毎年７月に訪れる３連休。
その祝日の日が「海の日」です。
７月中は全国各地で海フェスタも開かれ、夏にぴったりの行事ですよね。
でも日本人は古来より、海の恵みに感謝の気持ちを持ち、神様として崇めてきました。
だから、海の神様へ意識を向けていくことで開運に導かれやすい時期でもあるのです。
今回の記事では、
- 日本の神話から繋がる海のスピリチュアルな意味
- 海を通じて開運する方法
についてお伝えしていきます。
目次
海の日とは？
スピリチュアル的な意味をお話する前に、そもそも海の日とはどんな日なのか、確認しておきましょう。
海の日は、
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」
とされている国民の祝日です。
1995年に制定され、1996年からスタートしました。
比較的新しい祝日のためご存知の方も多いと思いますが、当初は7月20日が海の日だったんですね。
その後、2003年にハッピーマンデー制度が出来てからは、毎年７月の第３月曜日が海の日ということになりました。
そのため今では、ゴールデンウィーク後から夏休み前における唯一の３連休の日となっています。
海の日はなぜできたの？
世界には、水不足や資源の奪い合いが大きな問題になっている国々がたくさんあります。
でも日本は、四面を海に囲まれ、世界でも最も海の恩恵を受けている国の一つです。
日本の海は、外側では敵国が攻めにくい天然の要塞となり、内側の私たち日本人には、豊富な海産物を与えてくれました。
海の恩恵を受けて、島国として独自の文化を持つ豊かな国へと発展していくことができたんですよね。
だから海の恵みに感謝をして、環境を保全していくこと。
その海を大切にする心を育てることを目的に海の日ができたのです。
実は祝日になる前から、7月20日を「海の記念日」として昔から親しまれてきました。
由来は、1876年に明治天皇が東北地方を巡幸された際の帰り道。
「明治丸」という巡視船で7月20日に横浜港へ無事にご帰着されたことを記念する日だったんですね。
なので祝日になったのは最近ですが、ずっと前から日本人に慣れ親しまれてきた日でもあるのです。
2022年の海の日はいつ？
2022年の海の日は、7月18日です。
第３月曜日と決まっているため、
- 2023年 7月17日
- 2024年 7月15日
- 2025年 7月21日
- 2026年 7月20日
- 2027年 7月19日
と、毎年日付は異なります。
ちなみに世界では、国連が制定した世界海洋デーが有名です。
こちらは毎年６月８日となっています。
イギリスもカナダと同様、世界海洋デーである6月8日を「Ocean Day」としている。
日本と同じく島国であるイギリスでは、6月8日に各地で海にちなんださまざまなイベントが開催される。
https://skywardplus.jal.co.jp/plus_one/seaday_friendly_the_sea/
では、日本ではどんなスピリチュアル的な意味が隠されているのか。
次の章から解説していきます。
海の日のスピリチュアル的な意味
海の日は、海の恩恵に感謝する日。
では海とは、古来より日本人にとってどのような意味を持っていたのでしょうか。
日本の古事記を読んでいくと、海の神様が登場します。
その神話の中に秘密が隠されていました。
神話に登場する海の神様とは？
日本神話が書かれている古事記には、たくさんの神様が登場します。
日本列島を最初に作ったとされるのが、イザナギとイザナミ。
二柱の間にはたくさんの神様が生まれます。
８番目に生まれた神様がオオワタツミです。
古事記では、複数の海の神様が登場します。
その中でもオオワタツミは、イザナミとイザナギによって産み出された日本で最初に誕生した海の神様なのですね。
漢字では「大綿津見神（オオワタツミノカミ）」と書かれることもあります。
それぞれの言葉を紐解くと、
- ワタ＝海の古語
- ツ＝「の」を表す上代語の格助詞
- ミ＝神霊（しんれい）の意味
を表すのですね。
これによりオオワタツミは、“海の神霊”という意味があるとされているのです。
また、「ツミ」は「司る」という意味もあります。
そのためオオワタツミは“海を司る神様”という意味であるとも言われております。
最初にご紹介したイザナギからは、別の名前の海の神様も生まれています。
黄泉の国から帰ってきたイザナギが、自分の穢れを落とすために行ったのが禊（ミソギ）。
このとき、水の中で体を清めている際に生まれた三神の海の神様。
総称して綿津見三神（ワタツミノサンシン）と呼ばれています。
神社によっては、オオワタツミとワタツミノサンシンは、同一神としているところもあります。
このことからオオワタツミは、イザナギの禊によって産み落とされた、祓い、お清め、浄化のご利益があるとされています。
オオワタツミには海や水に関わるご利益があるとされています。
航海安全
漁業繁栄
海上交通安全
豊漁
水難除け
また、「綿津見三神（ワタツミノサンシン）」と呼ばれる海の三神はイザナギの禊によって産み落とされたことから、
祓い
お清め
浄化
などといったご利益があると言われることもあります。
古来よりオオワタツミは漁業や航海に関わる人々からの信仰を受けており、今もなおその信仰は受け継がれています。
水は神社のお手水。
そして塩は盛り塩などお清めにも使われるほど、それぞれ浄化の効果があります。
その水と塩が混ざり合う海水を扱うのが、海の神様オオワタツミなのです。
