高橋久美(たかはしくみ)
月間20万ページビューの人気サイトGLOBOのライター&編集長、複数のメディア運営に関わっている。
過去にスピリチュアルに依存して多額の借金を作った経験から、依存せずに自分で考え体感して実生活を良くするスピリチュアルとの付き合い方を提案。
はじめまして、GLOBOライターの高橋久美です。
人の話をちゃんと聞くって、難しいですよね。
私も仕事柄、ネタ集めのためにいろんな人の話を聞いているのですが、記事にまとめようとするときに書けなくなって、「あー、ちゃんと聞けてなかったなあ」と思うことが多々あります。
話がちゃんと入っていれば文章も面白く書けるんですが、ちゃんと聞けていないとつまらなくなってしまうのです。
みなさんも、人から面白い話を聞いて、他の人に教えようとしたときに上手に話せなくて、つまらなくしてしまった経験はありませんか?
実はそれ、「話をちゃんと聞いていない」のが原因かもしれません!
そこで、私は最近、意識的に「人の話を聞く練習」をしているので、その練習方法や、やってみて気づいたことをシェアしたいなと思います。
目次
人の話を聞く練習が必要だ。
私はWEBライターとして、文章を書くのを仕事にして4年目になります。
書くのはあまり早くないけれど、みんなが検索して調べたいことを分かりやすくまとめた記事には定評がありました。
安定してアクセスを集め、ちらほらSNSでもシェアしていただいてはいるのですが、しかし、あまり面白い文章ではなく、一気にバズるような爆発力には欠けていました。
それを克服しようと思い、ちょうど今、これまでと違う書き方を修行しているところです。
自分ではどうしたらいいのか分からなかったので、ライティングの先生や、いろんな人にブログを読んでもらってアドバイスをもらいました。
本やネットで情報を集めてまとめてあるけれど、それよりも自分の体験談・失敗談から学んだことや人から聞いた話をストーリー調で書いた方が面白いのではないか、とのこと。
なるほど! と思って、ちょうどセミナーで聞いた面白いエピソードがあったので、それを使って1記事書いて、師匠に見せました。
そして、こんなアドバイスをもらいます。
師匠「まとまりすぎて雰囲気が伝わらないので、セリフとか感情描写とか、もう少し具体的な部分を細かく書いてみてください」
はい、分かりました! と言って、ちょっと書き足して、もう1回見てもらいました。
師匠「これはダメですね、やり直しましょう」
わたし「話を聞いたとおりに書いたので、これ以上は聞いてないから書けません・・・」
テープ起こしまではやってませんでしたが、かなり詳細にメモを取って聞き漏らさないようにしたはずでした。
言ってたことは全部書き込んだので、これより詳しく書くとなるとどうしていいのか分かりません。
一体、どうしたら?
師匠「言葉だけを聞いてるから、そうなるのかもしれませんね。話してるときの雰囲気とか、意図をちゃんと汲み取るようにしましょう」
わたし「はあ…?」
師匠「例えば、ここですね。『彼女は頼もしい!と思って、旅行の準備を彼に任せ、ワクワクして当日を迎えました。』って書いてありますが、ここはまとめすぎになっています。 『彼女は、彼氏が旅行のプランを立ててくれるんだな、頼もしい!と思いました。どこに連れてってくれるんだろう、景色の良いドライブコースかな、美味しいレストランとか予約してくれるのかな、とワクワクして当日まで過ごしました』みたいに、詳しく書いた方が良いですね」
わたし「え、でも、そうは言ってなかったような…???」
師匠「嘘を書くわけじゃないのですが、面白くなるように脚色するのは良いです。『すべらない話』とかで、お笑い芸人の人がなんてことのない話を面白くしゃべるじゃないですか。あれは、盛り上がるように強調してるから面白いんですね」
わたし「おおー、なるほど!」
師匠「だから、言葉だけ聞いててもダメなんです。それって、ちょっと厳しいかもしれませんが、ちゃんと話を聞いてなかったってことじゃないですか?」
わたし「はい、聞いてませんでした!!」
ということで、私は人の話を聞いてるつもりで聞いていなかったことが判明しました。
私は、人が言った「言葉」を聞くことが、ちゃんと聞くことだと勘違いしていました。
学校の先生が言ったことをちゃんとノートに取っていたし、インタビュー取材をするときにはICレコーダーで録音してテープ起こしして、間違い内容にしていました。
