「あの人はどんどん上手くいっていいな」
「あの人が羨ましい。私だってそうなりたい」
こんな風に、他人の成功を素直に喜べず、人と比べて落ち込んでしまう経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
上手くいっている人を妬む気持ち、劣等感は苦しいですよね。
私も過去に、他の人の成功を妬んでしまい「こんなにドロドロした気持ちになりたくない!」と思ったことがあります。
でも、捉え方や考え方を変えることで、気づけば誰かと比べることがほとんどなくなりました。
そして、誰かの活躍を自分ごとのように喜べるようになっていきました。
そこで今回は、劣等感による苦しみから抜け出す考え方や心がけるとよい習慣について、お話していきます。
目次
人の成功を素直に喜べない心理とは
他人の成功を喜べなかったり妬んでしまうのは
「自分も認められたい」
「私のことをわかってほしい」
という心理があるから。
今の社会では、目に見える数字や成果を基準にして、人を評価しがちです。
だから人が、誰かと比べて劣等感や優越感を抱いてしまうのは、仕方がないことかもしれません。
私自身のお話をすると、仕事で私よりも少し後から入った女性がタイミングよく昇格して活躍しているのを見て、うらやましく思ったことがありました。
その女性は同年代で気が合い、同じ年代の子どもを持つママでもありました。
とんとん拍子に出世して、上司からも可愛がられ、やりたいことに燃えながら家庭も仕事もうまくいってキラキラしているように見えたんです。
当時は「私だって、もう少し早く気持ちにスイッチが入っていれば同じポジションになれたかもしれないのに・・」と、重たい気持ちになるのが苦しかったし、そんな風に考えてしまう自分が本当にイヤでした。
ではどう考えれば、気持ちが楽になるのでしょうか。
人の幸せを見てネガティブな感情に支配されないために
他人との比較から起こるネガティブな感情は、捉え方を変えることでコントロールできます。
具体的に3つの捉え方をお伝えしていきますね。
①「人との比較は意味がない」と認める
常に「こんな風に思われたい。誰かより優れていないと・・」と焦るのは、かなり恐いことです。
というのも、自分が優越感を感じれば、他の誰かは劣等感を感じてしまい、その誰かは自分を卑下して落ち込んで、また別の誰かと比べて優越感を求める、、と終わりがないからです。
そして、もし周りが自分よりできない人ばかりの環境から、めちゃくちゃできる人ばかりの環境へ変わったとしたら、何も変わらない自分のままで優等生から劣等生へ転落することになってしまいます。
つまり、周りと比べて自分を評価することは、本当に意味がありません。
私の好きな本の一節には、こんな言葉があります。
〝わたしは、この人よりも偉い、
わたしは、あの人よりも正しい、
わたしは、その人よりも優れている。
と、どんなに繰り返しても幸福にはなれなかった。でも、
わたしは、この人を愛している、
あの人を愛している、
わたしは、この木を愛している、
こうしている自分を愛している、
と、半日繰り返していたら、なんだか泣けてきた。″
良かったら、実際に言葉に出してみてくださいね。私は本当に泣けちゃいました・・。
数字や成果にこだわると、次から次へと実績を積み続ければいけなくなり、終わりがありません。
たまには誰かと比べることをやめて、自分の周りにある関わり=愛 を受け取ることを意識してみましょう。
②自己中心より他己中心になる
「隣の芝生は青く見える」と言うように、人は相手のものが自分よりも良く思えてしまうもの。
そんな自己中心的な考えでいると、誰かの成功を見ては嫉妬して、苦しくなっていくばかりですよね。
でも、自分がうらやましく思う相手にも、これまで積み重ねてきたものや見えない努力、抱えている想いがあります。
周りからは成功しているように見えても、本人はものすごく苦労していたり、人には言えない悩みがあるかもしれません。
後から知ったことですが、私が過去にうらやましく思っていた女性は、昇格からしばらくして、その役職から離れていました。
話を聞くと、家庭や子育てとのバランス、仕事へのプレッシャーや役職をもつことに後ろめたさがあったそう。
彼女もいろいろな想いを抱えてがんばっていたんだな、と思って恥ずかしくなった事を覚えています。
人は誰でも、自分の主観でものごとを見てしまいます。
色眼鏡を外して、自己中心ではなく他己中心になり、「相手は本当はどういう気持ちなのかな」と、現実感を持って想像してみましょう。
③大きなゴールと小さな目の前への視点を持つ
自分と相手という狭い視点で見ると、人の成功を妬ましく思うけれど、もっと大きな視点で見るとどうでしょうか。
誰かを羨ましいと思うのは何故なのか、「私もあの人のようになりたい!」と思う理由の中に、本当の自分が叶えたいことが見えてくるかもしれません。
「もっとこんな世の中になったらいいな」
「心も体も健康に笑顔で過ごせる家庭が増えたらいいな」
など、相手も同じ理想やゴールを目指している仲間だと捉えたら、その人の成果や成長は自分にとっても、すごく喜ばしいことに思えるはずです。
ただ、人をうらやむ気持ちを深掘りしてみると、実は妬ましいのは数字やステータスだけで、本当の意味で同じゴールを目指していなかった、なんてこともよくあることです。
また、誰かを妬ましく思っているうちは、思考が外ばかりを向いて、目の前のことがいい加減になりがち。
「あのとき、もっとこうしていれば・・」
「あの人がこうしてくれていれば・・」
「こんな人が周りにいてくれたら・・」
と、どうにもならないことを考えるより、少しでも目の前にいる人を大切にしたいものです。
私だってあの人みたいになりたい!認められたい!という視点はものすごく低いですが、日本、世界、もっと高く、それこそ神様くらいの高さから見れば
「人はそれぞれが光り輝く存在なのだよ。
それぞれの場所で、身近な人と光を与えあい、
良き世界をつくろうじゃないか」
なんて、おっしゃっているかもしれません。
というのは私の想像ですが、心に大きな器をもって、同じ目的を持つ仲間の成長もよろこびながら、自分の役目を一生懸命果たしていきたいですね。
人の幸せを喜べる自分へ心の器を拡げよう
今回は、人の成功を喜べない自分から卒業するための考え方について、お話しました。
- 人との比較は意味がないと認める
- 自己中心より他己中心になる
- 大きなゴールと小さな目の前への視点を持つ
社会では人と比べて優劣をつけられる場合が多くありますが、比較に囚われてしまうと劣等感は堂々巡りになって終わりがありません。
「認められたい」「わかってほしい」と自己中心になっていると気づいたら、そんな自分を手放すチャンスです。
嫌な感情もいったん受け止め、他己中心に、もっと大きな視点で捉えてみてください。
比較するなら、相手ではなく過去の自分!
目の前の人や関わりの中でひとつひとつ全力で取り組みながら、一緒に成長していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
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といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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