いいことをして生きていれば、いつか、どこかで返ってくる。
これが「徳を積む生き方」の基本思想です。
でも、みんなのために頑張っているのに、いつも貧乏くじを引いて全然美味しい思いができなかったり、とんでもない不幸なできごとが起こったりすると、信じられなくなってしまうこともあると思います。
私も最初は「そんなの都合よく行くのかなあ」と半信半疑でしたが、徳を積む生き方を実践していたら、確かにそうなってる!と思うことがたくさん起こりました。
良いこと・嬉しいことももちろんありましたが、自分にとって嫌なことでさえ、ポジティブに受け止められるようになり、幸せ度の平均値が30から70ぐらいまで上がりました!
皆さんにもぜひ「徳を積む」概念を生活に役立ててもらえたらと思い、今回は図解を交えて解説してみました。
- 徳を積むために最もやるべき「下座行」とは?
- なぜ宝くじや不労所得は危険なのか?
- 積んだ徳を無駄遣いしなくなる魔法の言葉2つ
などがわかります。では、どうぞ!
目次
徳を積む生き方とは?
徳の概念がなかったころ、私は、まるで行き先の分からないバスに乗せられているような不安を常に抱えていました。
お金もないし、結婚もできないし、これからやってけるんだろうか。
家で一人でいると不安が頭の中をぐるぐるしてしまうので、紛らわすように刺激的なゲームで遊んだり、ドラマとか、ネットの掲示板とかを延々と見ていたりしました。
部屋にはコンビニの袋や、洗濯したかしていないか分からない服が散乱し、キッチンの流しにはいつ使ったか覚えていない食器やなべが山積みの、ゴミ屋敷一歩手前ぐらいまでになってました。
そんな私でしたが、あるセミナーの先生に勧められて断捨離を決行し、刺激的な遊びはやめて、その代わりブログを書いたり、セミナーの手伝いをしたりするようになりました。
数ヶ月経って、急に何か大成功するわけでもなく、相変わらずお金はカツカツだし、やっぱり将来のことは不安でした。
それで相談してみたところ、
「高橋さんは徳を積んでるから大丈夫ですよ」
との返答。
ええー? 徳、ってどういうことですか?と、説明してもらった話が、以下です。
徳を積むとはどういうことか?
いいことをしても、すぐにいいことが起こるとは限りませんよね。
電車の中でお年寄りに席を譲ってあげたら「年寄り扱いするな!」と怒鳴られた、なんて話はよく聞きます。
私の知り合いの実話だと、毎月欠かさず神社にお参りをしていたら財布を落として戻ってこなかった!ということもありました。(実はそれも意味があったんですが。)
じゃあ、正直者が損をする世の中なのか? というと、そうではなく、誰かに「いいこと」をしてあげてから、自分に「いいこと」が起こるまでには時間差があるのです。
その中間にある「いいこと」の一時保管場所みたいなものが「徳」なのです。
こちらの図をご覧ください。
下側の海のところが、私たちが見ている現実の世界です。
海の水は蒸発して雲になり、雲から雨が降ってまた海に戻ってくるように、「徳」も水のように現実の世界と見えない世界(天)をぐるぐる循環しています。
暖かい気持ちで誰かにいいことをしてあげる(=与える)と、天に徳が積まれてゆき、徳の雲が大きく分厚くなってくると、どこかのタイミングで恵みの雨のように自分にいいことが起こります(=受け取る)。
雲があったらいつでも雨が降るわけではないように、徳が現実の「いいこと」に変換されるまでにはタイムラグがあるんですね。
つまり、人のために「いいこと」をすると天に徳が積まれ、どこかで徳が自分にとっての「いいこと」になって降ってくる、というわけです。
天だとあんまりピンとこない人は、「四次元」でも「宇宙銀行」とでも好きに呼んでもらって構いませんが、とにかく「見えない世界」にポイントが溜まっているイメージを持ってもらえればOKです。
「いいこと」って、どんなこと?
では、徳を積める「いいこと」ってどんなことなのでしょうか?