でも、それでは足りなかったのです。
「人の話をちゃんと聞く」ということは、話している人の身振り手振りや雰囲気、気持ち、その人が話しながら思い浮かべている情景、その話をした意図にまで意識を向けて、キャッチすることなのです。
映像を言葉で説明すると情報の大部分が欠落してしまうように、人の話にも言葉以外の情報がたくさん含まれています。
その非言語の情報を「ちゃんと聞く」ことによって、言葉になっていない部分を後から言葉に復元することができるのです。
と、言葉で説明するのは簡単ですが、実際やるのは難しそうですね。
これは、人の話を聞くにも練習が必要だぞ、と思いました。
人の話を聞く練習
じゃあ、人の話を聞く練習ってどうしたらいいのかな? ということなんですが、ある人が
「インプットは、アウトプットを前提にすると良い」
ということを言っていたのがヒントになりました。
何かというと、たとえば映画を1本見るのにも「あとで誰かに映画の感想を話すぞ!」と思って見るんです。
漫然と見てると「面白かった」ぐらいしか言えないのですが、あらかじめ「何か感想をしゃべらなきゃ」とアンテナを立てておくと、無意識に面白いネタをキャッチできるようになる、らしい。
そういえば私も、思い当たる経験がありました。
普通にぼーっと映画を観た後で「どうだった?」と感想を求められると「うん、面白かった」ぐらいしか言えません。
でも、例えばこの前の海獣の子供の記事みたいに、
「この映画はブログのネタになりそうだぞ」
と構えて見ると、話の入り方が全然違ったのです。
途中途中で「お、ここスピリチュアルっぽいな」「このシーンは何だかこういう感覚があるなあ」「これはどういうテーマを表してるんだろう?」などと、気づきや疑問がポンポン出てきて、後で思い出すときが楽チンなんですね。
同じように、人の話を聞くときも「後で、同じ話を別の人に話せるようにする」という前提で聞くと、入ってくるんじゃないでしょうか!
と思って、練習してみました。
レベル1 話を聞きながら、映像で記憶する
どうしたら空気をつかめるんだろう、と思って色々試してみたのですが、「話している人の様子や、話に出てくる情景を映像で記憶する」のが良さそうでした!
一回見た映画を後で思い出すときって、細かいセリフをいちいち覚えてるんじゃなくてシーンの映像が印象に残ってますよね。
人の話を聞くのも、内容が映像として思い浮かぶと感覚を取り戻しやすいんじゃないかなと思ったんです。
私は以前、ファミレスでアルバイトをしていた時に店長とかパートの先輩から教わったことを全部メモ帳に書いていたのですが、いざメモを見返して自分でやろうとすると、書いてはあるけれど何のことやらさっぱり分からない&できない!ということがありました。
例えば「冷凍品の個数チェック 足りない分を解凍」なんてメモには書いてあるんですが、実際どういう動きをするのかは思い出せず記憶喪失みたいになっちゃうんです。
メモを取るのに一生懸命で、実はあんまり話を聞いてなかったんですね(笑)。
その反省を生かして「人の話を聞く時にメモを取りすぎない」ことを実践してみました。
私はセミナーで講師の話を聞くときにも、今までは聞き逃さないように一生懸命ノートを取って話の内容をメモしていました。
でもそれだと、書くのに気を取られて話している人を見る余裕とか、話の内容を頭の中で映像にするような余裕がありません。
そこで、思い切って講師の方をガン見して話を聞くようにしました。
本当に大事なところとか、ここはメモしてください、と言われたところだけ書いといて、話している人とか、その場の雰囲気をなるべく「見る」ようにしてみたんですね。
あとは、話を聞きながら、そのエピソードに出てくる情景を脳内で再現VTRにして、それを見るようにしました。
効果は抜群でした! 今までは「どんな話だっけ?」とノートを見返さないと思い出せなかったのが、ガン見してたセミナーは「あんな話があったなあ」と何も見なくてもスラスラ思い出せるようになったのです。
しかも、映像のシーンとして記憶に残っているので、文字に書くよりも情報量が多くなりました。
言葉にはできない雰囲気や空気感までも、映像と一緒に思い出せるのが便利です。
というわけで、人の話を聞く練習のファーストステップは「その人の方をよく見て話を聞き、映像として記憶すること」でした!
