでいるってことに頭が回らなかったんです。
ブログを書くと、どのぐらい人のことを考えられてるのかが、文章に明確に現れます。
自分のことしか考えてないときは、ブツブツ独り言を言ってるような、お説教されてるみたいな、面白くない文章になります。
読者さんの笑顔をイメージして、ワクワクしながら書いたときは、しょーもない内容でも結構喜んでもらえたりします。s
失敗だらけでしたが、ちょっとずつ「人」に意識を向けられるようになったら、ブログのアクセスも増えて感想のメッセージもいただくようになりました。
たまたまネットで調べ物をしていた人がブログを見つけてくれて、何か考えるヒントや、行動を変えるキッカケにしてくれたとき、気持ちが明るくなった、心が軽くなったというとき、本当に嬉しいな、やっててよかったな、と思います。
その一言で、全部が報われるようん、胸がじんわり暖かくなるような、一番嬉しい瞬間です。
仕事って、こういう瞬間をいっぱい作りたくてやるんだと思います。
仕事が好きな理由
完全に成り行きで始めたライターという仕事ですが、いまはこの仕事が大好きです。
人が新しい知識や考え方に出会っって、「そうか!」って閃き、感動し、光が差し込む瞬間が好きで、ライターの仕事はそれにたくさん立ち会える「役得」だと思っています。
どんな仕事も面倒くさいこととか大変なこととかはあるので、100%好きなことだけやってるってことはありません。
(遊んでばっかりに見えるユーチューバーの人たちも、影ではせっせと動画編集をやっている。)
だから仕事が好きな理由って、「これがあるから、やめられないんだよな」っていう瞬間なのだと思います。
あなたもお仕事を通して素敵な瞬間をたくさん経験できますように!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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