これはシンプルに「快」、「気持ちのいいこと」のこと。誰かが便利で快適になることをしてあげると徳が積まれます。
徳を積む例
- 身の回りを綺麗に掃除・整理整頓する
- 約束や時間を守る
- 前向きでポジティブな言葉を使う
- 明るく元気に、笑顔でいる
- 喜ばれるプレゼントをする
- チャンスを作ってあげる
- 紹介してご縁を繋げてあげる、etc…
逆に、自分にとって「快」の感情になる出来事が起こると、徳は消費されます。
徳を消費する例
- 受験に合格する
- 就職・昇進
- 出会い・ご縁・結婚
- 知識を得る
- チャンス・出番
- プレゼントをもらう
- 満足感を味わう、etc…
要するに、「嬉しい」と思うこと全般ですね。
「いいこと」が思い通りとは限らない。
ちなみに、一見アンラッキーのような「いいこと」もあります。
これは神様が何かに気づかせようとして、周りの人や出来事を通してメッセージを送ってくるパターンですね。
例えば、つい最近の話なんですが、私はしばらくフリーランスでライターの仕事をしてきて、独学での限界を感じていました。
そこで、いちど企業に就職して修業しようと思いつき、就職活動を始めました。
ところがその就職活動が散々な結果で、30社も応募したのに1つも内定が出なかったんです。
普通だったら自分はダメなんだとか、ついてないなあと思うところなんですが、私は「これは就職は違うぞというメッセージなのでは?」と受け取ることにして就活はスパッとやめました。
すると、思いがけずご縁をいただいて、その道では有名なすごい先生から指導を受けられることになったんです。
「徳」は一番良いタイミングで、一番良いものに変換されるようになっているようで、自力で無理やり違う方向に進もうとすると、上記のように「そっちじゃないよ」と軌道修正をされることがあります。
または、神様から「本気度を試される」こともあります。トラブルやショックな出来事が起こって、それでも本当に本気でやるの? と聞かれるんですね。
なので、思ったのと違う結果や大変なことが起こっても、それも「徳」を積んだからこそ経験できる、神様からのプレゼントなのです。
全く徳を積んでいないと、めちゃくちゃ大変なこともないけど、めちゃくちゃいいことも何も起こらない人生になります。
なので、試練も喜んで受け取り成長のチャンスにしましょう。
「徳」の視点から見ると宝くじは危険!
さて、いいものを受け取ると徳が消費されるということで、鋭い人はピーンときたかもしれません。
宝くじに当選して破産する人が多いのは、とくを全部お金に使い切っってしまうから、なんですね。
何億円ともなると、徳量がゼロどころかマイナスになってしまいます。
だから、お金はあるんだけれど、他のご縁などに回す徳はなくなり、変な人に集られてスッカラカンになったとこれおで、その人たちも離れていき、お金も人間関係も全部を失ってしまう…ということになります。
あと、よく起業セミナーとかでやってる「権利収入」とか「収益の自動化」も、徳を積んでないのにやるとやばいですよ。
そういったものは単なる「徳の自動現金化システム」でしかありません。
例えるならば、クレジットカード度の限度額いっぱいにキャシングしちゃって、他の生活費の決済ができなくなっちゃう、みたいなイメージです。
すでに会社を経営するなどして徳を大量に循環している人なら何ともありませんが、受取りすぎには注意しましょう。
受取りすぎも良くありませんが、逆に受け取らなさすぎもアンバランスです。
例えば、めちゃくちゃストイックに仕事をしてるんだけど、あんまり幸せが実感できない人生になっちゃうんですね。
与えてばかりで受け取らないと海枯れるし、受け取ってばかりで雲がなくなると雨が降らない。
たくさん与えて、たくさん受け取る。ぐるぐる循環させているときが一番幸せを感じられるのです。
ここからは、徳を積む生き方のポイントを見ていきましょう。
徳を積む生き方のポイント
「下座行」を増やそう!
