ビジネスマナーって社会人の常識としてたたき込まれますけど、よく考えたら意味不明で必要ないだろっていうビジネスマナーも結構ありませんか?
私が新卒で働いていた会社がマナーにすごくうるさいところだったんですけど、必要ないよなあと思うマナーをピックアップしてみました。
目次
必要ないと思うビジネスマナー
1.メールの最後に「拝」
私が働いていた会社は学習塾と家庭教師の派遣をやっているところで、民間だけど「教育に関わる仕事だから」ってことで、言葉遣いとかマナーにはかなりうるさくたたき込まれました。
メールの書き方とかは、まあ一般的なやり方だったんですけど、1個だけ解せない意味不明なマナーがありました。
それは、用件のあと、最後に自分の名前を書いた後に「拝」をつけるんです。
たとえば…
山田様
本日はお名刺交換をさせていただき
ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
高橋愛 拝
みたいな感じです。
はぁあああああああ?!!
いやいやいいや、何を拝んでるの?
あれかな? (^人^) ←こんな顔文字の代わりなのかな?
よろしくね的な???
この風習、最初はなかったんですけど、どこかの取引先が使ってたのを社長が見つけて
「これはカッコイイ!メールの文面がひきしまる」
とか言い始めて採用されちゃったんですよね。
まあ、スペシャルなやりとりだったら分かるんですけど、みんな面倒くさくて「自分の名前+拝」の署名が自動挿入されるようにしたもんだから、社内メールでも「拝」「拝」合戦に…。
他で見かけたことないし、今でも意味分からん謎のマナーでした。
2.ややこしい敬語
言葉遣いにもうるさくて、めちゃくちゃ直されました。
「よろしかったでしょうか?」とか「〜になります」みたいな間違った敬語は間違いだからやめましょう、っていうのは分かります。
ですが、え、そんなの誰が気にするの?っていう細かいところまで言われるので、もう何のためのマナーなのか意味不明でした。
たとえば、電話口で保留にするとき、
「山田でございますね、少々お待ちください」
って普通に言うと思うんですよ。
そう言われたら、保留メロディを聴きながら30秒くらいは待つと思うじゃないですか。
それが、ウチの会社だと「少々は日本語の意味として『ほんの一瞬』になっちゃうから電話で保留にする場合には不適切!!」と言われました。
代わりに、
「山田でございますね、少しお待ちください」
と言え、と習いました。
うん・・・・どうでも良いーーー!!
っていうか、後で転職してコールセンターで働いたときに「少々って言え」って直されたんですけど!
なにこのローカル敬語…。
3.お茶を飲み干さない
「出されたお茶を飲み干すと、お代わりを出す気遣いをさせることになるから、4分の1ほど残すのがマナー」って言うのも習って、そうしてました。
でも、お茶を出す方からしたら「あれ、美味しくなかったかな?」って気になる。
あと、飲み干してくれれば使い捨てカップをゴミ箱に捨てるだけで済むけど、微妙に残されると給湯室の流しに捨てなきゃいけないからちょっと面倒くさいぞ!
4.名刺交換
名刺交換…これは私がいた会社だけじゃなく、日本全土にはびこるの悪しきマナーだと思うんです。
なんでこのITの時代に、わざわざ役職とか連絡先とかを紙媒体に印刷して配って歩く必要があるのかと!
おかげで、年末になると社長が1年間で集めた名刺をスキャンして、読み取れなかった文字を手入力で直し、年賀状を印刷するっていう超絶に面倒くさい仕事が発生するんだよ!
当人同士でFacebookで繋がって、メッセンジャーの「あけおめ」スタンプでも送り合っとけ!!