だから海には祓（はら）い、お清め、浄化のご利益があるとされているのです。
海の神様が祀られる神社
オオワタツミを祀る神社は、
- 福岡県の志賀海神社
- 綿津見神社
- 大阪府の大海神社、志賀神社（どちらも住吉大社の摂社）
などが有名です。
他にも、海の神様を祭る神社は全国各地にたくさんあります。
例えば私の地元、宮城県にあるのは鹽竈（しおがま）神社。
人々に塩づくりの製法を伝えたとされる塩椎神（シオツチの神）が祀られていて、「藻塩焼（もしおやき）神事」が毎年行われております。
https://kankoubussan.shiogama.miyagi.jp/event/detail.php?id=229より引用神様が伝えた塩づくりですから、鹽竈神社の御神塩（ごしんえん）は、非常に浄化力が高いと言われているんですね。
鹽竈神社がある塩竈市では、伝統ある製塩法で作られた藻塩がたくさん売られています。
上品な味だけど食べやすく、私も大好きな天然塩の一つです。
みなさんも、お住まいの近くに海の神様を祭る神社があれば、海の日に意識を合わせて一度お参りしてみてくださいね。
せっかく神社参拝するなら、心構えについて知っておきたいという方はこちらの記事をどうぞ。
続いては海の日にぴったりのスピリチュアルな過ごし方を３つご紹介します。
海の日のスピリチュアルな過ごし方
ここまで、海の日が制定された経緯や、海の神様の働きについてお伝えしてきました。
海の日には、神様への感謝の気持ちを感じること。
そして海や塩を使った浄化をすることで心も体も清めていきましょう。
海水浴
夏に海水浴をするのは、暑いからだけではなく、夏に適した浄化方法でもあります。
冬だと水温が冷たすぎて全身で浸かるのは厳しいですが、夏なら海水にどっぷり浸かっていけますよね。
海の神様に感謝しながら、仰向けに浮かんでいると、心も体も癒されていきます。
気づいたら遠くに流されていた、なんてことのないように、安全には十分に気をつけてくださいね。
塩風呂
ゆにわマートより引用海に行くことが難しい場合は、自然塩を入れたお風呂に入るだけでも、十分な浄化作用があります。
塩は精製塩ではなく、必ず天然の塩を使いましょう。
そして塩を入れた塩風呂に入る際も儀式化して行います。
海の神様が宿る神聖な塩風呂だと見立てて入ること。
それによって、家のお風呂でも特別なお風呂に生まれ変わりますよ。
おすすめは、世界の７つの海の塩が入っている、七五三（なごみ）塩。
「自宅のお風呂が、地球を繋ぐ７つの海と繋がっているんだ！」と見立てて入るとより効果が上がりますよ！
海をイメージする
海水浴や塩風呂ができないときもあると思います。
そんなときは、海のことをイメージするだけでも、心がクリアになっていきますよ。
- 青く透き通った広い海
- 太陽が反射して輝く水
- 浜辺から聞こえてくる波の音
全てを包み込んでくれる海のパワーを感じて癒されていくと思います。
また、海は、映画や小説、アニメ、漫画などの物語では「無意識」の象徴として描かれることがあります。
たとえば、海に落ちるシーンやイメージは、無意識との対話、つまり、インナートラベルを表しています。
自己のこころの深い部分に降りていく感覚は、無意識という広大な意識の海に包み込まれるのと似ているのかもしれません。
実際、スピリチュアルや自己啓発の「意識」の解説で、海はよく使われます。
この図を見たことがありませんか？
この図は、私たちが通常、「意識」と言っているものは氷山の一角にすぎないことを表しています。
この図で言うと、海上に出ている氷山のほんの一部が「意識」です。
（正確には「顕在意識」と言いますが、ここでは覚えなくても構いません。）
では、無意識はどこか？
・・・そう、「海」の部分ですね。
そして、この無意識の海は、他人と繋がっています。
パソコンでたとえたら、パソコンの本体が顕在意識で、インターネットが無意識。
だから、「これは自分の思考や感情だ」と思っていても、それは、他人の影響を受けたものかもしれません。
当然、それが全て悪いわけではないのですが、ちゃんと見極める必要があります。
たとえば周囲の人がイライラしていたら、無意識を通じて、そのイライラは伝染します。
実際にはもっと複雑に、お互いに影響を与えあっています。
だから、リアルな海に行くことも大事ですが、時々、心の海に入って、自分の本心との対話をする時間も大事ですよね。
このサイトで紹介している佐藤想一郎さんの無料メールマガジンでは、具体的にどのように対話をしていけばよいかも紹介しています。
よろしければ、読んでみてくださいね。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました！
夏に体調を崩しやすくて困っている方は、以下の記事もどうぞ。
夏バテのスピリチュアルな意味と対策について解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle（サイクル）』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう１つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド（暗黒面）とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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