徳を積む方法には、大きく分けて2種類があります。すなわち「上座の行」と「下座の行」です。
- 上座の行…人に知識を教える、人を育てる、等
- 下座の行…掃除、雑用、日々の鍛錬、等
上座の行とは、たとえば子供や部下・後輩に教えたり、世話をしたりして、人を育てることです。
育てること自体でも徳を詰めますが、立派に育った人たちが活躍し、たくさん徳を積むと、育てた人にも徳の一部が回ってくるシステムになっています。
紹介キャンペーンみたいなものだと思ってください。
神様は世の中で「いいこと」をする人を増やしたいので、そういう人を育てる人には多めに徳が積まれるようになっているのです。
一方、下座の行は人知れず掃除したり、雑用をしたり、スキルを磨いたり、といった非常に地味な作業です。
地味ですが、下座の行をやらないで上座の行に偏っているとだんだんテングになって周りの人への感謝を忘れてしまいます。
学校の先生にも立派な人と勘違いしちゃった残念な人がいますが、下座の行をしないとまさに勘違いパターンにハマっちゃうんですね。
割合としては、「上座の行2:下座行8」ぐらいがちょうど良いそうです。
なので、人に教える仕事をしている人ほど、掃除などの下座行をたくさんやった方が良いのです。
私がこういうブログを書くのは、「知識を教える」上座の業の側面が大きいので、めちゃくちゃ掃除したり、雑用とかを買って出たりして下座業を増やとバランスが取れるみたいです。
お役立ち度を上げよう!
やってみると、誰かのために「いいこと」をしてあげるって、すごく難しいことがわかります。
まず、何をしてあげたらいいかわからない。良かれと思ってやってみても、その人は望んでいないかも知れません。
または、やってあげたくても自分のスキルが足りない、時間やお金にゆとりがない、などの理由でできないこともあるでしょう。
なので、徳を積むには
- 人をよく見て、相手が本当に望んでいることを知る
- スキルを身につける
の両方が必要です。
いきなり国際貢献!!とか大きく出ないで、身近な人5人ぐらいに対してお役立ちを目指すのがおすすめ。
やり方は、ノートにその人の名前と、その人のために自分ができそうなことを全部書き出して、全部やってみます。
してほしいことを本人に聞いてみてもいいし、迷惑のかからないことなら勝手にやってあげても良いでしょう。
そして、相手の反応を見て余計なことはやめ、喜んでもらえることは継続し、少しずつ精度を上げていきます。
この時、相手から感謝の言葉や、何かのリアクションが返ってくることを期待しないこと。
何にも気づかれなかったとしても、ちゃんと徳が積めていれば、巡り巡ってどこかで返ってきます。
「満足感」の無駄遣いに注意!
最初に徳は「快」の感情が伴うものに消費されるというお話をしました。
本当に嬉しい時は喜んで良いのですが、変にテンションを上げてしまうと徳を浪費することになるので注意が必要です。
たとえば、何かいいことをして上げて感謝されたときに「ヘッヘッヘ、自分スゲー!良いことしちゃった!」 と調子に乗ったり、無駄話・自慢話・馬鹿騒ぎで意味なく気持ちよくなったりすると、せっかく積んであった徳が使われてしまうんですね。
そこで、徳をプールする魔法の言葉の出番です!
人から褒められたとき、感謝されたときは、「おかげさまで〜」と、自分も感謝するようにしましょう。
たとえば、私はこんなブログを書いていますが、全部を自分で考えついたわけではなくて、いろんな人のセミナーとか本当かで教わったことをまとめているだけです。
日本語の文字が書けるのは、小学校の先生が漢字とか作文を教えてくれたおかげだし、さらに遡ったら文字を発明した人がいなければ、こんな風にコミュニケーションするのは不可能でした。
インターネットを通してブログが読める仕組みだって、私にはどうなってるのかさっぱりわかりません。
いろんな人に支えられ、助けられて、このブログがアップできたので、私も頑張ったけど「みなさんのおかげ」でもあるわけですね。
そうやって、感謝の気持ちを思い出すと、気持ちが引き締まって徳の無駄使いをストップできます!
