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あなたは愛染明王(あいぜんみょうおう)様を知っていますか?
恐ろしいくらいに真っ赤な顔をして目を見開き、炎の光輪を背に、弓と矢を握る6本の手…。
一見すると、「戦いの神様かな?」なんて思ってしまいますよね。
ところがなんとこの愛染明王は、インドで「ラーガラージャ」と呼ばれる、恋愛成就に効果絶大の明王様なのです!!
恋に悩んでいる、素敵なパートナーを引き寄せたいというあなたにはもってこいの、最強にして最高の愛染明王。
そんな、愛染明王のミニ知識と、どうすれば願いを成就することができるのかをまとめてみました。
そもそも○○明王って何?
「○○明王(みょうおう)」といえば、一番メジャーなのは邪気を払ってくれ功徳の最も高いと言われる「不動明王(ふどうみょうおう)」ですよね。
他にも「明王」と呼ばれる仏は、多数存在します。
たとえば、
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)…貪(むさぼり)・瞋(怒り)・痴(無知)の煩悩を降伏する仏。
軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)…諸事を解決しさまざまな障害を取り除くれる仏。
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)…密教法具(みっきょうほうぐ)を使って悪をうち砕く仏。
などなど。
そもそもこの「明王」とは、バラモン・ヒンドゥー教の神々で、如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)に次ぐ仏格で、「如来の使者(化身)」とも言われています。
如来というのは、釈迦(しゃか)が悟りを開いた仏の姿だと言われていますよね。
如来という響きからは、穏やかな顔や優しく温かく悟りに導く姿を想像しますが、なぜ明王様たちは皆目をむき、凄まじい表情なのでしょうか。
人間は皆未熟なのです。
優しく諭されて素直に言うこときく人ばかりではありませんよね。
そんな人間でも広い心で救おうとしてくださっているから、あのような形相になるそうですよ。
つまり、敢えて心を鬼にして凄まじい形相に姿を変えることで、私たちに畏怖の念を抱かせ、苦しみから救いへ導こうという優しさなのです。
とことん私たちに付き合おうとする「覚悟の表れ」とも言いましょうか。
ですから、背景の赤く燃える炎は、強い愛情の象徴ということになるのです。
多くの人から愛される愛染明王
顔は恐ろしくても、心が慈愛に満ちた愛染明王ですが、霊験(神仏の不思議なご利益)も色々あるらしいですよ♪
- 「愛染」=「藍に染める」という言葉から、染め物屋、アパレル関連の商売繁盛
- 愛され力、愛敬アップ
- 無病息災
- 延命
多くの霊験にあやかろうと多くの人が慕う愛染明王ですが、やはり「愛」に関するご利益は最強といわれています。
- 良縁成就
- 結婚成就
- 夫婦円満
- 復縁
6本の手に持たれていた弓矢は、心と心をつなぐ天使の弓矢なのです。
人というのは、どうしても好きになった相手に対して執着心を抱いてしまうものですよね。
なんとしてでも振り向かせたい、手に入れたい、自分を一番に愛して欲しい……。
こんな身を切るような苦しく切ない感情は、誰に対しても味わえるものではありません。
人生の中でわずか一握りの人に対してだけ、「恋は思案の外(こいはしあんのほか)」というように、なぜか理性を狂わせてしまうような感情を抱いてしまいます。
こんな痛みを抱ける相手と出会えたこと自体、もしかしたらとても貴重なことで、幸せなことなのかもしれません。
この煩悩こそ人間らしさともいえそうですね。
愛染明王はその恐ろしい形相で、苦しみ・念・煩悩から解き放たれ、人が清らかな方向へ歩んでくれるように導いてくださる仏様です。
愛憎の念を、自分の苦しみから、いかに相手の幸福を一番に願う気持ちへと昇華できるか。
愛染明王は私たちに寄り添いながら、きっと力を貸してくれることでしょう。
実践編(1) 真言(マントラ)のパワーとは
相手の幸福を願う崇高な気持ちも大切にしながら、けれどもやっぱり自分のもとに幸福を引き寄せたいですよね(笑)
実は、愛染明王の真言(マントラ)を唱えることは、効果絶大な恋愛のおまじないだと言われています。
密教(インド古来のバラモン教の神秘主義的な要素を仏教に取り入れたもの)からきている真言(マントラ)は、つまり「言霊(ことだま)」のことを指しています。