変なマナーに部下を巻き込まないでくれぇー。
5.年賀状
というわけで、年賀状も名刺交換と同様に要らないと思います。
プライベートでだったら、めったに連絡を取らない人へ挨拶とか生存確認だろうなって分かるんですが、会社として年賀状を送るのが「マナー」っていうのは謎ですね。
ふだんメールで連絡を取ってる取引先なら、年始のメールに「今年もよろしくお願いします」って書けば良いし、用のない相手なら何もしなくて良いはずです。
更に意味不明なのが、社員同士で年賀状を送り合うシステムでした。
個人情報の管理めっちゃゆるくて、特に権限なくても会社のデータベースから社員とか実家の住所が抜き放題だったので、いきなり上司から自宅に年賀状が届いてビビりました。
後輩とかは「年賀状を送りたいので、住所教えてください」ってちゃんと聞いてくれるんですけど、一人暮らしの女性社員としてはあんまり住所教えたくないのが本音だったりします。
どうせ4日には会社で顔合わせるんだからわざわざはがき送らなくても良いじゃんと思うし、どうしても元日に挨拶したかったらメールとかLINEで良いじゃんと思うんですよね。
6.正月の挨拶回り
お正月といえば、年始の挨拶回りの文化も謎です。
社長が取引先にタオルとか配って歩くんですけど、取引先も挨拶に来るからだいたいすれ違いになって、「○○社の佐藤さんからお年始いただきました」って付せんを貼った粗品が山積みに。
なんという無駄足の極み!!
いや、名刺とタオルを置いてくることに意義があるんでしょうか…?
もしも私が取引先の偉い人だったら、挨拶回りで1日無駄にしてる社長の会社よりも年始から普通に働いてるところとお付き合いしたいです。
7.お中元・お歳暮にノベルティ返し
お中元・お歳暮も変な風習ですよね。
日頃のお礼を「贈り合う」、お返しはしなくても良いけど手紙や電話でお礼を伝える、のが本来のマナーらしい。
お歳暮文化自体がどうなのと思いますが、私が働いてた会社で更に変なマナーがありました。
お歳暮をもらったら、その場でお礼に会社のノベルティを渡すんです。
お中元とかお歳暮って、日頃のお礼としていただくものだから、その場で中途半端なお返しをするって逆に失礼なんでは?
あと、お中元・お歳暮をもらうと、他社へのお歳暮に使い回すために、包装紙をきれいに剥がして宛名の書かれた「のし」を外し、賞味期限を確認してから再びラッピングし直す、という業務が発生していました。
びっくりすることに、私が開封する段階で既に1回開けただろうなと思われる状態のお歳暮が時々あるんです。
みんな使い回しするぐらいなら、もうやめてしまえ!と思います。
8.スーツ着用
その会社では、バイトの塾講師や家庭教師も全員スーツ着用が義務化されていました。
塾だったらまだ冷暖房が効いてるので耐えられますが、家庭教師の指導先だとエアコンが無いところもあります。
営業の人とか、家庭教師のバイトの人は本当に熱い中スーツで汗だくだし、逆に清潔感が下がるし、意味分からん。
あと、事務所の中でも、わざわざスーツにネクタイの男性陣が暑がってエアコンの温度をガンガン下げるので、女性陣は寒すぎてツライです…。
もう、みんな夏場は開衿の半袖シャツでいいんじゃない?
9.電話は新人が取るもの
これもいろんな会社で「あるある」だと思うんですけど、かかってきた電話は我先に新人が出るのがマナー、みたいな雰囲気ありませんかね?
新人が出ても伝書鳩みたいな取り次ぎしか出来ないんだし、お客さんからしても「最初っから分かる人を出せ」と思うだろうし、すごい非効率なような気がします。
新人に仕事を覚えさせるっていう意義はあるかもしれないけど、仕事を覚えるならもっと他に方法があるんじゃないでしょうか。
まとめ
- 必要ないけど、やらないと非常識だからみんなやめられない。
- 常識だとおもってたら弊社だけのローカルマナーだった。
それがビジネスマナーだっ!!
なお、その会社はやめて、いったんフリーランスをやって、今は別の会社で働いていますが、社長が20代でマナーマナー言わない人なので非常に快適です。
そんな社長にお歳暮を贈った方がいいのか考え始まる24歳と108ヶ月の自分の方が謎マナーに毒されてると思いました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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