メモやノートは要点だけ書くようにして、その場の雰囲気や感覚に集中すると良いと思います。
レベル2 聞いた話を、そのまま他の人に話す(書く)
映像を思い浮かべながら話を聞いたので、今度はそれを他のだれかに「そのまま話す」のにチャレンジしました。
私はセミナーで聞いた面白い話を、そのセミナーに出ていなかった人と話す時にに伝えてみました。
「話すの上手じゃなくて、面白さ半減しちゃうかもしれないんだけど」と前置きをしてから(笑)。
理論的には話している人の映像を思い出しながら、話し方も身振り手振りも、そのまんま真似して話せばOK!
…のはずなのですが、これでも結構、難しかったです。
本人が話したときはもっと面白かったのに、なーんか面白さが目減りしてしまうんですよね。
そういうときは「ちゃんと聞いてなかった」ということなので、またレベル1に戻ってやり直しです!
何回かやってたら、記憶の映像が鮮明なほど再現しやすいことが分かりました。
ぼんやりした話よりも、場面とかセリフがある具体的なエピソードの方が覚えやすいし話しやすい感じです。
ちなみに人に話すのでも良いですし、書くのが好きな人はブログとか日記に聞いた通りに書くのでも良いと思います。
話すのは抑揚とかテンポ、身振り手振りなど雰囲気を伝えやすく、書くのはじっくり思い出しながら何回でも直せるメリットがありそうです。
レベル3 聞いた話を、脚色して話す(書く)
もう1段階レベルアップすると、聞いた話にさらに「盛って」面白く話したり書いたりできるようになる…はずです!
私も練習中なのであんまりできてないんですが、話が面白い人ってちょっと大げさに言うから面白いと思うんですけど、それって嘘をついてるわけじゃないですよね。
例えば「手が震えたりカミカミだったりして、なんか頼りない感じの営業マン」が話に登場するとしたら、「生まれたての子鹿みたいに震えていて、トークも10秒に1回はつっかえて、ねえ大丈夫?ってこっちが心配になるような頼りない営業マン」ぐらい大げさにしても、まあ嘘ではありません。
そして、面白く強調できるのは、話の本質をつかめているからこそです。
強調するのも、そのシーンにどういう意味を持たせるのか、盛り上がり・オチに向けて流れを作る「演出」をするということですからね。
だから、ちゃんと聞いてないと全然違う話になっちゃったり、どこをどう盛ったら良いのか分からなかったりします。
そう、言葉で聞いた内容以上に詳しく書けなかった、前半の私の例のように!
ポイントは、その人が話をする「意図」や「気持ち」など、話の背景情報を汲み取ろうとすることだと思います。
どういうことを一番伝えたくて、この話をしたのかな?なんの意図でその話題を出したんだろう?などと、背景にもアンテナを立てながら話を聞けると良いんじゃないでしょうか。
私も練習します!
人の話をちゃんと聞く練習・まとめ
人の話をちゃんと聞くことは、言葉を聞きとるだけではありません。
その人の雰囲気、気持ち、体の動き、意図など、言葉になっていないところまでちゃんと「見る」ことで、より多くの情報をキャッチできます。
人の話を聞く練習には、「聞いた通りに別の人に話す/書く」のがおすすめです。
ちゃんと聞いて話の本質をつかめれば、少し盛ってより面白く話すこともできるようになります!
…と、私も練習中なので、こレからこのブログで面白い話を色々とご紹介して行けたらなあと思っています。乞うご期待。
ライティングのアドバイスをしてくれた師匠であり、頼れる友人でもある佐藤想一郎さんのメールマガジンをこの下で紹介しています。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
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といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
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