徳を積む感覚がわかったら
最初は「徳」なんかで、本当に何かいいことあるのかな?と思っていましたが、毎朝ぞうきんがけをして、シンクもピカピカの気持ちいい家で生活し、たくさん感謝され、たくさん感謝していたら、だんだん感覚が変わってきました。
気づいたことをいくつかシェアさせていただきます。
謎の安心感
徳を積んだら、必要なものが必要なタイミングでちゃんとやってくる。
これを何度も経験しているうちに、未来に対して謎の信頼感を持てるようになりました。
めっちゃお金引き寄せました!!みたいな経験はないけれど、いつもちゃんとギリギリ足りてました。
お金はなくても、人が助けてくれることもありました。
前は行き先不明のバスで「このまま乗ってて大丈夫なのかな? あれ、こんなとこで曲がるの?!」と不安だらけだったので、就活失敗なんてその後何年も引きずるような大ダメージだったはずです。
でも、今は「どこをどう通っても、終点はハッピーエンドに決まってるから、今見えている景色を楽しもう」という気持ちに変わりました。
あ、就職じゃなかったんだ、じゃあフリーランスでも勉強できる方法探そ!ってすぐに切り替えられたんです。
精神的にはものすごく安定して、前の私を知ってる人からは「別人みたいだ」と言われます。
受け取った時の責任感
いいことが起こったとき「ラッキー!」と自分のところで止めちゃいけないな、と思うようにもなりました。
たとえばセミナーで何か勉強したら、その分徳を消費しているので、その知識を生かして周りの人によりお役立ちするには、何ができるかな?と考えます。
いいご縁があったら、自分だけで独り占めせずに他の人にも紹介します。
何かを受け取ったら、みんなにシェアする、次の誰かに渡す、ということを強く意識しています。
自分が嬉しかったことは、他の人にも分かち合いたいという「ギバー」の精神が、自分の中にちょっとずつ浸透してきたみたいです。
日常でじわじわ幸せを感じられる
徳を積むのを意識するようになってからは、特別なことはなくても、日常でじんわり幸せを感じられる瞬間がすごく増えました。
キッチンの油がはねた壁をピカピカに拭いてるだけで、なんか楽しくなっちゃうんですよね。
あと、細かいところだと「トイレットペーパーの三角折り」で、諸説ありますが、ビリビリよりは気持ちいいし取りやすいと思うのでやってます。
外出先でトイレに入った時、使う分をとったらキッチリ三角折りにして、落ちてるペーパーの切れ端とかも拾って綺麗にします。
だからと言って何がどうなるわけでもないし、またビリビリのトイレットペーパーに当たることもあるんですが、「やってあげたのに、なんなの!」とは思わなくなりました。
色んな場面で「損した」と思わなくなったんですね。
例えば、ちょっと前にある人のオンライン講座を5万円で受講し始めたのですが、あとで別のセミナーの特典にも付いてきちゃった!ということがありました。
前だったら「5万円、損した」ような気分になってたと思うんですけど、今はその分見えない「徳」が積まれてるから、別にいいや、という感覚です。
目に見えなくなるだけで、消えたわけじゃない。
徳が本当にが「在る」かどうかは別にしても、そういう設定を採用して生きてるだけれも、毎日がちょっぴり幸せになります。
徳を積む生き方|まとめ
徳を積む生き方とは、相手からの見返りを期待せずに「いいこと」をして、積まれた徳が必ずどこかで「いいこと」になって返ってくると信じる生き方です。
人を育てる「上座の行」よりも、掃除や雑用など「下座の行」が多くなるようにすると調子に乗らずに徳を積めます。
実践すると、未来への不安感がなくなりいい未来を無条件に信じられるようになります。
また、人にイライラしたり、損したとガッカリしたりすることも減って、日常で幸せを感じられる瞬間がいっぱい増えます。
ぜひ、この知識を活用して周りの人を心地よくするために使ってくださいね!
とりあえず、身の回りの掃除から始めてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もオススメです!
→徳を積む7つの方法|徳を積むにはぞうきんがけをせよ?!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。管理人の佐藤想一郎と申します。
私が執筆しました、レポート『Cycle(サイクル)』では、今まであまり語られることのなかった〝引き寄せの法則の、もう1つの側面〟について書いています。
・「ワクワク」のダークサイド(暗黒面)とは
・9割の人が見落とす〝引き寄せられない〟根本原因
・想像すら超えた未来を引き寄せる、運命を変える秘訣
といったことにも触れています。
よろしければ読んでみてくださいね。
(下のボタンを押すとフォームが開きますので、情報を入力して〝送信する〟ボタンを押してください。メールにてレポートをお届けします。)