「マントラ」はサンスクリット語で「マインドを伝える方法」のことだそうです。
昔から人間は言葉の響きが持つ力を信じていたのですね。
サンスクリット語は、天上界から聖者が受け取った音だと言われており、それぞれの音がチャクラに対応しているという聖なる言葉なのだそうです。
ですから、神仏に向けて波長を合わせ願いを伝えるためにマントラを唱えるということになります。
あくまでも大切なのは、意味ではなく「音(波動)」です。
真言(マントラ)を声に出し唱え続ける
↓
自分の音(波動)が振動となって世界へ広がる
↓
神に届く
↓
願いが叶う
ということです。
音自体に大きなパワーがあるので、それを信じて発音してみましょう。
実践編(2) 真言(マントラ)を唱える
基本的なお祈りの仕方は以下の通りです。
- 紙に書いた恋愛のお願い事を両手でぴったりと押さえます。
手は必ず鼻よりも上に来るようにしましょう。 - 頭の中で木魚をたたいているようなリズム感で唱えてみてください。
(数珠がある人はそれを持って唱えると良いそうです)
オンマカラギャ (木魚×3)
バゾロシュニシャ(木魚×3)
バザラサトバ (木魚×3)
ジャクウンバンコク(木魚×4)
これを30万回唱えると、あらゆる相手から慕われ、愛されるようになり、もちろん意中の人や相応しい人と結ばれると言われています。
30万回なんて唱えられないよ!
と思ってしまいますよね。
計算としては、毎日1000回を10か月継続ということになり、少し気が遠くなりそうな数ではありますから(汗)
そんな私たちに朗報がありまして、お経を唱える時は、3回・7回・21回・108回が最適と言われているそうなのです。
この程度ならできそうな気がしますね。
21日間毎日祈願し続けると、願いが成就しやすくなるそうですよ。
「マントラ」自体が「マインドを伝える方法」だというのはお伝えしましたが、やはりどのような精神状態で唱えるかということが大切です。
個人的には、恋愛が成就した時のような幸福感で自分を満たしながら唱えたいなと思っています。
中には、相手を強く思いながら唱えましょう!と書かれているものもありますが、そうしてしまうと怨念を飛ばしてしまうのではないかと恐ろしくなりませんか(笑)?
『源氏物語』で強い嫉妬によって生霊となり、源氏が愛する女性たちの命を奪った六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)のお話は有名ですが、やはり相手への強い執着心は、マントラと同様に強い波動として世界へ広がってしまうのではないかと思うのです。
確かに、密教では奪う恋・勝ち取るような愛も許容していますが、無理にそのご縁を手繰り寄せることができても、どこかに歪みが生じてしまうかもしれません。
愛の問題にご利益があり、唱えると魅力的になる効果がある真言(マントラ)ですから、自分の中の嫉妬心や独占欲がきっと浄化されることを期待しながら幸福感の中で唱えたいものです。
自分に最適なご縁を引き寄せてくれるので、本当に意中の人と結ばれる人もいれば、他の良い相手と幸せになれることもあるそうですよ。
その選択は、愛染明王にお任せしましょう!
まとめ
こんなに頼もしい仏さまがいらっしゃるとは、心強い!
人間として生まれてきて、最も捉われてしまうことの一つが恋愛ですよね。
この苦しみを辛さをいかに乗り越えるかは、人生の修行なのです。
愛染明王は、人間の煩悩・「渇愛(かつあい)」といわれる愛欲・執着心を浄化し、悟りに変えて、私たちを菩提心(悟りの境地)にまで導いてくれる力を持っています。
ですから、身勝手な欲望を都合よく叶えてくれる仏様ではなく、むしろ人間の弱さを支え、我がものにしようという傲りを戒める仏様です。
6本の手に持つ弓矢は、ご縁を引き寄せる天使の弓矢であると同時に、人間の醜い嫉妬や支配欲を戒めるためにあるのです。
愛染明王の教えであるより高い次元にある透明感のある愛を悟ったとき、あなたに最適な素敵なパートナーが現れるのだと思います。
動物的な恋に身を焦がしてしまう自分の未熟さを受け入れ、どうしようもなく愛してしまった人の幸福を願いつつ、一心に愛染明王におすがりするような人のことを、きっと助けたいと思ってくれるはずです。
あなたが恋の苦しみから解き放たれて、愛に満ちた光の存在になれますように。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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